【2日目】
・池田温泉~西美濃お茶街道~池田公園~黒田橋~朝鳥公園
粕川大橋~池田ふれあい街道~池田温泉
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/67/51fbee83ae176b1d5e467652a92d2172.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/bb/71419d8c04e29d449e6497875fca10b7.jpg)
前日走った「池田ふれあい街道」。があまりにも気に行ってしまい、2日連続で池田温泉へと向かう。昨日入り損ねた温泉にも今日こそは入ろうというのも大きなモチベーションだった。昨日よりは1時間ほど早く出発できた。
昨日と同じコースというのも芸がないので、今日は西美濃お茶街道の長い直線をまずは走り、粕川大橋南詰を目指すことにする。およそ15㎞。もともとこのコースを考えていたのだが、アップダウン激しく眺めの素晴らしいふれあい街道にやられてしまい(時間も遅くなってしまったこともあって)、昨日は折り返して同じコースを走ったのだった。
2日目はカメラを持っていかなかった。どうしてもとなればGPSアプリを使うつもりでiPhoneを携行していたのでそれを使えばいいというつもりだった。
今日は曇りがちの天気で、あまり撮影に適していないこともあって、昨日カメランできてよかった。
それにしても西美濃お茶街道の直線は想像以上に長かった。半月前に走った北海道マラソン(まだ参戦記を書いてない)の最もやっかいなところが後半延々と続く直線コース「新川通」なんだけど、ここを走りながらあのときのつらさを思い出してしまった。
新川通には及ばないが、およそ4㎞に渡って直線が続く。車の往来はふれあい街道よりは少し多いが、ほぼ信号で止まることもなく、これはなかなかの直線コースだった(走りだしは特に車がちょっと危ないかも)。もしも、来年も北海道マラソンにエントリーすることができたなら、真夏にこの直線で練習を重ねれば、今度こそ三度目の正直で、あの道マラのコースを克服できるかもしれない。
曇りだったとはいえ、気温は25~26℃だったようだ。とはいえ激しい暑さは感じなかった。
基本的にアップダウンはあまりなくて走りやすいコースだった。割と大きな道を選んで何度か曲がり、揖斐川町も近づいてきたところで、「池田公園」の表示が目に入ったので、せっかくだから寄ってみる。園内には立ち入らず脇を通ってすぐに粕川にぶち当たった。
粕川大橋ではなくて黒田橋という名の橋だった。この橋を渡って川沿いに西に行けば粕川大橋にたどり着くに違いない。
そろそろかな、というあたりで「朝鳥公園まで3㎞」の表示を発見。「昨日より早く出てきたしな」という考えが頭に浮かび(温泉に入るつもりだったことを忘れていた)、「15㎞じゃ物足りないし、往復6㎞走れば21kmとちょうどハーフマラソンの距離じゃないか。よし、行ってみよう」と粕川大橋へ向かう直進ではなく右にコースを取る。
朝鳥公園は、いびがわマラソンのコース上38km地点にある。最後のトイレがある。この辺りまで来ると山を抜けて視界も開けて、あとは揖斐川沿いを必死でゴールに向かうのみ。一番苦しいところを抜けたあたり。ラスト4㎞。(余力がわずかでも残っていれば)わたしはでラストスパートに入る。
駐車場もあるし、この公園はコース試走をするランナーたちの基点にもなるところでもある。ただし、過去熊が目撃されている場所でもある。
走り始めて小一時間。ようやく朝鳥公園にたどり着く。今日の写真は防水パックに入ったまま取っているのでいささかぼやけているがご容赦いただきたい。
車が一台とまっていたが人影はなかった。熊もいなかった。けっこうよおく目を凝らしたんだけど。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/6c/722b616634189a9d37a7adcdc6a4fd95.jpg)
そういえば、いびがわマラソンの練習会などを行っている九ちゃんクラブの練習会の案内なんかも掲示されていた。ここはいびがわマラソン練習のメッカでもあるのだな。
公園内を少しブラブラして4~5分もいたろうか。給水してすぐに再び池田温泉を目指す。今来たコースを引き返し、今度は粕川大橋を渡って、昨日も走った池田ふれあい街道をひた走った。昨日のタイムを目標に走る。
