癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

九州山岳巡礼13日目 大崩山(1643m)〈宮崎県〉

2005年12月05日 | 登山・旅行
この大崩山(おおくえやま)は、この山旅で最も楽しみにしていた山である。それだけに、天気の良いときに登りたかった。全国的に強い冬型の気圧配置で大荒れの天候なのだが、宮崎県だけは晴れ予報である。その予報が見事に当たった。

昨日の雪が残った雪山ではあったが、北海道の山では味わうことのできない迫力満点の花崗岩の白い岩峰や絶壁、急峻な山容、ハラハラドキドキ感に満ちた変化に富んだコースなど期待に応えて余りある山であった。

日本二百名山に選ばれているこの山は、露出した花崗岩が風化しやすくて、ぼろぼろと崩れていくので、大崩山とよばれたらしい。深い谷川の中にも普通では考えられない巨大な岩が積み重なっている。
上祝子登山口から湧塚コースを登り、坊主尾根を下った。沢沿いの道から谷底から屹立し、鋭く天を突く小積ダキが覗く。急な沢地形を登り詰めると、尾根に乗り、最高の展望ポイントの袖ダキてある。周り全部が深い谷底から屹立する白い岩峰と絶壁ばかりである(添付画像)。自分の立っているところもそのひとつである。谷底は怖くて覗けない。雪が被って凍った岩には、スパイク長靴が威力を発揮したが、この山はこれ以上積もったら危険であろう。

その後は、湧塚岩峰群の裾をトラバースするコースを進むが雪が深くなり、足場やをコースを見失いがちになるので慎重に進む。危険な岩場には、必ずしっかりしたローブやはしごが設置されているので、高所恐怖症の自分でも安心して登り下りができる。下山ルートの小積ダキに寄った後の坊主尾根には、はしごだけでも20ヶ所以上も設置されていた。

積雪は、1000m付近で5cm、頂上稜線で20cmほどであった。道の両側の笹に積もって凍り付き、それを掻き分けて歩くのが大変だった。

タイム(単独) 登り 4:00、 下り 2:45

大満足の下山後、次の予定の祖母山の北谷コースに近い道の駅[高千穂]を目指すが、途中で、昨日のコメントで隊長○さんがお勧めの日之影温泉駅舎の上にある温泉に入ったが、鮎の塩焼きは、鮎が切れていて食べられなかった。