鉢伏高原の水草

2019年07月10日 | 但馬の植物
           城崎温泉寺の薬師堂


(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成26年 第9回但馬検定(2級)問題より

【52】湿原に多く自生する多年生の水草で、兵庫県内では
鉢伏高原にのみ自生しているのは、次のうちどれでしょう
か。

(a)ヤスチゲ    (b)ヤマドリゼンマイ
(c)ミツガシワ   (d)オキナグサ


正解は、(c)のミツガシワです。
但馬の山や高原は、木や草や花の宝庫です。ミツガシワは北
半球の亜寒帯に分布するミツガシワ科の植物です。湿原に自
生する多年草の水草で、兵庫県内では養父市と新温泉町にま
たがる鉢伏高原にのみ生育するといわれています。

ミツガシワの名は、3枚の葉がカシワの葉に似ていることか
らついたといわれます。5~7月ごろ、水の中から20~50
cmの茎をすっくと伸ばして、先端に小さな白い花をたくさ
んつけるとても可憐な植物です。県の指定天然記念物となっ
ています。

ちなみに、(b)のヤマドリゼンマイも、養父市大久保の鉢伏
高原の湿地に群落していて、西日本では珍しく県指定天然記念
物になっています。
(d)のオキナグサも、養父市別宮の東鉢伏のなだらかな向陽
地に生えています。花びらの外側の白い毛を、翁の白髪に見立
てて翁草と呼ばれます。


『ばんばらけ』

「ばんばらけ」って、家の中がグチャクチャに散らばっている
ことを言う但馬弁です。
「ばんばらけ」って、なんとなく語感でわかるでしょ。散らか
っていることが。

但馬の人は、散らかることを「ばんばらけ」と言ったり、「ば
んばらこ」と言ったりします。
「ケンちゃん、オモチャがそこらじゅう散らかってるやないか。
オモチャばんばらこにしたらあかんがな、ちゃんと遊んだら片
付けような」と注意します。