すでに14~15㎞は走っている計算なので、もっときついかと思っていたが、想定よりはまだ脚が残っているようだ。
この繰り返すアップダウン--やっぱり普段走るコースに比べれば圧倒的に長いし急--はそうは言ってもきつい。きついけれど足を止めようとは思わなかった。不思議だな。
時にはほとんど歩いてるようなスピードのように思うけれど、たとえばこないだの北海道マラソンのようにきつくて「歩いてしまおう」という誘惑にかられるようなことはなかった。
体感としての暑さの違いもあるかもしれない。
でも、この時考えていたのは全く別のことだった。
それは「心が折れる、とはなんのことだったんだ?」っていうこと。きついコース(あるいはレース条件)だからといって必ず「心が折れる」わけじゃないんだよな、ということだった。
「心が折れる」とは結局のところ「心」の問題じゃなくて、やっぱり身体の問題なんじゃないかということだ。脚さえ残っていれば、心も折れない。
いつからか、誰かが使った「心が折れる」「心が折れそう」という表現を「こりゃあいい」とどこかで思ったのかもしれない。これはいいエクスキューズになる、と。意識していたわけではない。
そんな言葉を覚えてから、ガマンもきかなくなったんじゃないか? 金輪際(レースの言い訳としては)「心が折れる」は遣わないことにしよう、と走りながら心に決めた(また別のシーンでは、心が折れることもあるかもしれないがレースで歩いたり立ち止まる理由にはしない)。
そんなことを考えているうちに、なんだかあっという間に、池田ふれあい街道を走り切った。「ひさしぶりにいい練習だったなあ」と思えるような充実したランだった。
池田温泉新館東交差点⇒片山北交差点(西美濃お茶街道)⇒朝鳥公園<11.24km>・・・1時間3分46秒(5'40/㎞)
朝鳥公園⇒ふれあい街道入口(池田町側=第1日目2枚目の写真)<9.8km>・・・57分16秒(5'51/㎞)
いささかタイムが遅い気がするけど、気分は上々だったし、まずもっと良しとしよう。
しかしながら、さすがに疲れてはいた。駐車場に戻って、池田温泉は目と鼻の先。距離にして200mくらい(反対側の遠い駐車場だった)だと思うけど、とてもそこまで歩いてゆく気になれなかった。時間も昨日と変わらない。
温泉はこの日もあきらめることにした。
ここは道の駅の駐車場でもある。出発時にはバームクーヘンだかロールケーキだかの店に大変な長い列ができていたが、そのときはもう閑散としていた。
<おしまい>
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前日走った「池田ふれあい街道」。があまりにも気に行ってしまい、2日連続で池田温泉へと向かう。昨日入り損ねた温泉にも今日こそは入ろうというのも大きなモチベーションだった。昨日よりは1時間ほど早く出発できた。
昨日と同じコースというのも芸がないので、今日は西美濃お茶街道の長い直線をまずは走り、粕川大橋南詰を目指すことにする。およそ15㎞。もともとこのコースを考えていたのだが、アップダウン激しく眺めの素晴らしいふれあい街道にやられてしまい(時間も遅くなってしまったこともあって)、昨日は折り返して同じコースを走ったのだった。
2日目はカメラを持っていかなかった。どうしてもとなればGPSアプリを使うつもりでiPhoneを携行していたのでそれを使えばいいというつもりだった。
今日は曇りがちの天気で、あまり撮影に適していないこともあって、昨日カメランできてよかった。
それにしても西美濃お茶街道の直線は想像以上に長かった。半月前に走った北海道マラソン(まだ参戦記を書いてない)の最もやっかいなところが後半延々と続く直線コース「新川通」なんだけど、ここを走りながらあのときのつらさを思い出してしまった。
新川通には及ばないが、およそ4㎞に渡って直線が続く。車の往来はふれあい街道よりは少し多いが、ほぼ信号で止まることもなく、これはなかなかの直線コースだった(走りだしは特に車がちょっと危ないかも)。もしも、来年も北海道マラソンにエントリーすることができたなら、真夏にこの直線で練習を重ねれば、今度こそ三度目の正直で、あの道マラのコースを克服できるかもしれない。
曇りだったとはいえ、気温は25~26℃だったようだ。とはいえ激しい暑さは感じなかった。
基本的にアップダウンはあまりなくて走りやすいコースだった。割と大きな道を選んで何度か曲がり、揖斐川町も近づいてきたところで、「池田公園」の表示が目に入ったので、せっかくだから寄ってみる。園内には立ち入らず脇を通ってすぐに粕川にぶち当たった。
