黄色い水仙

2011年03月21日 | お客さん宅で

(まあ、そんなに綺麗って褒めてもらって・・・・、差し上げるわ、持って帰ってよ)

Nさん宅はお寺です。                                                                                                                                                           「電気屋さんの近所のYさんのお宅に、明日の午後、初七日の法要に来ることになりました」と、Nさんは店に入ってお話しされます。                                                                                『あら~、明日はお寺の照明の事で、下見に来てくれとおっしゃってましたね?』、「そうです。頼んでいましたが、急にYさん宅の初七日に行かなくてはならなくなりました。Yさんちのお寺様は遠い徳島県だそうですね、先日の葬儀には徳島からお寺さんが来られたそうですが、度々来る事が出来ないからと、同じ宗派の私に知り合いを通じて頼まれたのです」、                                                                          「Yさん宅のことは全く分かりませんが、電気屋さんなら近所ですからご存知ですね」と、いろいろお話されますね。                                                                                    Yさんの近所にも同じ宗派のお寺があるのに、縁があってのことでしょう、Nさん、Yさん、どちらも当店の大切なお客様、これまた縁です。こんなふうにお願いしましたお話しします。                                                       『Yさんは、当店35年前からのとっても大切なお客様です。徳島の方から縁あって日高町に移り住んで、食品関係のお仕事されてました。ご家族一緒に働き者の一家でしたよ』、『亡くなったご主人、とっても良い方だったですよ。一番近くのお寺の宗派に替わるわけにもいかないですね。遠い徳島からお寺さんも大変ですね』、                                                                                                             『徳島のお寺の代わりのお世話をされる事って、とても大切な縁があっての事でしょう。ぜひ、よろしくお願いしますよ』なんてお話しいたします。                                                                                              お寺と檀家の関係は、先祖や親元の繋がりのお寺様との縁ですから、たまたま都合で遠くの地に移り住んでいても、やっぱり本家の宗派となって本家のお寺様に頼むこと、亡くなって葬儀をするとき大変ですね。         でもYさんちのように、今後のお世話はやっぱり遠く無理な場合はありますね。                                                                                                                         Nさんのお寺もやっぱり宗派が同じでも、何軒かある同じ宗派のお寺からNさんへ頼まれる事になったのも、とても大事な縁ですね。                                                                                      『お寺に下見は、今すぐ行きましょう』、駆けつけ相談いたします。

帰り道、一軒一軒丁寧に挨拶しながら届けます。3月号のクイズのご褒美、クロスワードパズルのささやかお礼の賞品ですね。                                                                            Tさん宅の玄関は、手作りお雛さまと一緒にいつも綺麗な花が飾ってあって、感心・感動いたします。                                                                                                       『こんにちは~、クイズの応募ありがとうございました。ささやかな賞品です』、「まあ、わざわざそんなの持ってきていただいて悪いわね、丁寧に一回一回来てもらわなくてもよろしいのに」と、恐縮挨拶されますね。                                         『いや~、奥さんの顔を見せていただくだけで有り難いです~』、『それにしても黄色の水仙は綺麗ですね、奥さんと一緒ですね』と、キッチリ褒めますいつものように、                                                              「なに冗談言ってるのよ、旨いことばっかり~、そんなに綺麗って褒めてもらって、この水仙なの私なの?」、「裏の庭にまだ咲いてるは綺麗な水仙、差し上げるから持って帰ってよ」、奥さんニコニコ、ハサミを持って水仙取りに行きますね。                                                                                                                                        クイズのささやかな賞品持って歩くのも、褒めたり喜んだりの、縁を繋ぎの作業です。

《お寺でも 電気屋さんも 縁一つ》