『注文に時間のかかるカフェ たとえば「あ行」が苦手な君に』大平一枝 著
図書館で何気なく手に取った一冊。
小説かと思っていたらエッセイストの大平一枝さんが取材を通して見聞きし、参加された、カフェ店員が吃音者の話。吃音に対する理解がより深まる。
近所に住んでいた小さな男の子に吃音があったような…喋り方が変というよりは小さな子だったのでまだ上手く喋れないんだなと思っていた。私が中学生くらいになるともう下の学年の子達と遊ばなくなっていったのでその子がどうだったのか覚えていない。
吃音症とは違うが、私は社会人になっても緊張すると上手く喋れなくて電話対応がものすごく苦手だった。顔の見えない相手に言葉だけで言いたいことがちゃんと伝わっているのか、相手の言うことがちゃんと理解できているのか、不安で増々緊張してよくしどろもどろになっていた。今でこそだいぶ普通に喋ることが出来るようになったのだが。これは吃音症というよりは過緊張のせいなのだけど。
吃音症の人と喋る時だけでなく、誰と喋る時でもなるべく最後まで話し終わるまで聞くようにしなければと反省。