ブクログより
呪文のような、お経のような昔から伝わる不思議な言葉がキーワードになっている。
読み進めていくと道尾秀介を思わせるような、おどろおどろしたホラー小説の要素が次々と出てくる。
何代にもわたる怨念、残虐な殺人、呪詛に満ちた言葉・・・キャーー
と怖がらせておいて、最後のオチはちょっとねぇ。
あれだけのことで、そこまで発展するか?時代を超えて。
その時、警察に届けて償っとけば済んだことなのに・・・
ちょっと納得できないな。
あれだけ綿密な行程があるのだから、動機や過程にもっとひねりがほしかったな。
本作品は2011年江戸川乱歩賞受賞作品ということで、受賞された時のことが少し記憶があったので 読んでみました。
江戸川乱歩賞受賞作品って今まで意識して読んだことがなかったのですが、最近の歴代の受賞者は、
高野和明、福井晴敏、野沢尚、藤原伊織、桐野夏生等々(自分のお気に入りの作家さんばかりですが)そうそうたる面々ですね。
今回の川瀬さんはどうでしょう? 今後の活躍に期待したいですね。
よろずのことに気をつけよ / 川瀬七緒
★★★☆☆