ヒマヒマノキ ~歩いて、見て、楽しんで~

庭園・街の花、まつり・名所。いろいろな出会いを,その時々の想いを交えて、皆様にお届けします。

伝統芸の飾り結びです~江戸東京たてもの園~

2025-01-08 | 美術館・博物館・記念館

一昨日から雨が降ったおかげで、カラカラ
天気が一転して、柔らかな大気に包まれました。
もっとも、寒いことに変わりはありません。

明日・明後日は日本海側は大雪のようですね。
豪雪による被害がでなければいいですがー。
   
  

年が明けて、はや8日が経ちました。
我が家でも家人がつくった正月飾りを
飾っていました。



こちらでは、7日に正月飾りを取り外すのが
一般的ですが、せっかくですので、もう少し
してから、外すことにしました。


毎年、「江戸東京たてもの園」(小金井公園内)
には、松の木などの「こも巻き」に「飾り結び」
が取り付けられます。
職人の方のいわば伝統芸ですが、
真骨頂というか遊び心ですね。









行ったのは5日の日。恒例の行事ということで、
結構多くの人が飾りを見に来ていました。
外国人観光客の姿もありましたが、一体どこで
チェックしているんでしょうか。




飾り結びが取り付けられているのは、
大部分は、たてもの園内の東側の松の木です。
スタッフの人の話では、今年は22か所だ
そうで、年々多くなっているようです。

入園したのが夕方近くでしたので、
静かなたたずまいの中に、夕陽が差し込み、
穏やかな雰囲気が醸し出されていました。






今年の干支は、巳(蛇)ということで、
三か所の松に、絡みついている蛇が
取り付けられていました。
頭の部分だけでなく、実際にはぐるぐる
と、木のだいぶ上の方までしっぽを巻き
つけていました。



   
お正月ということで、おめでたい鶴と亀です。
よくつくるものだなと感心してしまいます。

22の飾り結びのすべてを写真にできたか
どうか確認していませんが、どれもなかなか
の出来栄えです。
昆虫などいろいろの動物が見られました。
以下ご覧ください。



   


蜘蛛がすすーっと糸を垂らして降りて
くる先を見上げると、蜘蛛の巣まで
つくられています。芸が細かいです。








どれもトンボ?




大きい虫に見えますが、ホタルが
光っている様子なのでは?


セミが脱皮しているところのようです。

   
カミキリムシ?




カブトムシとクワガタムシみたいです。


アリンコですか。知らんけど!


この蝶は、見事ですね。


ハチですね。スズメバチ?、アシナガバチ?


トカゲみたいですが、うーんどうでしょうか?


ユーモラスなカエルです。
アマガエルですね、きっと。


カエルを狙っているみたいに見える
やつは、カマキリです。


テントウムシもうまくできています。

こうして見てくると、まさに「職人芸」
というか「伝統芸」です。
2月初めくらいまで、展示されているよう
ですが、取り外されるのはもったいない
ように思います。

ともあれ、来年のお正月も力作を期待し
たいものです。

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今年もどうぞよろしくお願いします

2025-01-01 | 日記

あけましておめでとうございます。
 
昨年末は思わぬインフルで、少し休養を
とらせていただきました。おかげさまで、
回復し、新しい年を迎えることができました。
日々の移ろいを感じることができること

ささやかなことですが、それが一番幸せな
ことと、あらためて感じています。

新年は快晴のスタート。初日の出の写真に
チャレンジしてみました。がんばったつもり
ですがー。

どうか平和な年でありますように。








寒ボケの花です。寒空の中、優しい色合い
の花を見せています。いったいその優しさの
どこに、生き抜く力を秘めているのでしょうか。
自然の力には、畏敬の念を覚えずにはおれません。

今年一年、ブログづくりに頑張っていきたいと
思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

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目下休養中です

2024-12-29 | 日記

とうとうインフルエンザになってしまいました。
A型です。予防接種はしていたのですがー。
  
かかりつけのクリニックでもらった薬を飲み、
この4日ほどひたすら寝ていますが、
依然として
夜になると熱がヒートアップ。

というわけで、ここ数日皆様方のブログにお邪魔
することができません。

新年はなんとか元気で迎えたいと思っています。
皆様にもくれぐれもご自愛の上お過ごしください。

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クリスマス仕様の花壇を見つけました~地域散歩~

2024-12-24 | 散歩

今日はクリスマスイブ。特に何かする予定が
あったわけでもなかったのですが、2・3日前
から咳き込んでいた家人がとうとう熱をだして
しまいました。
  
インフルエンザが流行っているようです
から、うつってしまったかもしれません。
いつも行くクリニックは、先生の体調不良で、
何と臨時休診。こんなことってあるんですね。
そんなわけで食事とか買い物とか、外出する
わけにもいきません。

