取り返し出来ることと、出来ないことの心配

2009年09月15日 | 世相雑感

(お客さんの玄関には、どこも花いっぱい)

明日はいよいよ民主党政権が発足する日、鳩山由紀夫・民主党代表が第93代日本国総理大臣に選出される日なのです。
「まあ、一遍やらしてみたら」なんて、軽い気持ちばかりで政権交代が実現したとは思いませんが、
自民の不信、民主の不安が的中して、一度自民にお灸をすえたつもりが、まわり回って国民の背中がボーボーの煙だらけなんてならないことを祈るばかりです。

1億2千万人が乗った日本丸の操縦を任された新人だらけの民主党に、
かなり思想的にしっかりキツイ社民党と、情の政治と古い自民党を見るような国民新党が操縦室に乗り込んでのスタート、
舵があっちに行ったりこっちに行ったり、時には止まったり、本当に大丈夫かと不安になりますね。
失敗しても何とか取り返しのつく内政、失敗すると何十年も取り返しのつかない外交、
選挙の前から、民主党のマニフェスト発表の頃から、いや、民主党が参院選に勝利した頃から有頂天に使っている、「国民の生活が第一」のフレーズを、耳にタコが出来るほどずっと聞かされて8月30日を迎えてしまったその時まで、
外交・安全保障をめぐる民主党の不安が募って仕方がありませんね。

本日紙面に、櫻田淳・東洋学園大学准教授の論考です。
櫻田氏は、民主党内閣に対する不安の最たるものが、外交・安全保障政策だと論じておられます。
前文の一部を引用させていただきます。

『日本という国家を豪華客船に喩えるならば、外交・安全保障政策を扱うのは、「客船の航行」に絡む条件である。天候の変化、氷山や岩礁の位置、「海賊」や他の船舶との距離に関して判断を誤れば、その客船は安全な航行が難しくなる。これに対して、医療・年金・介護に代表される「内治」の施策が扱うのは、「客室内のサービス・待遇」に絡む条件である。もし、客船が何らかの事故によあって航行不能の状態に陥れば、「快適な船旅」など画餅の類の話になる。たとえ、一般の船客が「客船の航行」に相対的に希薄な関心しか払わないものであるとしても、外交・安全保障政策が「内治」の政策に比べるべくない重みを持つということは、幾度も強調するに値しよう』、と

そう述べて、対米政策のかじ取りの重要性と、民主党に対する不安を強く感じておられます。


ハイ、手すりが付きましたよ

2009年09月14日 | お客さん宅で
              (柱に手すりが付きましたよ、
                        ハイこれで安心、用心してね)

街の電気屋さんは親切第一なのです。
Sさんご夫婦は二人暮らしのご老人、ご主人は御年96歳の超高齢・元気シルバーなのです。
若い時から病気一つしたことがないと自慢の体もさすが年ですな~、一ヵ月ほど前にはちょっとしたことでご入院、
家に帰れば足元がおぼつかなくって、ちょくちょくコケルそうです。
あっちを打ち、こっちを打っては打撲傷、でも骨折はなく大事には至りません。

「電気屋さんに、頼みがあります」と奥さんが相談、
「ずっと昔、階段に手すり取り付けてもらったのも電気屋さんでしたね」、
「残りの棒が少しあるの、両端の金具を買ってきてもらえませんか」です。
一段下(お)りて歩いて行ってたトイレも部屋続きに改築、そのトイレの手前の柱に手すりを要望です。
『いいよ、ホームセンターで金具探すわ、小さい手すり、我が家に残りものあるよ、それも差し上げますよ』と、街の電気屋はとっても親切、
金具に付属のネジは短い、ど~んと丈夫な長いネジで止めますよ。
縦に長くて使いやすいよ、座って握って立ち上がり、上を持って用心してね、
あっという間に出来ました。
96歳のご主人、手すりを持って立ち上がり、安心してトイレです。
小さい手すりは、反対側のテレビの横の柱です。

当店のお客様、ご老人夫婦の二人っきり所帯や、独居老人世帯の多いいこと、身の回りの何から何まで頼まれるのです。
街の電気屋さんは今日も黙々、ご老人のお世話です。
ヤマダもケーズも、どこの大型量販店でも絶対マネのできない、実はこれが街の電気屋さんの強みなんですよ。

「となり知らず」って云うのよ

2009年09月13日 | 季節(秋)
                (お土産にパックに詰めた「ぼたもち」)

