1人3句で、24句の中から皆で7句を選びます。
先生の選んだ7句です。
特選は、今回もメール参加のブログ友さんです。
◎ 片陰や使う人なき車椅子
洋館の客待ち顔の白き百合
筍や令和に向けて顔を出す
梅雨曇り苔の波打つ切通し
夏の夢五輪チケット何処(いずこ)かな
父の日にじいちゃんと呼ぶ娘かな
五月晴ペリーゆかりの開国橋 (私の句)
特選の句について先生の説明:
メンバーそれぞれの感想が違う。いろいろに想像できることが良い句。
車椅子という物に託す。物事で事を言わない。事は説明になってしまう。
※ 片陰→ 蔭 くさかんむりを付ける。
私の特選は、筍や令和に向けて顔を出す です。
筍が顔を出すというのが、なんだかかわいい感じがして選びました。
私の3句:
1 駄菓子屋の黒蜜の味ところてん
2 風薫る浦賀水道ひとり占め
3 五月晴ペリーゆかりの開国橋
1 は駄菓子屋を ありし日の黒蜜の味ところてん と先生の添削。
駄菓子屋 が近すぎるというような事でした。
子供の頃、近くの駄菓子屋さんで、黒蜜のところてんをよく食べていた。
関東では、二杯酢、三杯酢で食べるが、関西では黒蜜が多いそうです。
先生もそれは知らなかったそうです。メンバーのひとりは黒蜜と言っていました。
黒蜜が美味しい~。
2 は、写真俳句ということで、写真を持参しました。
写真を見て、先生は納得のようでした。
景色も精神的にも一人占めですねと言われた。
写真がないと、いまいち分からない句かもしれない。
。。。
メンバーから先生に質問がありました。
二句一章と一句一章のことについてです。
秋風や模様のちがふ皿二つ(原 石鼎 作)
これが二句一章の代表作です。
一句一章(一物仕立て)の代表作は虚子の
「流れゆく大根の葉の早さかな」
先生の新聞の投句、特選です。
一軒の理系の古書肆夏つばめ
肆 (みせ) 難しい字です。読み方が分からない。
神田にある古本屋さんだそうです。
選者評:
「理系の古書肆」がキーポイント。それゆえに季語の「夏つばめ」が
生きてくる。理系の古書店は、珍しい。
「切れ」は、古書肆の部分。