ブログのほうは、この1週間ほど撮りためて
いた写真をアップすることにしました。
   
花壇のコニファーに、クリスマスの飾り付け
がされていました。てっぺんに星、きらきら
したネックレス、ナンテンのアクセサリーも
つけています。可愛らしい飾りつけです。
手入れをされている方は、きっと優しい方
なんでしょう。







 


近くには、赤い実をつけたナンテンの木が
数本。さらに、赤い実をつけたヤバネ
ヒイラギモチ。ちょっと離れたところには、
ヒイラギが白い花をつけていました。
花壇が、ちょっとしたクリスマス仕様に
なっていたんですね。

散歩コースで、今の時期に咲いている花を
アップしてみました。

ヒイラギナンテンの仲間になると思いますが、
マホニアチャリティです。大きな木で2m以上
はあります。黄色い花が直立しています。
冬の時期に咲くので、良く目立ちます。
ヒイラギという名前はついていますが、
堂々とした花木です。





よく見かけるキクですが、種類はよく
わかりません。園芸種なんでしょうが、
同じ株から白い花とうす紫の花がでて
いるので、面白いとおもって撮って
みました。




    
ヒガンバナの仲間のネリネ。
12月下旬になっても花が咲いています。
随分と開花している期間が長い花ですね。
別名ダイヤモンドリリー。
上の2枚の写真のうち、2枚目は壁際に
ポツンと咲いていました。
忘れられていたのかもしれません。


忘れた頃といえば、ブラシの木の花です。
いつも夏に咲いていますが、去年は11月頃
に、二度咲きしていました。
今年は、いわゆる「温暖化」の影響で、
今頃花をつけたのかもしれません。




冬ザクラは、毎年今頃花をつけます。
今年も可憐な花びらを見せてくれました。
来年3月頃に河津桜が咲くまでの間、
少しづつでも咲いていてほしいと思います。

それにしてもインフルエンザの流行は、
今年は早いような気がします。
予防接種は受けていますが、決して
かからないという訳にはいきませんから、
うがい・手洗いの励行をして、明るく
新年を迎えたいと思っています。
皆様もお体大切にして下さい。
 

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不思議なラクウショウの気根~新宿区:新宿御苑~

2024-12-17 | 公園・庭園

ここ数日青空が広がる毎日です。もっとも、
そのぶんだいぶ冷え込むようになっていますがー。

平日に、新宿御苑に出かけました。もう何年も
行っていません。本当に久しぶりです。
実は、新宿御苑を行き先に選んだのは、見たい
ものがあったからなんです。
それは「気根(呼吸根)」なんです。





さて最寄り駅につき、今回は「新宿門」から
入場しました。写真には撮りませんでしたが、
平日とはいえ、入場チケットを買う人の列が
できていました。外国からの観光客が多い
ことには、今さらのように驚きました。

ゲート脇の銀杏です。黄葉は見頃を過ぎつつ
ありましたが、やはり写真映えがするのでしょう。
黄色い落ち葉の中で、ポーズをとる人が
たくさんいました。

    
入場してすぐに、すっくと伸びる
メタセコイヤの木を見つけました。
かなりの高木です。
梢のほうの紅葉はもう終わっているよう
でした。実は、始めに書いた気根(呼吸根)
を持つ木というのは、このメタセコイヤでは
なく、その仲間になりますが、ラクウショウ
(落羽松)です。




太い幹にプレートが出ているラクウショウ。
案内板には、「この木はスギ科(注:現在は
ヒノキ科に分類されているようです)の
落葉針葉樹。湿地や沼地に生育し、地面に
ごつごつ出ているのは気根と呼ばれるもので、
酸素を取り入れる働きをしている。」と
説明がなされています。





紅葉がとてもきれいな樹で、2年前に練馬区
の光が丘公園で、写真に収めています。上の
2枚の写真がそれです。ただ、光が丘の樹には、
「気根」がでていませんでしたので、いつか
みたいと思っていました。




    


さきほどの説明板を読むと、新宿御苑のラクウ
ショウは樹齢100年以上と出ています。
まさに巨木です。
幹周りは3mくらいあるかもしれません。
日本全国でほかにもこんな大きな木がある
のかどうか。









