癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

北東北山巡り3日目 五葉山(1351m)

2005年11月09日 | 登山・旅行
夜を明かした[道の駅遠野風の丘]も朝から雪が降り頻る。天気予報から何とか可能性のある山は、沿岸に近いこの山だけである。登山口のある釜石と大船渡の境界の赤坂峠を目指す。

夏タイヤでも大丈夫だった標高715mの登山口はやはり雪である。予報を信じて回復を待つしかない。2時間ほど待つと、上空に青空が覗き、雪も止むが頂上の方向は黒い雲に覆われたままで風も強い。

10:35、回復を期待して上下カッパに身を包んでスパイク長靴でスタート。登山道は白い花崗岩の岩や礫の道で、ツツジの群生がずっと続く。1000mを越す5合目辺りから5cmほどの積雪でツツジの樹氷が美しいが、ガスが濃くなって来る。

1200m付近からこれまで見たことのないほど見事なシャクナゲの群生が続く。シャクナゲ山荘の前を通り、まもなく広い頂稜に出ると、強烈な西風が襲って来る。

神社の横から標識に従い、方向を北東に変える。ガスと強風の中、雪で覆われた低いハイマツ帯の中にロープの間に岩が露出した道を進むと、表面にボンヤリと太い大きな柱が見えてくる。立派な花崗岩の頂上標識であった。展望はすべてガスの中。

単なるピークハンターだけで終わったという小さな罪悪感がなくもない頂上であった。急な登りもなく、見事なツツジかシャクナゲの頃にでものんびり再訪したい山となった。

タイム(単独)、登り1:20、下り1:10

下山後五葉温泉に入浴。明日の予定に幅をもたせて道の駅[みずさわ]に落ち着く。