「彼岸の墓参りに来たよ~」と、西宮の姉夫婦が、加古川の姉を連れだって三人で我が家に来ました。
23日は秋の彼岸、早いものです。日中と夜の時間がその日から逆転するわけですから、このごろ日暮れも早く感じられます。
せっかくですから食べてもらおうと、家内は「彼岸のぼたもち」作りです。
昼もかなり過ぎた頃、「は~い、おじゃましま~す」といつもの元気な声、西宮の
義兄です。
すぐに仏壇にお参りもいつもの通り、

「ようこそ、ようこそ、いつも来ていただいて御苦労さま、ありがとうございます」、
「お昼はどう?、ぼたもち作ったよ」と家内はすすめます。
途中、義兄の実家に寄って昼は済ませたようで、
「三人とも年をとったし、腹いっぱいでとても食べられないわ~」と残念な返事です。
それなら持って帰ってよとパックに詰めます。

パックに詰めるぼたもちを眺めながら、「昔、お母さんがぼたもち作る時、よ~く云ってたね」、
「きょうは、となり知らずにしようか」って、加古川の姉の話です。
「となり知らず?」、私は初めて聞きます。
姉は、「そんなこと知らんの、餅をペッタンコと搗(つ)いたら隣に差し上げなきゃあならんでしょう。」、
「ぼたもちは静かに作るから、隣に知られないから上げなくていいの」と解説です。
『うへぇ~、ほんまかいな。初め知ったわ』と感心しきり、
子供のころから「ぼたもち」しか知りません。「おはぎ」なんて上品な言い方もしませんでした。「となり知らず」なんて聞いたことありません。
大人になって、牡丹の咲く春が「ぼたもち」、萩の咲く秋が「おはぎ」と解釈していましたが、「となり知らず」とは絶妙ですね。

加古川の姉は長姉でゴットブラザー、近所の娘から届くブログのプリントを見ていると話します。
「ブログ、もっと早い時間に書かなきゃ寝不足なるよ」と、いつも注意の電話、
そうだ、姉の忠告を受け入れて、日曜日くらいは早めに書きます、今日のブログ。

これでは、「誤謬(ごびゅう)の合成」だ

2009年09月12日 | 世相雑感
              (円山河川敷と、ふるさとの山と、秋の空)

ずっと昔、オイルショックでトイレットペーパーを買い走るニュースを見た頃も、最近のデフレ傾向のニュースでも、よく引用される言葉に、「合成の誤謬(ごびゅう)」と云う難しい用語がありますね。
わが商売に大いに関係がありますが、シャープもパナソニックも、相場が年2割3割下がり続ける薄型テレビの市況の中で、血の滲む努力でコストダウンに努める、
ところがリーマンショック後のこの不況でなかなか売れない、家電量販店もアトム電器も、より多く売るために価格を下げる、お客様もより安い商品を求める、
メーカー、家電量販店やアトム電器、お客様、この三者の行動自体はまともで合理的、
ところが全体的には、デフレスパイラルに陥って経済全体では不景気に拍車がかかり、
「テレビが安くなった」と喜んでいると、まわり回って会社が倒産して失業になる不都合な結果、
これを、「合成の誤謬」と云いますね。

「誤謬(ごびゅう)」って簡単な意味、「あやまり、まちがい」なのです。
急いでトイレットペーパーを買いに走り、誰もが100円ショップや、880円のPBジーンズに喜び、
電気屋つかまえて、「ジャパネットたかたは4万円も下取りしする」と脅し、「テレビは待てば安くなる」と買い渋り続ける気持ちはまともなんですが、やっぱり何かおかしい、
実はこれがデフレの恐ろしさなのです。

対策はこれしかありません。
薄型テレビはエコポイント付いてる今です。とにかく早く、一つ大きめの、録画機能付きを買いましょう。
そうすれば、「合成の誤謬」も良い方向の合成が働きデフレ脱却、不況脱出間違いありませんね。

ところが民主党、社民党、国民新党が政権与党として手を組むんだって、これって合成の誤謬どころか、「誤謬の合成」ではありませんか。
「誤謬」が三つ巴になって、経済、教育、外交、安全保障を無茶苦茶にしないか心配になりますよ。
鳩山さん、「糸を治めんとして之れを棼(みだ)す。」(左伝・隠公四年)となりませんように心の底から願うばかりです。

白い封筒に心をこめて

2009年09月11日 | アトム電器
            (メッセージを印刷した白い封筒、
                           空白スペースに心をこめて)

