喫茶店の双眼鏡

2016年06月26日 | 日記




 楽(たの)しみは   コーヒー飲みつつ  双眼の  片目凝らして  巣塔みるとき



『双眼鏡が立てかけてあるよ、コウノトリを見るように置いてあるよ』と、
入った喫茶店で話します。

福田の豊岡総合卸売市場前の喫茶店で、家内に話しかけます。
道路に面した大きな窓越しの、ずっと先の田んぼに立つコウノトリの巣塔に、ピントを合わせて小さな三脚の双眼鏡です。

ふるさと豊岡には、六方田んぼとか三江小学校とか、
日高の山本田んぼとか、あっちもこっちにもコウノトリの人工巣塔が立つているのです。

福田の山陰線奈佐川鉄橋を背にした田んぼにも、一本立っています。
肉眼では小さな白い点にしか見えないコウノトリも、双眼鏡で大きく見えるのです。

この喫茶店は、巣塔を観測するのにちょうどよい場所にあるのです。
家内に『よく見えたか~』と尋ねます。

「巣塔がレンズに入らないわ。どうすればいいの」と答えます。
喫茶店のマスターに『ちょっといろいますよ。今日はコウノトリいますね』と声かけて、三脚のハンドルを動かします。

『そら、コウノトリがよく見えるよ。親鳥が見えるよ』と、
コーヒー片手で、それに眼鏡をかけてますので片目でのぞきます。

家内は「見えた見えた、大きなコウノトリが羽根広げてるわ~」と、
豊岡の人間でありながら、珍しいものでも見るように「見えた見えた~」と喜びますね。