ブクログより
宮本さんのライフワークともいうべき流転の海シリーズがとうとう終わってしまった。
あとがきによると第一巻は宮本さんが34歳の時で、今71歳だそうなのでなんと37年かけての大仕事を成し遂げられたということだ。
時々、前回はどこまで話が進んだのやらと思うほど間が空くこともあったけれど、病気も抱えながらほかの執筆もありながらよくぞ完成させてくださった、という思いである。
とにかくこれだけ長い話なので、登場人物の数も大変な数で、その人たちが最後だというのでオンパレードのように登場してきて思い出すのに難儀した。
そしてみんなそれぞれ年を取ってきているので、たくさんの人たちが亡くなった。
最後には熊吾まで亡くなって・・・
妻や子供に対しては決して褒められた男ではなかったけれど、それほどの大勢の人たちから慕われるというのは、人間としては合格だったのだろう。
最後には房江も伸仁も全部許したなぁ。
それにしても房江のたくましさには目を見張るものがある、持って生まれたものが境遇によって引き出されたというのか、頼もしい限り。
みなさん、お疲れさまでした。
宮本輝 / 野の春
大谷翔平選手、MVP受賞おめでとうございます! 🙌 🙌