今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

伊吹北尾根・花の中を歩く。

2012年05月17日 | 「山」のひきだし
伊吹山山頂は、前回取りあえず登りました。
今回は、北尾根へお花を見に行ってきました。
北尾根・・・・・切り立った岩、岩。吹きすさぶ烈風。聞いたときはそんなイメージが頭の中に浮かびましたが、それは北アルプスの北尾根ですね。

国見峠から出発し、国見岳、大禿山、御座峰、静馬ヶ原を通り笹又へ下りる縦走コースです。


国見峠より伊吹山。こっちから見る伊吹山は初めてです。


歩き始めるとすぐにいろんな(いろんな?)花が咲いています。新しい花を発見するたびに、先生方が「これは○○ソウ」「これは○○カズラ」と教えてくださいます。ひとつ花が出てくるとしばらく同じ花が続きますので、目にするたび「○○ソウ、○○ソウ・・・」と呪文のように唱えながら歩きます。


 
一番に出てきたかな? ヒトリシズカ                       ピンクのカタバミ

初めて見つけた花は、写真を撮ったりレクチャーを受けたりしてテンションが上がりますが、同じのがしばらく続くと、もういいやと冷たくあしらわれたりして・・・


 
イチリンソウ                                    珍しい八重のイチリンソウ


そうこう言っている内にもう~~いっぱい出てきて、次から次へと名前を教えてもらい、どんどん頭にたたき込みますが、とうとう容量オーバー、そして保存機能が著しく低下、最後には上書きしか機能しなくなりました。休憩するたびにエネルギーを補給させてもらったのに、脳にまで届かなかったみたいです。


 
冷たくされたひとつ、ヨゴレ?ネコノメソウ、名前からして。              やっと見つけた本当のニリンソウ


木々の間を抜けると、新緑の息吹を乗せた気持ちの良い風が吹いてきて、汗をすっと拭ってくれます。深呼吸を繰り返して胸一杯吸い込みます。少しは浄化できたでしょうか。



新緑に染まる、歩いてきた尾根。奥から国見岳、大禿山、御座峰。


まさしく道草だらけの縦走も静馬ガ原に到着すると、ドライブウエイを右手に見ながらいよいよ終盤、下っていきます。今までドライブウエイを走っていたときは、まさかこんなすぐ下に登山道があるなどとはつゆ知らず、山歩きをはじめてまた世界が広がりました。今まさに車で走っている人たちに「お~い、こんな道もあるんですよ~ 楽しいですよ~」と教えてあげたい。「よけいなお世話」と言われるかもしれませんが。

 
ヤマブキソウ。木の山吹と同じ花。                        可憐なヤマルリソウ


 
本日の女王様。                                 まだまだ蕾


冷たくあしらったわけではありませんが、写真に載せられなかった他の花たち、キケマン、ムラサキキケマン、キジムシロ、ユキザサ、エンレイソウ、フタリシズカ、マムシグサ、ラショウモンカズラ、ヤマブキ、ヤマエンゴサク、ムシカリ、ミヤマハコベ、ミミナグサ、フデリンドウ、フタバアオイ、ヒメレンゲ、チゴユリ、カタクリ、カキドオシ、ウマノアシガタ、イワカガミ、イワウチワ、イカリソウ、アマナ、ルイヨウボタン。そして最初から最後までずっと見かけた、ハクサンハタザオ。あ~息が切れた。ダブってないかな、抜けてないかな。
さすがにその場主義の私も、今回は「伊吹山の植物」という本をひもときまして復習しました。載ってないのもありましたが。
楽しい道草の縦走はあっという間に終わりました。できの悪い生徒に、根気よくレクチャー下さった先生方に厚くお礼申し上げます。有り難うございました。


平成24年5月14日(月)晴
伊吹山北尾根  国見岳(1126m)・大禿山・御座峰(1070m)













コメント (2)
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