KODOMO 俳句 新聞記事から。
選者: 高柳克弘
季節にあいさつしよう
俳句はあいさつの心をもって詠むものといわれます。
めぐりくる季節を「こんにちは!」と迎える気持ちが大切。
吹く風や流れる雲、草木や動物たちの命が、キラキラと
輝いてみえる句を読みたいですね。
たんぽぽと顔を上げると青い空 小学6年生
ちょっと落ち込んだ時に、この句をくちずさんでみると、元気が出そう!
花ごろも一年一度の晴れすがた 小学校5年生
「花ごろも」は、花見にいくときの特別な装いのこと。
菜の花を勉強机にいけてみた 小学4年生
「いけてみた」でとどめて、そのあとの気持ちを略しているのが、
この句のうまさ。季語の力をぞんぶんに活用した一句。
よい句ってどんな句?
日常の言葉 別の言い方で
「本」と「書物」は同じ意味だけれど、「書物」はちょっと
堅い感じ。言葉の印象の違いに敏感にあなるのが詩人への
第一歩です。
たとえば風が吹くとか靴をはくとか、当り前に使っている
言葉を、別の言い方に変えてみましょう。
言葉のセンスが磨かれますよ。
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俳句の先生から会の代表に連絡のメールが届き、
「いつも楽しく、講師冥利に尽きます」と書かれてありました。
気さくな先生なので雑談なども和気藹々で楽しいです。
(わきあいあい って、難しい漢字!)
先生は、良い俳句が思い浮かんでも、後から全く思い出せないって、
私たちと同じでした。
短歌も詠まれる。短歌を考えている時は俳句は考えられないと、
誰でも一度に、あれこれできませんね。