明後日の「恵庭クロカンスキー大会(30km)」へ向けての休養モードだったこともあり、3日連続映画ネタとなってしまった。たまたま、函館での上映(シネマアイリス)が今日で最後なので、慌てて観に行った。シニア料金が1100円なのもうれしい。
この映画は、遠藤周作原作の小説「沈黙」をもとにしたアメリカ映画である。原作から28年経った昨年製作されたが、日本の原作をアメリカ人が映画化したらどうなるのか興味もあった。
17世紀、キリシタン弾圧の嵐が吹き荒れる江戸時代初期の日本を舞台に、来日した宣教師の衝撃の体験を描き出す。アメリカの俳優と窪塚洋介や浅野忠信やイッセー尾形ら日米のキャストが共演。信仰を禁じられ、苦悩する人々の姿に胸が痛む。
遠藤周作の原作は読んでないのでなんとも言えないが、残虐で衝撃的なスタート場面から、最後までずっと重たい雰囲気の映画だった。解説には「宗教論を語る難解な映画ではない。あまりにも厳しい現実を前に、価値観を根底から揺さぶられ“なにが正しいのか”を見失った人間たちのドラマ。大小のレベルはともかく、日々大切なことを見失いがちなわれわれに降りかかる“究極の試練”が描かれた作品なのである」とある。
観た感想の一番は、信仰心のない自分だから言えるのかも知れないが、あの日本の時代背景の中で、本来なら救われるはずの信仰を貫くことの辛さと苦しみを思い知らされた映画だった
◎大学の同窓会・夕陽会
例年この時期に開催される母校・北海道教育大学函館校同窓会の「平成28年度夕陽会(せきようかい)函館支部受賞祝賀会・会員懇親会」に参加してきた。
新卒以来お世話になった多くの先輩・後輩と出会い、幸せな人生に感謝できるうれしいひとときである。
また、11月から始まった拙筆による北海道新聞(みなみ風)への新連載『どうなん・とうほく山楽紀行』への感想を多く聞くことができて、これもうれしかった。
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