ブクログより
著者は、台所育ち読書会、というグループ?の面々。
たぶん台所道具をこよなく愛する人たちだと思われます。
7人の女性作家を選定して、その作品に出てくる道具に目を止めて、同じものを探したり、使い方を研究したり、合羽橋や、京都のお店を訪ねます。どうしても用途がわからないものがあったりして面白い。
また女性作家の選定基準というのが、6つほどあるのですが、
☆美味しいものが好き
☆台所が好き
の2点はやっぱり外せない条件ですね。
で選ばれた作家というのが、幸田文・向田邦子・武田百合子・森茉莉・石井好子・高峰秀子・宇野千代。とそうそうたる方たち。
まずすでにもうおられない方たちが多いので、道具は古いものが多い、でも今でも手に入れることができる。ということは、いい物だということですね。まさに一生物ということです。
今では、軽くてコンパクトなシリコーンや樹脂性のものが便利で、だめになったらすぐ買い替える、という風潮です。
良い道具を手入れしながら長く使う、そういう丁寧な暮らしをする、憧れます。
あの人の台所道具 / 台所育ち読書会
★★★★☆