彼岸の金閣寺

2009年09月21日 | 季節(秋)
             (京都北山・金閣寺、鏡湖池に映る金閣の輝き)

本日休業日、東京から帰っている息子と一緒に、家族で京都に出かけます。
国道9号線を走ります。秋の陽を浴びる丹波路は、稲刈りもほぼ終わり、田んぼの周囲には綺麗な彼岸花の波が続きます。
昨日20日は「彼岸の入り」、あさって23日は「彼岸の中日」です。

訪ねた金閣寺(鹿苑寺・ろくおんじ))は物凄い人の波、外国からのお客様もいっぱい、蒸し暑さの中を進みます。
シンボルの舎利殿(金閣)は、秋の陽光に輝き鏡湖池(きょうこち)に綺麗な姿を映しています。
開運招福・家内安全「金閣舎利殿・御守護」と書かれた、大きなお札(ふだ)のような拝観券をいただき、パンフレットも日本語、英語、中国語にハングル文字、外国人に最も人気の日本のシンボル的な建築と云われ、お寺と云うより観光スポットそのものです。

境内を順路に従い歩きます。
最後が「石不動明王」を祭る「不動堂」、チャリンとお賽銭を入れて、正面に大きく案内されています「六波羅蜜を唱えると御利益あります」を信じて、手を合わせます。
「不動堂」にも案内してます六波羅蜜は、「彼岸(ひがん)」に大いに関係しているのです。

彼岸とは悟りの境地のことで、煩悩や迷いに満ちたこの世、こちらの岸「此岸(しがん)」に対して、向こうの岸を「彼岸」と云いますね。
彼岸の中日をはさむ、前後3日を合わせた7日間を「彼岸会(ひがんえ)」の期間と云い、
「彼岸の中日」には先祖に感謝、残る6日は悟りを開くための六つの徳目である、「六波羅蜜」を一日一つずつ修める大切な日々なのです。

六波羅蜜は、「布施・ふせ(ダーナ)」、「持戒・じかい(シラー)」、「忍辱・にんにく(シャンティー)」、「精進・しょうじん(ビーリヤ)」、「禅定・ぜんじょう(ジャーナ)」、「智慧・ちえ(プラジュナー)」の6つを波羅蜜を云い、それを一つずつ唱え悟りを開くように修めることのようです。
金閣寺の「不動堂」で、それを一遍に唱えます。
今年の彼岸は、とってもいい「彼岸会」になるような思いです。