2013年以来3年ぶりに
木曽川・長良川背割堤ランニング大会を走りました。
第1回、
第2回と参加してますが、2014年(第3回)、2015年(第4回)となぜかわかりませんがいびがわマラソンと同日開催。そのため参加できなくなっていましたが、今年はいびがわマラソンの1週間前と言うことでトレーニングにもうってつけのタイミング。有り難くエントリーさせていただきました。
ところが・・・9月半ばから左足の裏・外横・甲、さらには足首周りの痛みに悩まされ、特にこの半月ばかりは歩くのにも痛みを感じる状態になってしまいました。
また機会があれば詳しく書こうと思ってますが、いよいよ、どうにもならないと思いかかりつけの整形外科を受診したのがこの大会の2日前。そこからロキソニンを飲み、少し痛みが治まったので、迷った末にスタートラインに立ったのでした。
本当に迷いました。この大会はエントリーと言っても、最終的には当日受付で参加料1000円を払ってエントリーが確定するスタイル。やったことがないのでわかりませんが、おそらく参加しないならお金を払う必要もないものと思われます。とっても良心的。まあ、その分、普通のマラソン大会とは違って、必要最低限のことしかしてくれません。それでもバイクの先導もあるし、5kmと15kmに給水もあるし、途中トイレも1カ所(折り返しコースなのでコース上では2カ所)、さらに貴重品も預かってくれるし、もちろん保険にも入ってくれてます。以前のように数々の参加賞はなくなり、1つだけお土産をいただきました。
実にさっぱりしてて、この運営方法は気に入ってます。
そして、この大会最大の魅力はこのすばらしい景色とロケーションなんですね。しかも私の参加した3回は全部快晴の下での開催(不参加の2回はいびがわ同様大雨)。気候も割と中庸な時期で、気持ちよく走れています。
ただ、今回は気温が20度を超えていたんじゃないでしょうか。コースは日陰などはなく、ずっと直射日光を浴びて走ります。堤防上と言うことで遮るものがなく風も強い事があります。が、その風も楽しく感じたりする。そんな大会です。
序盤はとんでもない強風。向かい風。
おそるおそる最後尾からスタートのつもりでしたが、そもそも参加者が少なく50~60、いえ40~50人くらいだったかもしれません。なんだかスカスカで、なんとなく前の方に。
そのせいか事前に考えていたより速めのスピードでスタート。
北風が激しく吹いており、どちらにしても大して速くは走れないので同じ事だと、やや頭を下げて近くのランナーについて行きました。
5kmで痛みが増す
5km走ったあたりで少し足の痛みが増したのを感じ「これ以上痛みが強くなると厳しいな」と思いました。暑さも意識していたので5kmと折り返し後の15km(同じ場所)の給水はしっかり取りました。スポーツドリンク。この時点ではまだ走りきれるか自信はありませんでした。
中間地点の順位が11位
折り返しコースなので、先頭が戻ってくるとすれ違うことになるので、自分のスピード(5'10/km前後)との差から8kmくらいで先頭とすれ違うと想定してたのですが、実際には9kmあたりで、以外と先頭と差がないなと思いつつ、やってくるランナーの数を数えていたら自分が10位争いをしていることがわかり、俄然モチベーションがアップ。だって10位のランナーにすぐそこまで近づいていたのです。
折り返した途端にスピードアップして抜き去り10位に上がりました。その後もう一人を抜いて9位に。一桁順位なんてランニングで初めての出来事でけっこうワクワクしました。本当言うと、この時点ではまだ痛みがひどくなって走れなくなるのではないかと疑心暗鬼の状態。普通に考えれば1週間後に、いわば本命レースの「いびがわマラソン」を控えており、この大会は痛みがひどいようならむしろDNFやDNSすべきだと頭ではわかってましたが、負けず嫌いなのか馬鹿なのか、走り出したらそういうわけにはいかなくなってしまいました。
走るのに飽きる
後ろは一度も振り返らないで最後まで走りました。それでも、
足音でわかるんですね。7~8kmあたりで唯一抜かれたときにそう気づきました。いつもなら大勢のランナーの中で走っているので抜かれるも何も余り関係ないんですがこのレースは違います。レベルはともかく、そういうレースの醍醐味が味わえるのもこの大会の魅力かもしれません。
