中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

変な連中

2008-02-21 09:12:37 | 身辺雑記
 静岡県のある市のスーパーで、60歳の女性が消費期限切れの蕎麦を1袋陳列棚に混入させたのを見つかり、業務妨害で逮捕された。店に恨みでもあったのか、家にあった消費期限切れのものを処理しようとしたのか、単なる愉快犯なのか、動機や目的は分からない。

 横浜市に住む48歳の男が、出勤途中の61歳の男性を刺して重傷を負わせ逮捕された。この男は昨年9月まで被害者の男性宅の隣人だったが、自分の生活が落ちぶれたのはその男性が悪口を言ったからだと供述していて、警察では勝手な思い込みから犯行に及んだ可能性が高いと見ているようだ。 

 卒業生のH君がスーパーに行き、買い物を済ませてレジの前に並んでいた時、彼の番が来ると隣のレジの列にいた30代らしい子連れの女性が、私の方が先だからと前に割り込んだそうだ。隣の列は混んでいてその女性の前にはまだ客がいたようだが、その図々しい態度にH君は唖然としてしまって、何も言えなかったそうだ。

 私が入っている会の女性と事務室の当番をして帰る時、乗ったJRで座席に並んで話をしていると、その女性の隣の男性が何か言った。何を言ったのかと尋ねたら、うるさいとか静かにしてくれとか、そのようなことを言ったらしい。私がその男を見ると無表情な顔で携帯電話の画面を覗き込んでいた。後日その女性に聞くと、携帯の画面を見たままで顔も上げずに「注意」したらしい。私達は大声で話していたわけではなく、むしろ小声だったのに気に障ったのか、それにしても無礼なことで不愉快に思ったが、じっと携帯電話を見つめている40歳前くらいのその男の顔は気のせいか薄気味悪さを感じさせる雰囲気だったので、何も言うことはしなかった。


 騒音おばさんとかゴミじいさんとか常識からかけ離れたような行動をする奇人のことは時折ニュースになるが、そのような極端なことではなくても、身の回りには理解に苦しむ言動の者が少なからず存在するように思う。レジの列に割り込んできた女性にしても単に非常識と片付けられないもので、やはりどこかおかしいと思わせる異常さと紙一重のものだろう。

 このような一見些細な出来事を見聞きすると、正常と異常の境界は何だろうと考えてしまう。普段はごく普通の生活をしていて態度も普通の者が、時折人が見ると理解できないような行動をするのは、正常と異常の境界は曖昧なもので、誰でもちょっとしたことからそちらのほうに踏み込んでしまうのではないかと思うと怖くもなる。それとも正常の定義などはないのかも知れない。あるいは今の社会には、異常な行動を生み出すような土壌のようなものがあるのだろうか。