イモト隊のエベレスト登頂断念のニュースに関連して、WEBニュースに入山料のリストが掲載されていた。
日本の山の例として富士山の1000円に並んでなぜか伊吹山300円となっていて「?}。日本ではこの2つしかリストにはない。
まったく知らなかったので真偽を確かめるべく、ブックマークさせていただいている「ペンションいぶきのオーナーの日記」を覗いてみたら、ちゃんと紹介されていて、徴収のための山小屋作りにも参加されていた。
任意でもあるし実施についてどうこう言う立場にないけれど、賛成か反対かと言われれば賛成ではない。
理由は簡単で、今まで払わずにすんでいたのに突然支払わねばならなくなった理由が釈然としないからだ。
「300円払わなくちゃならないのなら伊吹山に登るのはやめよう」と考える人は、そう多くないだろう。わたしもそうは思わない。ただ、たとえば親子5人で山登りを楽しもうと考えた家族がいたとすると家計の負担は1500円増えることになる。それでもやめようとは思わないかもしれないが、確実に負担が増える。車で出かけるならガソリン代と駐車場代500円(高いところは1000円)が元々必要だ。
消費増税がはじまって、モノの値段は概ね外税表示となり買ってみてプラスされた消費税と合わせて「ええっ、ずいぶん値段が上がったなあ」という実感を持たれている人は多いと思う。一律負担ということになると消費税同様弱者に負担が大きくなる。
まさか、消費増税に便乗ということはないと信じるが、いろんなモノやサービスの値段が上がった結果(この先のさらなる増税も視野に入れて)、これまでボランティアで賄ってきたけど、今後はむずかしいという判断があってのこの時期の導入ということもあるかもしれない。
大事なのは「受益者負担」と「公平性」ということだと思う。山に登る人だけが受益者ではない。
富士山もそうだけど、「強制できない」理由が何なのか? そこは明らかにされていないが「受益者負担」の線引きというか比重が算出できないことも理由ではないかと思う。観光資源として山に来てもらうことで地元自治体や住民は「受益者」となる。伊吹山を管理しているのが国なのか自治体なのか個人なのかよく知らないが、所有者がいるわけだ。われわれは国にも自治体にも税金を納めているわけだし、個人の持ちモノで料金を取るなら事業ということになる。
正当な理由があるなら、任意の寄付ではなくきちんと全員から徴収すればいいと思う。そのうえで「家族割引」などの配慮をしてほしい。
「山の整備や安全、利便のためにちゃんと使ってもらえるならよいが・・・」という思いは多くの人に共通するはずだ。寄付などという中途半端なやり方では責任の所在もあいまいになりがちだし公平性も確保されない。この辺りの情報公開はきちんと(といってもなかなか実態はわからないケースが多いが)してほしいと考える。
京都新聞の記事によれば、昨年8月の入山者調査で8割以上から環境協力金の導入に賛意が得られたということだが、たとえば山頂のトイレ。利用者に対して同じように任意で200円寄付を募る形だが、昨年わたしが利用した時には見るともなく見てた約10人の利用者で寄付をした人は1人しかいなかった。
また、今回の協力金の使い道としてトイレの補修整備も含まれているようだがこのあたりの整合性はどうなるのか。
いろいろ書いたけれど、伊吹山はすばらしい山だと思うし、設備も整えられていて安全かつ気持よく登れる。その点には登山させてもらったものとして感謝しているし、多くのボランティアの方々のご苦労があることも承知していて頭が下がる。
だから、個人的には、使い道などをわかりやすく開示してもらえるなら300円の入山料を払うことに抵抗はない。結果的に、伊吹山の自然が守られ、登山者にとっても快適な環境が整うならそれに越したことはないとも思う。
大事なのは、きちんと説明し、周辺住民・登山者の納得を得ること、わかりやすい報告がしっかりなされることではないか。
この5/1(2014)から徴収が始まっている。
※自然を守るというポジティブな話であり、300円という金額のせいもあり反対意見は少ないのかもしれない。しかしながら、手放しで賛成という人ばかりではない。参考としてこちらの意見をご紹介しておく。
