癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

プラタナスの脱皮

2019年08月28日 | 花・紅葉だより

我が家の前の車道のプラタナスの街路樹

 この度この記事を書くに当たって、いろいろ調べていたら、この木の和名はスズカケ(鈴懸)だったことが、この歳になって初めて分かった。正確にはモミジハスズカケというらしい。

 「スズカケ」と言えば、子供のころに良く耳にしていた灰田勝彦の「鈴懸の徑」という歌を思い出す。その後、多くの歌手がカバーしている ♪友と語らんスズカケノ道、通いなれたる学び舎の窓♪ で始まる歌である。
 このスズカケがまさか毎日目にしているプラタナスと同じものだったなんて・・・というより、鈴懸の木を知らなかったといった方が正しいのだが・・・。

 函館市内の高木の街路樹で一番多いのがこのプラタナスで、2番目がナナカマドとのこと。4年ほど前にも一度このブログで触れたが、秋になると、その大きな枯れ葉が風で飛んで来て、我が家の前にたくさん散らかって大変である。その上、毎年大がかりな枝の剪定作業が行われ、非常に費用も掛るやっかいな街路樹だと思っていた。
 ところが、「プラタナスは、あっというまに大きな葉をびっしりと繁らせるし、この木が一番、二酸化炭素(CO2)や車の排ガスを吸収し、酸素(O2)を放出するので、世界でもっとも多い街路樹」なのだそうだ。


 今回興味を持ったのは、この迷彩色の木肌のことである。毎日目にしているのに、その変化にも気付かず、最近になって「なぜ、このような模様になるのか?」と思って調べてみた。

 これは、春にはぶ厚い皮に覆われていて、夏になるとどんどんはがれて、このような模様になるらしい。はがれたばかりのところはクリーム色で、薄い灰緑、濃い灰緑のところはその前に剥がれたところである。秋を迎えるころになると、このようなきれいな迷彩色になるそうだ。



確かに、夏の暑いころに、このような光景を良く目にする(他サイトから借用)。

 これを目にしても、なんの疑問も持たなかった。チコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねぇよ!」と叱られそうである。

 調べてみたら、コルク層という組織・・・などという難しい言葉が出てくるが、要は、樹が太く成長していくと、表皮には分裂して成長する能力はないので、引き裂かれ、破れてしまうということらしい。

 確かに、このように脱皮する木といえば、良く山で目にするシラカバやダケカンバをすぐに思い出す。これらも同じ現象だったのだ。多かれ少なかれ、気付かないだけで、多くの木は脱皮をするらしい。
 マツなどは、古い樹皮と新しい樹皮は断絶せず、古くて直系の狭い部分はひび割れるだけになるため、鱗のような木肌となるとのこと・・・。

4 コメント

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Unknown (maruo5278)
2019-08-28 21:03:56
目から鱗です。確かに、プラタナスとスズカケ(鈴懸)は私も結びつかず無知でした。
こういう小ネタ記事も、たまにはいいですね。
ありがとうございます。
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maruo5278さんへ (sakag )
2019-08-28 22:11:05
石狩川岸歩き旅、お疲れさまです。
やはり、同年代はスズカケはあの歌で知っていても、プラタナスはあとで目にしているせいでしょうか、結び付かないようですね。
いろいろ好奇心を働かせれば、発見が多いですね。
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Unknown (myu)
2019-08-29 12:31:55
お久しぶりです。
横津岳の超長距離ハイク、お疲れ様でした。

プラタナス、ちょうど今頃梢の高いところに直径3,4 cmくらいのまあるい実がぶら下がって、風にゆらゆら揺れているのを見かけます。
スズカケの名はそこから来たのだと思います。
一目見れば納得ですので探してみてください。

脱皮については、樹皮の下に住む虫を追い出すために進化の過程で獲得したメカニズムだという話をどこかで聞いたことがあります。
こじつけっぽい気もしますが…
とまれ、スズカケの木肌の迷彩模様、美しいですね。
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myuさんへ (sakag)
2019-08-29 16:57:40
横津岳のロングハイク、ついに実行に移すことができました。
myuさんの記録を参考にさせてもらいましたが、我が家の方が往復で4kmほど長いですが、それを割り引いてもあのペースでは初めから無理だろうと思っていました。途中、走っていませんか?

プラタナスの実は触れませんでしたが、知っています。あのプランとぶら下がる丸く堅い実で頭をいたずらで叩いたことがありました。痛かったです。
あれを鈴に見掛けて付いた名前なのでしょうね?

脱皮のメカニズムの説、そのようなことはどこにも書いてなかったです。

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