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手前ピークにて、早池峰山をバックに。
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昨年7月上旬に登った早池峰山から眺めた薬師岳(1645m)
早池峰山と道路を挟んで対峙するこの薬師岳は1645mもあるのに、早池峰山のそばゆえに地味な存在の山である。しかし、東北百名山には選ばれている。
今日この山を選んだのは、昨年の早池峰山のあと登ろうと思ったが断念したことと、ヒカリゴケが見られるということ。さらには、車中泊するには絶好の河原の坊駐車場が1000mを超えていて、夜涼しいことである。
早池峰山と同じ登山口である小田越登山口は車中泊できる駐車場はないので、4:30に河原の坊駐車場から、小田越登山口近くの道路沿いの駐車スペースに移動し、朝食を摂った。
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5:30、スカッパレの下、すでに標高1200mもある小田越登山口をスタート。
振り返ると早池峰山が見えるが、早池峰山とはまったく対照的に、見事なほど花のない山である。確かに岩石の種類も違うし、森林限界も高い。
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ヒカリゴケの標識は無さそうなので、踏み跡のある洞窟を覗きながら登る。1370付近で最初の小規模なヒカリゴケを見つける。微かに光っているのが分かるが、朝日が差し込むので、はっきりしない。
日光が逆になる夕方の方がはっきりと光っているのが分かるらしい。
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途中の岩場の梯子を昇る。
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梯子のすぐ上の大岩の下に、大規模なヒカリゴケを発見。日光が逆になる夕方には、もっとはっきりと光るらしい。
ここがメインだったが、標識くらいは欲しいものだ。
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1500mを超すと、ハイマツ帯と岩の登りとなる。
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稜線に乗った1610m付近が手前ピークである。そこの岩に小さな鉄製?の仏像が置かれていた。
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そこから、方向を90度変えて、稜線上の頂上を目指す。
頂上の少し手前で、下山してきた盛岡の男性と出会い、しばらくおしゃべりをする。
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7:05、頂上に到着。薬師岳という名前なのに、道外の山にしては珍しく社や祠のない山頂だった。
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一昨日と昨日登った栗駒山と焼石岳を望む。
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遠野方面の眺望
風が強くて、寒いのですぐに下山。
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手前ピークで休んでいた盛岡の男性と一緒になり、いろいろ話ながら下山し、小田越山荘の前でツーショット。
今年定年になったので、北海道の山にも足を延ばしたいそうだ。名刺を交換して別れた。
登り1時間35分、下り1時間05分。
当初は、早池峰山の途中まで登り返して、花と薬師岳を眺めようと思っていたが、下山したら、早池峰山がガスに覆われたので断念。
⭕早池峰神社例大祭
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昨夕通ったときも、前夜祭で賑わっていたが、今日の8/1が例大祭とのこと。
この神社の歴史は、大同元年(806)、来内村の猟師藤蔵が山中で十一面観音の尊像に遭遇。感銘して、後に早池峰山山頂に奥宮を建立した。その後、藤蔵は普賢坊と名を変え、現在地には新山宮を建立した。
斎衡年中(854~857)、慈覚大師が当地に宮寺を建立し、山頂の霊池に因んで妙泉寺と名づけ、新山宮を神宮とした。
明治の神仏分離により、早池峰神社と改称した。
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本殿。中には、椅子が並べられて、例大祭の準備がされていた。
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10:30に担がれて出るお神輿。まだ、1時間半もあるので、待つ気にはなれない。
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14:30から始まる神楽殿。ここの神楽は、国の重要無形文化財とユネスコ無形文化遺産でもあるらしい。観たかったが、時間が遅すぎる。
明日の予定は、盛岡の男性お勧めの最も変化に富んだ岩手山の七滝コースからの鬼ヶ城である。
下に下りてきたら、33℃もある。外をウロウロしたくないので、明日の登山口への途中の「おらほの温泉」に避難し、クーラーの効いた休憩室でのんびり過ごす。
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浴場から岩手山を望む。明日は、この裏側を登り、頂上へは向かわず、不動平避難小屋から周回する予定である。
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