今度も「予約投稿」で、10月6日のプリキュアの話を書いておきます。9月29日放送分のさとるくんのいろはちゃん(キュアフレンディ)への告白の話が、さて、どのように進展するかというところですが…。
この日の放送分ですが、前回(9月29日)のラストで、みんなの動きが一瞬止まったところから始まります。メエメエが「さとるくんが告白するかと思った…」といった、あの場面ですね。こむぎ(キュアワンダフル)が「こむぎもいろはのこと、好きだよ」と横でつぶやくのですが、まゆ(キュアリリアン)・ゆき(キュアニャミー)コンビに「好きにもいろいろあって、ちょっとちがう」と言われます。このあたりで「人間やプリキュアに変身できるようになったけど、もともとは飼い主が大好きで、幼い犬のこむぎ」というキャラクターが強調されていますね。
そのあと「そんなこと、あるわけない…」というメエメエたちに、「冗談じゃない。君が好きだ!」と、いろはにはっきり告白するさとるくん。夕暮れどきの橋の上での急な告白に、いろははドキドキ、赤面して、急に走り出してしまいます。「今のはなに? さとるくんが私に…」と走りだすいろはと、おいかけるまゆ・ゆきコンビ。でも、まゆ・ゆきコンビは追いつきません。それでもおいついたこむぎが「どうして走ってるの?」といろはに聴くと…。「わからない。こむぎ、どうしたらいい?」といろはが答えます。「おさんぽしよう!」と、こむぎはいろはに伝えます。
一方、告白したさとるくんは「断られた…」と思いますが、ニコに「びっくりしただけでは?」と。「いままで意識されてなかったんだ」というさとるくんに、メエメエが「これから相談にのるから」と伝えます。
さて、もう追いつけないと思ったまゆ・ゆきコンビは、先回りしていろはの家に行きます。そこにいろは・こむぎコンビも戻ってきます。ゆきはこむぎと遊んで、まゆがいろはの話を聴こうとします。このへんも「動物どうし」と「人間どうし」というかたちで、何か関係のちがいがでてきていますね。ゆきも人間の姿やプリキュアに変身したりできますが、もともとは飼いねこですから。
部屋でいろはに向かって、まゆは「さとるくんはずっといろはちゃんのことが好きだった。いろはちゃんはどうだったの?」と聴き始めます。いろはは「すごくいい友達だけど、恋愛とどうちがうのかがわからない。今はドキドキする。わくわくとどうちがうのか…」と返事をします。そんな部屋に、いろはの母が入ってきます。いろはの様子を見て「どうしたの? さとるくんに告白されたの?」といういろはの母。いろはの母は前々から「なんとなく、さとるくんはいろはへの好きって気持ちがあふれている」と思っていたとのこと。「友情と恋愛のちがいって、むずかしい」といういろはに対して、いろはの母は「自分も何度か告白されたけど、ツヨシくん(=いろはの父)だけが特別。ずっといたいと思った。友達とはちがう、何か特別」と伝えます。「特別な気持ちって、こむぎが好きな気持ちとどうちがうのだろう…」と、そのあと、いろはは考え始めます。
そのころ、さとるくんは家に戻って、ウサギの大福に話しかけていました。そこにニコがやってきます。「メエメエの先走り、ごめんなさい」と謝るニコに、さとるは「おかげで告白ができた。気持ちを伝えるって大切」と伝えます。そんなさとるに向けて大福は、ニコの通訳を借りて「やっと告白したかさとる。早く言っちまいなと思っていたぜ。自分のホンネも大事だぜ。いろはがどう言おうが関係ない。不安ならオレをなでな」と伝えます。そんなさとるくんや大福の様子を見て、「みんな、あなたたちみたいだったら…」と、ニコはなにげなくつぶやきます。この一言にも、今後の物語につながるなにかがありそうですね。
次の日、学校で出会ったとき「さとる、おはよう!」と声をかけるこむぎ。いろはは恥ずかしそうにしています。そんないろはに、さとるくんは「昨日のことは忘れて」と伝えます。「忘れてと言われても…」と、教室のなかで戸惑ういろは。一方「忘れてだなんて、それでほんとうにいいの?」「あなたらしくない、あなたの声を伝えて」というまゆ・ゆきコンビに、さとるは「もう困らせたくない」と返事をします。
そんなとき、ガオーの手下・ザクロがやってきて、鳥のトビをガオガオーンにしてしまいます。プリキュア4人はガオガオーンのいるところに急行して、すぐ変身します。ただプリキュアたちはガオガオーンの空からの攻撃や羽根をばたばたさせて起きる風圧によって、なかなかガオガオーンに近寄れません。そんななか、ザクロはさとるの存在に気付き、「ゆるぎない意思を感じる。私といっしょにときめこう」といって、ガオガオーンを使ってさとるをどこかに連れ去ろうとします。それを、キュアフレンディがニコアニマルのスワンの力を借りて、空を飛ぶ力を手に入れておいかけます。ここからフレンディ対トビの空中戦がはじまります。
その空中戦のなかで…。キュアフレンディ=いろはは「私が困っているとき、何度も助けてくれた。私も助けになりたい。これからもずっといたい、代わりの人はいない、さとるくんでなきゃダメ!」と強く思います。そしてキュアリリアンが張ったネットにひっかかったとき、空飛ぶガオガオーンが落としてしまったさとるくんを、キュアフレンディがキャッチ。このあと、プリキュアたちはニコの力を借りて、ガオガオーンからトビの姿に戻します。
ラストの場面ですが…。「さとるくん、けがは?」と声をかけ、大丈夫だとわかると「よかった」というキュアフレンディ。ここからふたりは夕日をバックに、見つめ合います。また、キュアフレンディの姿から少しずつ、いろはの姿にもどっていきます。「私の気持ち、伝えなきゃ」といういろはに、さとるは「なさけないなあ、助けられてばかりだ」と伝えます。そんなさとるにいろはは…。「私ね、いつも困ったときにさとるくんを思い浮かべる。いっぱい頼ってごめんね」と伝えます。さとるは「頼ってくれると、うれしい」と返します。そのあと、いろはは「あのね、さとるくんといると、すごくワンダフル。特別なワンダフル。伝わったかな…」と。さとるはそれを聞いて「ものすごく、ワンダフル」と。こんな感じで、さとる・いろは、ふたりの思いがお互いに通じ合いました。
ということで…。プリキュアシリーズのなかではじめて、現役のプリキュアと、それをサポートする男の子とのあいだで、恋が成立してしまいました。さてさて、このあとどういう展開になっていくのか…。10月13日放送分は、さとるといろはの初デートが描かれるようです。と同時に、さとるといろはが急接近すると、こむぎは今までとはちがう立場になりますね。やはり「人間どうし」の関係と「飼い主としての人間と動物」の関係とでは、いろいろとちがうこともでてきます。そして幼い犬としてのこむぎのひたむきな飼い主思いの気持ちが、いろはにどう伝わるのか。子犬のこむぎからみて、さとるといろはの関係はどう見えるのか。こういうかたちで、少し複雑な物語の展開を今後、やっていきそうな気がしますね。
ということで、ここでいったん、10月6日までの分のプリキュアの話はおわります。