上の写真で、あたかも鍾乳石のように屹立
しているのが気根です。
地面が赤くなっているのはおそらく落葉した
葉ではないかと思います。自然が造り出した
美、異次元の光景です。







気根は、酸素をとりいれるそうですが、
なぜ地中に根を出しているのか。葉だけで
は生きていけないのか。
ラクウショウは、マングロウブの仲間です
が、マングローブと違って、海水の中に
根をはっているわけではないですし、
不思議です。

念願かなったところで、この機会に日本庭園
を見にいくことにしました。


新宿御苑は、1591年に徳川家康の家臣の
大名屋敷の庭園として造られ、明治に入り
国のの農事試験場を経て、宮内省の御料地
となり、明治39年(1906年)に皇室庭園
として造営されました。
戦後は「国民公園」として位置づけられ、
現在環境省所管の公園として一般公開され
ています。









新宿御苑は三つの庭園(風景式庭園・
整形式庭園・日本庭園)からなり、
日本庭園はその一つというわけです。
さすがに趣のある庭園です。







日本庭園には、晩秋の気配が漂っていました。

 
園内の通路際に、ツツジでしょうか、
数輪の花を見ました。

 
さらに、早咲きのスイセンの花も
見られました。遠い先の春の準備を
しているのでしょうか。
都内でも随一の大庭園を楽しんだ一日
でした。

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写真で二度旅をする ~雪の高山、古い町並で~

2024-12-12 | 旅行

先日の土・日(12月7日・8日)、
好天の東京から向かった先の高山は、
一転して雪でした。




7日に
宿泊した奥飛騨の温泉は既に雪で、
深夜にはかなりの積雪となりました。
高山の市街地は積雪とまではいかなかった
ようですが、郊外は白一色でした。

何度か訪れている高山の町ですが、
雪の中を巡り歩いたのは初めてでした。





最初に訪れたのは、746年(天平18年)の
創建になるという飛騨国分寺。
奈良時代中期、聖武天皇が全国にその建立
を命じた国分寺の一つです。

   


以前、このブログにアップ済みですが、
その時は私は見に行けませんでした。
とりわけ見たかったのが、樹齢1250年以上
とされる大イチョウです。樹の周りは
イチョウの葉で覆われていました。


   

   



    

    
境内の鐘楼・庫裏・本堂・三重塔と
イチョウのコラボは、舞い降りる雪と
ともに思い出深いものとなりました。









続いて向かったのは、朝市が行われる宮川
の川沿いの通りです。午後の時間帯でしたので、
人の姿もまばらで、通りは静かでした。
おそらくこの雪の中でも、午前中は観光客で
賑わっていたことでしょう。





朝市の通りを横切り、古い商家や町屋が続く
「古い町並」を見て回ることにしました。
依然として雪は降り続いています。

木製の看板や格子窓、黒い壁などの店を
カメラに収めましたが、さすがに冷え込んで
います。首をすくめながら歩いていると、
とある建物の前で「よかったらどうぞ
お入りください」と呼び止められました。





町家風ですが、入り口はちょっと固そうな
雰囲気です。一瞬逡巡しましたが、
せっかくですので、入ってみました。
案内板には「村半:高山市若者等活動
事務所」と出ています。
どうやら市の施設のようです。







招き入れてくれた男性スタッフの方が、
建物の部屋や庭や蔵などの概要を説明
しながら、内部を案内してくれました。

最初に案内してくれたのは、建物の
主要な部屋である「本座敷」。
ここは賓客をもてなす座敷。障子を
左右に開くと、簡素ながら趣のある中庭が
目の前に広がりました。まるで絵画です。
寺院などにある「額縁庭園」とでもいう
感じです。




    


本座敷の隣にも座敷があり、立派なつくりに
なっています。ここからも中庭が見通せます。
部屋の雰囲気に合わせて据えられている
テーブルは、長持ちをリメーク。椅子は、
地元の木工スクール生が制作したもの。
いずれも最近の制作だそうで、
このことはパンフであとで知りました。




    
茶室が設けられていました。
ここで、賓客との茶会もなされたので
しょう。通りに面した戸口を開けて、
坪庭から直接賓客が入る様式になって
いました。



主な部屋を見終わって上り口の土間
から内部を見ていると、女性スタッフ
の方がやってきました。
この建物の来歴が書かれたパンフを
渡しながら、詳しくはユーチューブ
などSNSも見てくださいねとニッコリ。