「抵抗感じる伊吹山「入山料」導入」(公益財団法人滋賀県文化振興事業団のHPから)
日本の山の例として富士山の1000円に並んでなぜか伊吹山300円となっていて「?}。日本ではこの2つしかリストにはない。
まったく知らなかったので真偽を確かめるべく、ブックマークさせていただいている「ペンションいぶきのオーナーの日記」を覗いてみたら、ちゃんと紹介されていて、徴収のための山小屋作りにも参加されていた。
任意でもあるし実施についてどうこう言う立場にないけれど、賛成か反対かと言われれば賛成ではない。
理由は簡単で、今まで払わずにすんでいたのに突然支払わねばならなくなった理由が釈然としないからだ。
「300円払わなくちゃならないのなら伊吹山に登るのはやめよう」と考える人は、そう多くないだろう。わたしもそうは思わない。ただ、たとえば親子5人で山登りを楽しもうと考えた家族がいたとすると家計の負担は1500円増えることになる。それでもやめようとは思わないかもしれないが、確実に負担が増える。車で出かけるならガソリン代と駐車場代500円(高いところは1000円)が元々必要だ。
消費増税がはじまって、モノの値段は概ね外税表示となり買ってみてプラスされた消費税と合わせて「ええっ、ずいぶん値段が上がったなあ」という実感を持たれている人は多いと思う。一律負担ということになると消費税同様弱者に負担が大きくなる。
まさか、消費増税に便乗ということはないと信じるが、いろんなモノやサービスの値段が上がった結果(この先のさらなる増税も視野に入れて)、これまでボランティアで賄ってきたけど、今後はむずかしいという判断があってのこの時期の導入ということもあるかもしれない。
大事なのは「受益者負担」と「公平性」ということだと思う。山に登る人だけが受益者ではない。
富士山もそうだけど、「強制できない」理由が何なのか? そこは明らかにされていないが「受益者負担」の線引きというか比重が算出できないことも理由ではないかと思う。観光資源として山に来てもらうことで地元自治体や住民は「受益者」となる。伊吹山を管理しているのが国なのか自治体なのか個人なのかよく知らないが、所有者がいるわけだ。われわれは国にも自治体にも税金を納めているわけだし、個人の持ちモノで料金を取るなら事業ということになる。
正当な理由があるなら、任意の寄付ではなくきちんと全員から徴収すればいいと思う。そのうえで「家族割引」などの配慮をしてほしい。
「山の整備や安全、利便のためにちゃんと使ってもらえるならよいが・・・」という思いは多くの人に共通するはずだ。寄付などという中途半端なやり方では責任の所在もあいまいになりがちだし公平性も確保されない。この辺りの情報公開はきちんと(といってもなかなか実態はわからないケースが多いが)してほしいと考える。
京都新聞の記事によれば、昨年8月の入山者調査で8割以上から環境協力金の導入に賛意が得られたということだが、たとえば山頂のトイレ。利用者に対して同じように任意で200円寄付を募る形だが、昨年わたしが利用した時には見るともなく見てた約10人の利用者で寄付をした人は1人しかいなかった。
また、今回の協力金の使い道としてトイレの補修整備も含まれているようだがこのあたりの整合性はどうなるのか。
いろいろ書いたけれど、伊吹山はすばらしい山だと思うし、設備も整えられていて安全かつ気持よく登れる。その点には登山させてもらったものとして感謝しているし、多くのボランティアの方々のご苦労があることも承知していて頭が下がる。
だから、個人的には、使い道などをわかりやすく開示してもらえるなら300円の入山料を払うことに抵抗はない。結果的に、伊吹山の自然が守られ、登山者にとっても快適な環境が整うならそれに越したことはないとも思う。
大事なのは、きちんと説明し、周辺住民・登山者の納得を得ること、わかりやすい報告がしっかりなされることではないか。
この5/1(2014)から徴収が始まっている。
※自然を守るというポジティブな話であり、300円という金額のせいもあり反対意見は少ないのかもしれない。しかしながら、手放しで賛成という人ばかりではない。参考としてこちらの意見をご紹介しておく。
「抵抗感じる伊吹山「入山料」導入」(公益財団法人滋賀県文化振興事業団のHPから)