アトム特選品カタログを毎日コツコツと配ります。
アトムのお店は全国どこでも、毎日毎日特選品カタログ持ってお客様を訪問し、御用聞きや挨拶ばかりです。
当店も創業以来延々と、チラシ配りにお客様訪問、そればかりの毎日なのです。
街の電気屋さんの仕事って、いつもいつもエアコン工事や、テレビの配達をしているわけありませんね。
本職はお客様訪問なのです。
商品をお買い上げいただいたり修理や工事の依頼は、訪問した後のご褒美みたいなもの、思い出してお電話いただくのも、訪問して挨拶しているからなのです。

てなわけで、毎月お届けする封筒の中身に力が入ります。
今月の中身を紹介します。

1.「アトム特選品カタログ9月号」・・・28ページフルカラーのすごいやつです。
2.当店の「アトムのでんきや便り」チラシ・・・A4オリジナルメッセージチラシに色々店の宣伝、当店の一番大切なチラシです。
3.アトムの「オール電化・リフォーム祭」チラシ・・・B4裏表カラーのすごいやつ。
4.「パソコン・周辺機器、デジカメ」チラシ・・・B4カラー、裏には当店のサポート料金やパソコン自作のご案内。
5.NHKの「デジタル放送・お楽しみガイド」案内チラシ・・・NHKからどっさりいただきました。
6.アトムの花の種・・・季節ごとの花の種、袋には「電気のことならアトムにおまかせ」のご案内。
7.最後に、お客様ごとのお買い上げ一ヵ月、半年、一年ご様子伺いカードです。

これをどっさり白い封筒に入れて、ハイ完成なのです。
薄っぺらな白い封筒には、「こんにちは!、アトム電器からのお知らせです!」の印刷、これがとっても目立ちます。
お客様に封筒を手渡しする時の会話がまた楽しいもの、いずれご紹介をいたします。

エキスを2つ、
9月号を8月末に配るお客様には、『00さんちは特別ですよ~。来月号をいち早くお届けに来ましたよ~』です。
もうひとつは留守の時、「00様、洗濯機は元気にガンバッテいますか、何かあったらお電話くださいね」と、白い封筒の空白のスペースに、心をこめて書くのです。
この2つ、必ず喜ばれ、必ずご注文がすぐに来ます。
ほんとなのです。
コメント (2)

ゲンをかついだいい話

2009年09月10日 | お客さん宅で
             (Uさんお買い上げの、新ブルーレイ内臓AQUOS)

「朝一番の電話やご来店が女性の方なら、その日はハッピー」とか、「茶柱立ったら縁起が良い」とか、店により人により、ゲンをかつぐことって色々ありますね。
でも、ハッピーや幸運が偶然にやってくる、「ゲン」とか「ツキ」をあてに待っているって、それだけでは淋しいですね。
もしもこの世に、自分の方から仕掛けて縁起の良い「ゲン」をかついだり、「ツキ」を呼ぶ方法があったら楽しいですね。

商売ですからどんどん売れるくらい嬉しいことはありません。でももっと嬉しいことはどんどん集金が出来ること、願わくば放っておいても店にお金がどんどんやってくること、ありがたいですね、夢のようですね。
今日は10日、毎月10日は仕入先への支払日、アトム本部への振込日なのです。
振込金額が大体7日に分かる、支払えるものなら7日に振り込むわけです。
えっ、3日も早くお金を用意して気前よく支払う、お人好しではありませんか。
当店、今月も三日前の7日は3時までに振り込みました。
実は当店の仕掛ける「ゲン」がそこにあるのです。

振り込んだその日の夕刻、特選品カタログ持って巡回訪問、Uさん宅が最後です。
Uさんの奥さん、「今のテレビよ~く映るけれど、色々詳しく聞いてありがとう」、「せっかくだから、録画できるアクオスと食堂に小型を買うわ」です。
32型BD内臓の新型AQUOSと小型の20型AQUOS、全く予定していませんでした、ラッキーでした。
本当のこと言いますと、7日に振り込んだ月は必ずその日に大きな商品が売れるのです。
早めに振り込む、それが当店の「ゲン」、当店の仕掛ける「ゲン」なのです。
不思議なことなのですが、本当なのです。

五日市剛さんの「ツキを呼ぶ魔法の言葉」と云うお話がありますが、「ゲン」も「ツキ」も、まず自ら仕掛けて作らなければやってきませんね。
アトムの経営理念のベースにこんな言葉があります。
「天地自然の理(ことわり)」の一つに、「すべての人(物)は自分が一番大切である。その一番大切な自分を大切にしてくれる人(物)を大切にする」と云うことです。
大切にした相手からでなくとも、ぐるっと回ってUさんからご注文、「天地自然の理(ことわり)」は本当なのですね。

ゲンをかつぐいい話

2009年09月09日 | 店内外の話
              (聖徳太子の一万円札、
                       それもパリパリの新札なのです)