ちなみに、パンフによると、この「村半」
という建物は、明治8年(1875年)の大火
直後に再建されたもの。10数年後に
この建物を所有した村田半次郎という実業家が、
建物を増改築をしてほぼ現在の姿にしたもの。
村田半次郎氏は、「繭」の卸売りを営んで
いた明治・大正期の豪商で、
屋号の「村半」は同氏の名前にちなんだ
ものだそうです。

女性スタッフが熱く語ってくれたのは、
ここで行われている活動と、この歴史的な
建物を、市が、若者の学びと一人ひとりの
結びつきの場として設置運営していること
のねらいでした。

「高山の高校生の多くは、地元に大学が
ないため、卒業すると市を離れていく。
そうした若者が高山に帰ってきたときの
交流の場となり、また市内外の若者が
活動を通じ、きずなを結ぶ場となり、
その力を未来の高山の地域づくりに
つなげていってほしいです。」





「さんまち」は、雪の降る中、多くの
観光客で賑わっていました。
観光で活性化が図られている高山ですが、
その一方で、若者の力を地域づくりに
活かしていこうとする行政の取り組みが
なされているんですね。
高山の魅力の別の側面を知り、次にいく
機会があったときは、もう一度聞いて
みたいと思いました。

今回「村半」のことをブログにしながら、
女性スタッフの言葉を思い出しました。

「写真はいいですね。後で写真を見る
とき、思い出すものがあります。
だから
写真で二度旅をすることになるん
ですね」

そんなブログをつくることができたら
うれしいのですが、そう簡単には
いきません。毎回悪戦苦闘です。

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陽光の描く美・灯りの描く美~文京区:肥後細川庭園~

2024-12-05 | 公園・庭園

文京区目白台にある肥後細川庭園です。
ここは、江戸末期、熊本藩(肥後藩)の
藩主であった細川家の下屋敷があった
ところです。
これまで一度も訪れたことがありません
でしたので、楽しみなものがありました。



    
庭園は、目白台の台地の斜面に植えられた
木々や池の周囲の野草が、池の水面に映える
という趣のある庭園です。



正門を入ると、左手に「松聲閣」と呼ばれる
建物がありました。これは細川家の学問所
だったもの。写真は庭園内から撮ったもの。
大正期の建物のようです。









園内に入り、早速に池の周囲をめぐりました。
周囲の木立が水面に映し出される様子は、
まさに絵に描いたような光景です。

どの角度からみても趣のある光景を描き
出しています。とりわけ、園内各所の松に
施された雪吊りは、晩秋の庭園の風情を
表していて、見事というほかはありません。








こうした光景をみていると、陽光が
つくりだす自然の美しさには、言葉では
言い尽くせないものを感じます。







小高い丘の小道に立ち、池を見下ろして
みました。青空を映し出した水面は、
木立の紅葉を際立たせながら、いっそう
庭園を美しいものにつくりあげていました。





庭園は木立だけではなく、巧みに野草が
配置されているようです。
とりわけ印象深かったのがツワブキです。
群生させて良し、鑓り水(やりみず)に
重ねるも良し。



松聲閣の建物脇に、夏みかんのような
大きさのミカンの実がなっていました。
一般に青みかんといわれるものでしょうか。
優雅な光景の中で、ちょっとユーモラスで、
ほっこりするものを感じます。

ともあれ、陽光に映える紅葉の美しさ、
それが自然がもたらしてくれる美しさ
でしょう。


実はこの時期、庭園は夜間にライトアップ
が行われ、陽光のもとでの美しさとはまた
別の、煌びやかな美しさが描き出されて
いました。


日中の陽光のもとでの紅葉とは違った
灯り(ライト)のもとでの美しさです。

その写真が以下です。文章の解説は野暮
というものです。それよりも、その贅沢な
美しさをご堪能ください。



















    



陽光が描き出す美と、灯り(ライト)が
描き出す美。

幕末の細川藩主が、これら二つの美をご覧に
なったとしたら、果たしてどんな言葉を発せ
られたでしょうか。

「和の美こそ、本来の美ではないか」
「洋の美も、見事なものではないか」

さて・・・。

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秋を贅沢に楽しむ~昭和記念公園の黄葉~

2024-12-01 | 公園・庭園

12月に入りました。都内の公園も随分と
色づき出しているようです。さてどこに行って
みようか。
昭和記念公園のイチョウの黄葉がテレビで
伝えられていました。それから数日経っています。
ちょっと見頃を過ぎているかもしれません。


