八木氏の菩提寺

2019年07月04日 | 但馬の寺院
             村のはずれのお地蔵さん 
             

(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成26年 第9回但馬検定(2級)問題より

【25】山名四天王のひとりであった八木城主八木氏の菩提寺
で、八木城歴代城主の位牌を祀ってある、1069年(延久元)
に創建したとされる寺は、次のうちどれでしょうか。

(a)浅間寺   (b)今滝寺   (c)円通寺   (d)法樹寺


正解は、(b)の今滝寺(こんりゅうじ)です。
養父市八鹿町今滝寺にあるお寺が、八木氏代々の菩提寺です。
延久元年(1069)に、覚増上人(かくぞうしょうにん)が創
建したとされる今滝寺は、かっては観音堂(本堂)を中心に、
九院三坊を構える大きな寺院でした。
現在は、本堂と仁王門が残るのみです。仁王門の木造金剛力
士立像は、阿形(あぎょう)像を仏師澄玄が、吽形(うんぎょ
う)像を仏師淡路公が造ったといわれる、鎌倉時代中期の力強
い力士像です。

また、寺に残る「鰐口(わにぐち)」は、圏線が細く繊細な鋳
造がなされる貴重なものです。
八鹿町の今滝寺は、八木城歴代城主の位牌を祀ってある、八木
氏の菩提寺なのです。

ちなみに、(a)の浅間寺(せんげんじ)は八鹿町浅間(あさま)
のお寺で、八木氏の庇護篤い寺院の一つでした。
(c)の円通寺(えんつうじ)は竹野町須谷にあるお寺で、大石
内蔵助の次男吉千代が入ったことで有名なお寺です。
(d)の法樹寺(ほうじゅうじ)は和田山町竹田の寺町通りにあ
るお寺で、竹田城へ行く登山道の入り口にあります。最後の竹
田城主・赤松広秀の菩提寺でもありました。


『けんびき』

昔、親父は「けんびきが出た~」と肩の痛みを訴えていることが
ありました。
但馬弁で肩のコリのことを「けんびき」と言います。「疲れ」の
ことでもある「けんびき」は、「けんびき風邪:疲れから風邪を
ひいてしまうこと」や、「けんびきが出る:疲れが出る」と言い
ました。

昔の親父は「けんびきが出た~。けんびきになったわいや」と、
働き過ぎでよく言いました。