ちょうど一ヶ月前になります。
8月10日の集金日に、喫茶店をされてるTさんにいただきました、旧一万円札のお話なのです。
「新品の聖徳太子の一万円札よ、お客さんからもらったけれどこれで支払いするわよ」と受け取ったお札、懐かしい一万円札です。
聖徳太子の一万円札は昭和58年頃まで、もう25年にもなりますね。
現在の一万円札は福沢諭吉先生、聖徳太子の一万円札と比べるとちっちゃい、もらった聖徳太子がえらく大きく感じます。
横に1.5Cm、縦に0.7Cmくらいなんですが、『サイフに入らんがね』と云うくらい大きい、色も黒みがかって貫録十分なのです。

『ありがとうございます』と云って、サイフに入れずピンと伸ばしたまま帰ります。
『こりゃ縁起が良いかも知れぬぞ』と思い、レジの底に忍ばせて一ヵ月、それからが実は不思議の始まりなのです。

商売人にとって現金売りほどありがたいことはありません。でも、「月末まで待ってね」と云う事は普通にあります。
集金に行かなくとも、「ハイ、持ってきたよ~」と、お客さまの方から支払いにご来店、
『ありがとうございます~、持って来ていただくなんて、本当にありがとうございます』と、心から感謝してしまいます。
現金売りに、ご来店でのお支払い、夢のようなことなのです。

ところがこの一ヵ月、テレビが売れても、冷蔵庫でも洗濯機でも、エアコンも何もかも、売れても売れても現金売りばかり、納品したその日に即金か、次の日にご来店でお支払いなのです。
8月10日より前の分も、集金に行かなくとも、次から次へとご来店でお支払いなのです。
不思議なほど、今までこんなことはありません。とうとう売掛金がゼロ円に近づくありさまなのです。
普通は、売り上げの0.5カ月分くらいの売掛なのに、0.1カ月分を切りました。

本当に不思議な「聖徳太子の一万円札」のお話、勝手に転がり込んだ「ゲンをかつぐいい話」なのです。
本日、アクオス2台まとめてお買い上げも、納品して説明終わるや「ハイ、支払うわ」と即金払い、とてもじゃないが不思議です。

さてさて明日は、こちらが仕掛ける「ゲンをかついだいい話」を紹介いたします。

ワクワク感ってとっても大切

2009年09月01日 | 季節(秋)
          (夕暮れの名塩サービスエリア、九月の月が出ています)

本日は、羽曳野でアトム社長会でした。
5月から8月までは、「他店に負けたら倍返し」キャンペーンで有名な、アトムのエアコン祭りでした。
そのエアコン祭りも好成績で終え、本日成功店のお話です。
M店さんの、いいお話しでした。
3月に加盟された京都のM店さんは、今年初めてエアコン祭りをされ、素晴らしい好成績を達成されました。
「今までずっとメーカー系列として、合同展示会や店での売り出しを普通にやってきました」、
「エアコンの売り出しや、キャンペーンのようなものも、メーカーと一緒に頑張ってきました」、
ところが、アトムに加盟してこの夏は、アトムのエアコン祭りです。
「価格面でも、品揃えでも、二倍返しと云う元気のよさにも、何もかもお客さまの方を向いた商売の仕方、今までの売り出しにはなかった、ワクワク感があるのです」と、お話です。
ワクワク感を強調です。

帰り道、名塩サービスエリアの空には九月のお月さま、
舞鶴道に入ったとたん車は一台っきり、それに街灯が少なくってまわりは真っ暗なのです。
右手の空には、名塩からずっとお月さまが連れ添ってついてきます。
ラジオがしゃべっています。
「人は年をとると、なぜ一年が短く感じるのか」って云う話題です。
時間の心理的長さは、年齢の逆数に比例するとしゃべっています。
10才の少年に比べ、60代の私なんぞ一年の長さは1/6になるそう、一年が6倍の速さであっと云う間に過ぎてしまうそうです。
フランスの心理学者・ピエール・ジャネの法則と云って、
少年のころは見るもの聞くもの体験が新鮮なこと、年をとると新規に感じる現象体験が少ない、
このことが、頭の中の心理的時間の評価に影響するそうなのです。
ラジオはしゃべります。
年をとっても一年が短く感じない方法があるそうです。
答えをラジオがしゃべります。
「ワクワク感を一つでも多く感じること」なんですって。
仕事でも趣味でも、見ること聞くこと、なんでも新鮮に感じる。感動を覚える一日の過ごし方がとっても大切なそうです。
京都のM店さんと一緒なのです。