いつものように西立川口から入っていくと、
中央の池はすっかり秋のバージョンです。
午後もやや遅い時間になっていました。
数隻のボートが、湖面に映る色づいた樹々を
波紋で揺らしながら、進んでいます。



   
ボート乗り場の手前の大きなメタセコイヤが
赤く色づいています。堂々と聳え立っています。
イチョウ並木の案内役といった風情です。





イチョウ並木を見通せるところまで歩いて
行きました。すると、真っ赤なモミジが
「イチョウ並木は、ここを左に曲がればすぐ
ですよ」とアナウンスしています。



「はい、イチョウ並木に到着です」と
受け付け役をしているのは、夜間ライト
アップ用の櫓の照明たちです。
ライトの点灯までは1時間以上あります
から、目下案内役に徹しているようです。


    


青空を背景に、軽やかに伸び上がろう
とする雲。その下には、どっしとした
雲。雲の動きの中で、ゆったり構える
イチョウ。自然はいつも私たちを
飽きさせません。











「かたらいのイチョウ並木」と名付け
られている通り。
人出がそれほど多くはないこともあり、
ゆったりとした時間が流れています。
誰もが思い思いに黄葉を楽しんでいる
ようです。静かな晩秋のひと時です。





通りは、踏みしめられたイチョウの葉で
びっしりと覆われています。
パウダーのようになっているのは、
これまでたくさんの人が行き交ったから
でしょう。







見上げれば、イチョウの葉が、
光の中で、黄金色に輝いています。
まさに自然が生み出すアートです。







通りの両側には、たくさんの落ち葉。
その中に埋もれたライトがスタンバイ。
陽が落ちてライトが点灯すれば、
人工のアートの世界です。

陽の光のアートで十分堪能できるはず
ですが、さらにライトで浮かび上がらせる。
黄金色がまた違った色に変化する。
なんと贅沢な秋の楽しみ方でしょうか。

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まるで建物が生き返ったようです~都立小金井公園~

2024-11-27 | まつり・イベント

晩秋から冬にかけての定番イベントは、
イルミネーションなどの光のイベント。
建物や樹々を光で浮かび上がらせる
ライトアップもその一つです。



今、都立小金井公園で、園内のライト
アップが行われています(12月8日まで)。
題して「小金井公園ナイトパークワンダー」。

このイベントに合わせて、「江戸東京
たてもの園」の「たてもの」のライトアップ
イベントも開催されました。(23・24日)
どんな光景が見られるか、楽しみでした。



写真は、たてもの園の上から見渡した
園内の光景です。いろいろな光のオブジェ
が設営されています。









小金井公園につき、早速公園西口の光の
アーチをくぐり、園内を進んでいきました。
まず目に飛び込んできたのは星のような
オブジェ。これは何をモチーフにしたものか。
子どもたちは、早速記念写真です。





遠くに点々と光が見えているのは、
「ミライの桜」と題したゾーンのオブジェ
です。ここには、近年桜の若木が植えられて
きています。やがて立派な桜の樹に育って
くれることを祈っているかのようです。





「宿根草園のライトアップ」です。
あかりが次々と変化していきます。



     
       
             
                
普段静かにたたずんでいる園内の巨樹
たちも、ライトに照らし出されて、
おめかしをしているようです。





錦絵ねぶた「小金井小次郎」です。
小金井小次郎は実在した小金井ゆかりの
侠客。この絵の作者は、ねぶた師として
実力者の北村春一氏だそうです。





これはなんとメルヘンチックな、
アートフラワーの回転木馬。
3頭の馬が人力で回っています。
子どもたちが乗りたい乗りたいと
親にせがんでいました。









たてもの園の旧光華殿(ビジターセンター)
前につくられたアーチとランウエーです。
イチョウをテーマにアートフラワーで
つくられています。
秋のおしゃれなオブジェです。

西口一帯のオブジェを楽しんだ後は、
「江戸東京たてもの園」のライトアップに
入園です。

普段は夜間開園されることはありませんので、
建物の窓の明かりを見ることはありません。
もちろん暗い中を歩くこともありません。











懐中電灯で目の前を照らしながら、
明かりが灯った家々を巡り歩きました。
子どもの頃は、写真のような洋館は、
見ることはほとんどありませんでした。
でも何となく、懐かしいのです。
懐かしさがこみあげてくるんです。