で、そういう気配もなかったし、前を行くランナーは遙か向こうでちょっとやそっとでは追いつけそうもありません。戻りは追い風で、苦しいながらも背中を押される感覚はあったのですが、応援もなく1人キリで走っていたら、ふとなんだか「退屈だなあ」というきもちが猛烈に強くなって、13kmあたりで走る気が休足に失せていきました。足の痛みはそう変わっていません。ただ、この半月、ほとんど走れず、歩いてばかりだったので、5'00/km前後のスピードで20kmも走るのは体重増も含めて、正直どうなるか想像もできない状態でした。だから、その「退屈な気分」は「歩けば楽になるぞ」という悪魔のささやきだったのかもしれないと今は思います。
ラストはやっぱりスパートしてしまう。
15kmからの2,3kmは一番きつかったです。反対側を走るランナーはいるものの1人ぼっちの状況はずっと続いていて、しかも本当に脚がきつくなってきて、相変わらず100%太陽が照りつけてもいます。汗もいつもほどかいてなかったし、暑さもさほど気にならなかったけれど15kmの給水は取り、係の方の「頑張って」と拍手に、少し力をもらいました。
いつもゴール前4kmあたりからスパートするんですが、今回はさすがに迷いました。ここで無理することに何の意味があるのか? でも意味とか最後は関係なかったですね。やっぱり、スピードアップしたくなった。来週いびがわがあるからセーブしようとかいう考えより、今スピードを上げたい気持ちが上回ったということでしょうか。
前のランナーの影がわずかながらも大きくなってきたせいもあったかもしれません。
想定以上のタイム、順位。
最後の2~3kmは、気持ちだけでなく実際肉体的にもきつかったです。ただ、左足の痛みは急激に強くなってきた感じはなく、なんとか走り抜けそうだという気持ちにはなっていました。もうこの時はしれる全力でゴールを目指しました。近づいてるはずなのに、いつものように、なかなかやってこないゴール。1kmごとの表示も自分の感覚より遠く感じます。
結局9位のままゴール。タイムは、今年4月の恵那峡ハーフを上回る1:48'03(タイム計測は自分の時計で確認します)。2時間は切りたい。1時間50分切れたら言うことはないと思ってたので上々の出来です。ちなみに中間点では54'58秒だったので1時間50分切りはギリギリだと思ってました。結果的には後半を前半より2分弱速い53'05(5'02/km)で走ったことになります。最後まで走り切れたことに満足感は大いにありました。
ゴールした途端痛みが・・・
ただ、ゴールした途端普通には歩けないような状態になりました。左足の痛みは激しく、座って靴を脱ぎ脚を解放しましたがなかなか歩き出す気になりません。圧すとかなり痛い。最後の5~6kmは常に感じていましたが、以前の自分とは違って息づかいが荒すぎる。ゴール後もしばらく激しく息をしてた気がします。
走れるか、いびがわマラソン
なんとか車に戻って着替えてストレッチ。用意していたウィダーのプロテインゼリーを飲み(何度も飲んでるけど初めてまずいと思ったのは何でだろう?)状態確認の意味もあってホンダS600軍団の写真を撮ったり(前回参加時にはデトマソ・パンテーラ軍団がいた)、隣の芝生でおこなわれているドッグフリスビーを見たり(強風のため飼い主の投げるフリスビーがさっぱり飛ばなくて犬が困っていた)しました。
写真を撮るために頑張って堤防を上がりコースへもどったのですが、やってくるランナーはまったく見えず、タイム掲示板の前にいる係員に「制限時間は何時間ですか?」と聞いたら「4時まではやってます」とのこと。あと2時間弱、彼はこの恐怖の中じっと待ち続けなくてはならない。「ごくろうさまです」と声を掛けて私の大会は終わりを告げました。
関係者の皆さんどうもありがとうございました。また来年も是非開催してください。
唯一の気がかりは、この足がいびがわマラソンを走れるまでに回復するかどうかです。もし走れなかったら、背割堤を走ったことを後悔するだろうなあ、とやっぱり思うのでした。
※タイムはGARMIN計測による。ゴールまで21.01kmだった。ひょっとしたら数十メートル短い可能性もあり得る。
※前後半のタイムは
(前半)54'58(5'13/km)
(後半)53'05(5'02/km)