粕川大橋ではなくて黒田橋という名の橋だった。この橋を渡って川沿いに西に行けば粕川大橋にたどり着くに違いない。
そろそろかな、というあたりで「朝鳥公園まで3㎞」の表示を発見。「昨日より早く出てきたしな」という考えが頭に浮かび(温泉に入るつもりだったことを忘れていた)、「15㎞じゃ物足りないし、往復6㎞走れば21kmとちょうどハーフマラソンの距離じゃないか。よし、行ってみよう」と粕川大橋へ向かう直進ではなく右にコースを取る。
朝鳥公園は、いびがわマラソンのコース上38km地点にある。最後のトイレがある。この辺りまで来ると山を抜けて視界も開けて、あとは揖斐川沿いを必死でゴールに向かうのみ。一番苦しいところを抜けたあたり。ラスト4㎞。(余力がわずかでも残っていれば)わたしはでラストスパートに入る。
駐車場もあるし、この公園はコース試走をするランナーたちの基点にもなるところでもある。ただし、過去熊が目撃されている場所でもある。
走り始めて小一時間。ようやく朝鳥公園にたどり着く。今日の写真は防水パックに入ったまま取っているのでいささかぼやけているがご容赦いただきたい。
車が一台とまっていたが人影はなかった。熊もいなかった。けっこうよおく目を凝らしたんだけど。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/6c/722b616634189a9d37a7adcdc6a4fd95.jpg)
そういえば、いびがわマラソンの練習会などを行っている九ちゃんクラブの練習会の案内なんかも掲示されていた。ここはいびがわマラソン練習のメッカでもあるのだな。
公園内を少しブラブラして4~5分もいたろうか。給水してすぐに再び池田温泉を目指す。今来たコースを引き返し、今度は粕川大橋を渡って、昨日も走った池田ふれあい街道をひた走った。昨日のタイムを目標に走る。
すでに14~15㎞は走っている計算なので、もっときついかと思っていたが、想定よりはまだ脚が残っているようだ。
この繰り返すアップダウン--やっぱり普段走るコースに比べれば圧倒的に長いし急--はそうは言ってもきつい。きついけれど足を止めようとは思わなかった。不思議だな。
時にはほとんど歩いてるようなスピードのように思うけれど、たとえばこないだの北海道マラソンのようにきつくて「歩いてしまおう」という誘惑にかられるようなことはなかった。
体感としての暑さの違いもあるかもしれない。
でも、この時考えていたのは全く別のことだった。
それは「心が折れる、とはなんのことだったんだ?」っていうこと。きついコース(あるいはレース条件)だからといって必ず「心が折れる」わけじゃないんだよな、ということだった。
「心が折れる」とは結局のところ「心」の問題じゃなくて、やっぱり身体の問題なんじゃないかということだ。脚さえ残っていれば、心も折れない。
いつからか、誰かが使った「心が折れる」「心が折れそう」という表現を「こりゃあいい」とどこかで思ったのかもしれない。これはいいエクスキューズになる、と。意識していたわけではない。
そんな言葉を覚えてから、ガマンもきかなくなったんじゃないか? 金輪際(レースの言い訳としては)「心が折れる」は遣わないことにしよう、と走りながら心に決めた(また別のシーンでは、心が折れることもあるかもしれないがレースで歩いたり立ち止まる理由にはしない)。
そんなことを考えているうちに、なんだかあっという間に、池田ふれあい街道を走り切った。「ひさしぶりにいい練習だったなあ」と思えるような充実したランだった。
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いささかタイムが遅い気がするけど、気分は上々だったし、まずもっと良しとしよう。
しかしながら、さすがに疲れてはいた。駐車場に戻って、池田温泉は目と鼻の先。距離にして200mくらい(反対側の遠い駐車場だった)だと思うけど、とてもそこまで歩いてゆく気になれなかった。時間も昨日と変わらない。
温泉はこの日もあきらめることにした。
ここは道の駅の駐車場でもある。出発時にはバームクーヘンだかロールケーキだかの店に大変な長い列ができていたが、そのときはもう閑散としていた。
<おしまい>
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