不思議です。なぜなのか。
はっとしました。そうなんです、
子どもの頃を思い出したからなんです。
暗がりを歩いた体験です。









子どもの頃、田舎のことですから、
夜は通りも家々も暗いものでした。
暗い中を歩くのは、ドキドキしします。
ちょっと怖いのに、どうっということ
ないと自分に言い聞かせる。
そうしたとき、目の前の家々の門灯や
玄関先や窓の明かりは、ほっとさせて
くれるものでした。安心するんです。







懐かしさを覚えながら歩いているうちに、
もう一つの思いがしてきました。
それは、人々の暮らしがなくなったはずの
建物に明かりが見え、その明かりの中に
人影が浮かんでいる。声も漏れ聞こえてくる。
まるで建物が生き返ったようなんです。
たてものというのは、生活の匂いがあって
こその建物なんですね。







ライトアップの建物を巡り歩き、ちょっと
一息ついている入園者の方たちは、どんな
感想をもったでしょうか。どんな昔を思い
出したでしょうか。

たてものに明かりが灯り、人影があり、
声がする。そこにいるのは、親や兄弟姉妹、
祖父母。家族の語らい・温もり。
命をとり戻したたてものが、私たちを
昔に誘ってくれている。

今にも発車しそうな都電。
都電も生き返って、子どもの頃の世界に
乗せていってくれそうでした。

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こんな花が咲いていました~地域散歩~

2024-11-23 | 散歩

今年もあと1月くらいを残すのみとなり
ました。最近いただいた喪中はがきに
目を通しましたら、「来年度から年始の
挨拶は控えさせていただきます」と
書かれていました。

最近は年賀状をやめる人が増えつつある
ようです。そういう私も、今年の年賀状に、
今後新年の挨拶をやめる旨を添え書きした
一人です。

人と人をつなぐ役割を果たしている年賀状
という文化は、将来は小さくなってしまう
のかもしれません。

私たちの日常的なコミュニケーションツール
は、もっぱらライン・メール・電話。
しかし、詐欺メールや不審な電話などが事件
として伝えられるたびに、まず疑うことが
先にたち、このままでは社会の信頼・信用
の関係が揺らいでいくのではないかと心配
になります。どうすればよいのか。
嫌な時代になったものです。

地域を散歩しながら、自然の移ろいには、
改めて癒しを感じます。

サザンカがあちらこちらで咲き出しました。
いつもの散歩コースで真っ先に花をつけ、
根元に赤い花びらを敷き詰めたようになる
樹です。ほっとしたものを感じます。


  
先月はその香りが地域をつつんでいた
キンモクセイの樹です。
今はすっかり忘れられてしまっています。











代わって、白い小さな花をつけているのが、
ヒイラギです。
ヒイラギはキンモクセイと同じモクセイ科
(モクセイ属)の木です。つまり仲間です。

クリスマスの定番のセイヨウヒイラギとは
別種で、日本に自生しています。
実は赤ではなく黒紫。翌年の初夏(5・6月頃)
に実るそうです。



以前ギンモクセイとしてブログに書きま
したが、いまだに小さい花をつけています。
もしかしてヒイラギモクセイ?。
でも葉の縁に棘はあまりみられません。
果たしてギンモクセイでいいのかどうか。





こちらは、クリスマスホーリーとも呼ばれる
セイヨウヒイラギと同じ仲間の、ヤバネヒイラ
ギモチです。
ヒイラギという名前はついていますが、
モチノキ科(モチノキ属)です。それほど実が
赤くなっていませんが、これから色づくのか
どうか、よくわかりません。


公園などに見られる花は、だいぶ少なくなっています。






ボケの花です。ただこの木は1月頃にも
花をつけていました。黄色い実もついて
いました。「寒木瓜」と言われる種類なん
でしょうか。四季咲きの種類なんでしょうか。
よくわかりませんが、きれいな花色です。





道沿いにポツンと咲いていました。
イヌホウズキではないかと思うん
ですがー。だいぶ小さい花でした。
実は緑色。秋でも見られるとはいえ、
今頃でも頑張って花をつけるんですね。



やはりハツユキソウですね。
もう終わりかと思っていましたが、
これも今頃も見られるのでしょうか。



ムラサキゴテンの花です。暖かい
気候のせいで、今頃でも花をつける
のかもしれません。




   
これはギボウシの花だと思いますがー。
ギボウシは夏に咲くものと思っていま
したが、今頃咲くということがあるん
でしょうか。不思議に思いながら写真
に撮ってみました。

自然は、こういう時期になればこういう
ように花が咲くと、決まっているのでは
ないんですね。興味深い光景に出会うと
調べてみたくなります。だから面白いん
です。

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