但馬の名湯

2018年09月03日 | 但馬の温泉
          稲刈りが始まった出石町小坂の平野


(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成27年 第10回但馬検定(3級)問題より

【88】但馬には数多くの名湯があります。次のうち名称と場所
の組合せが間違っているのはどれでしょうか。

(a)よふど温泉 ― 朝来市       
(b)とがやま温泉「天女の湯」 ― 養父市
(c)城崎温泉 ― 豊岡市        
(d)ふれあい温泉「おじろん」 ― 新温泉町


 ふるさと但馬には、千年をはるかに越す古くからの温泉が
あります。
城崎温泉、湯村温泉などです。
さらに昭和に入ってからも、各市町村で競って泉源を掘り当
て、とても素晴らしい温泉を作っています。

昭和のころの但馬は1市18町ありましたが、どの町にもそれ
ぞれ素晴らしい温泉施設を作り、その土地にあった素敵な名
前を付けています。
日高町の神鍋温泉「ゆとろぎ」、出石町の出石温泉館「乙女
の湯」、但東町の「シルク温泉」、竹野町の竹野温泉・北前
館「誕生の湯」という風に、数を数えれば1市18町よりも多
い21か所にもなるのです。

それがすべて名湯と呼ぶにふさわしい、素敵な温泉なのです。

さて、問題の温泉を調べてみましょう。

「よふど温泉」は朝来市山東町にあります。
近くに与布土川が流れていますから「よふど温泉」と呼びま
す。
泉質は単純泉で神経痛、筋肉痛、慢性消化器病、冷え性に効
能がある名湯です。

「とがやま温泉・天女の湯」は養父市八鹿町高柳にあります。
近くにトガヤマ公園がある地名からと、炭酸水素イオン(重
曹)泉が天女のように美人になるという美人の湯から、「と
がやま温泉・天女の湯」と名付けられたと思います。

「城崎温泉」は豊岡市城崎町に千年以上前からある天下の名
湯です。
7つの外湯巡りを楽しむこの温泉は、ナトリウム・カルシウム
塩化物高温泉で、神経痛ほか疲労回復までとても効能のある
お湯なのです。

「ふれあい温泉・おじろん」は香美町小代区大谷にあります。
小代(おじろ)にあることから「おじろん」の可愛い名前に
なっています。
お湯は単純泉で神経痛、筋肉痛などに効能があります。

ここで分かりましたね。「ふれあい温泉・おじろん」は新温
泉町にはありません。
香美町にある温泉です。

ちなみに新温泉町にある温泉は、天下の名湯・湯村温泉なの
です。

答えは、組み合わせが間違っている(d)のふれあい温泉「おじ
ろん」 ― 新温泉町となります。


『だ~ね~』

「だ~ね~か」は但馬弁なんよ。
「だ~ね~か」は、「~じゃないか」の但馬弁なんです。

「ケンちゃん、さっきからテレビの漫画見てばっかりだ~ね~
か。ちった~じいちゃんにもニュースみして~な」なんて言う
時に使うんよ。

ケンちゃんは「~だ~ね~か」なんて年寄りみたいな言葉は使
わんね。
昔の但馬では普通に使ってたんよ。

「だ~ね~か」の「か」を抜いて、「だ~ね~」って言う時も
あるんよ。

例えばね、
「テレビばっかり見とって、勉強せんかったらだめだよ。大き
い~なったら困るしけ~、ちゃんと勉強せって言っとるだ~ね
~」、
と言うんだよ。

ケンちゃんは言われんでも、ちゃんと勉強するわな。