教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

Aさんの日本画完成

2011年05月22日 | 教室風景

Aさんは日没の情景を描きました。

「19:30」  日本画  P10

日の出の頃を描いた前作「03:30」に続く作品で
2作とも北海道の空を描いています。
03:30に日の出、19:30に日の入り?
不思議に思ってお聞きすると
高緯度に位置する北海道の夏期は
太陽の出ている時間がとても長いのだそう。

沈みゆく太陽が光の道をつくり
空と山の端を美しく染めています。
夕日がかすかにあたる大地には
会うのを楽しみにしていた子ぎつねが
好奇心いっぱいにこちらを見つめています。

もう旅立ってしまった子ぎつねと
楽しかった一日の終わり。
少し寂しげな情景ですが、どこか懐かしさと
あたたかさを感じる作品です。

イメージ通りの色を出すために
絵の具を何度も何度も重ね、時には洗い、
下地作りにたいへんな時間をかけました。
粒子の粗い岩絵の具を多用し
力強く厚みと深みのある絵肌となりました。

夏の北の大地に取材した作品が多いAさん。
今夏はどのような出会いがあるでしょうか。
Aさんの過去の作品は
HP「上郷の森 日本画教室」内の
作品集”の中のAさんのページ
たくさん掲載されていますので
ぜひこちらもご覧下さい。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Uさんの新作水彩画

2011年05月22日 | 教室風景

Uさんは鎌倉の海を描きました。



「成就院から由比ガ浜を望む」  水彩画  F6

木々と家の間から見える海は
秋晴れの空を映しおだやかに輝いています。
波間にサーファーがたゆたい
静かでゆったりとした時間が流れています。

落ち着いた色合いでまとめられた近景は
水彩絵の具のにじみやためを効果的に用い
濃淡とタッチを絶妙に使い分け
細かい説明無しに秋の里山の雰囲気を
見事に表現しています。
この光景に出会ったときのUさんの感動と
よろこびが伝わってきます。

濡れた紙の上で広がり変化していく
水彩絵の具を楽しみながら操るUさん。
新しい画題と技法にチャレンジしながら
枚数を重ねるごとに世界を深めてきました。

Uさんの過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」
の中の“作品集”内のUさんのページ
たくさん掲載されていますので
どうぞこちらもご覧下さい。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする