生活

とりとめもなく

漕いでも漕いでもたどる岸ない飢餓海峡

2012年04月08日 15時49分35秒 | Weblog
けっこう前から読みたかった本を最近まで読んでた。

水上勉「飢餓海峡」
古い推理小説だよ。1962年に週刊朝日に連載されてたらしい。50年前だ。
昭和22年という本当に戦後の混乱の時代を背景としてるので、今となっては成立しないような箇所もたくんさんあるんだけど(べつに話が破綻してるというわけではなく、時代があまりにも違うので今の常識があてはまらないということです)そういうのが古い小説の面白みでもある。
杉戸八重、という娼婦が主人公のようでいて上巻の最後であっさり殺されてしまうが、この娘がとても魅力的だったのでちょっと悲しかった。
オチは・・・まあこうだろうなとうすうす感じてた。松本清張の「ゼロの焦点」を思い出すなあ。
映画化されてるので観たいな。長いみたいだけど。
その次が
よしもとばなな「ジュージュー」

ふざけたタイトルだなあ・・・
発売当時にちょっと立ち読みして、なんかこういうの好きじゃないなあ・・・よしもとばななの小説あんなに好きだったのに、ここ何年かはなんかちょっとなあ・・・と思ってたのに、ちゃんと読んでみたらかなり好きな感じだった。地獄のサラミちゃんも読みたいなー
コメント
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