できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

「創造都市戦略」への批判が出てきた

2007-01-15 22:52:13 | アート・文化

http://www.mainichi-msn.co.jp/kansai/archive/news/2007/01/10/20070110ddn012010023000c.html

数日前の毎日新聞のネット配信記事の紹介ですが、大阪市の出した「創造都市戦略」なるものにたいして、大阪市にゆかりのある芸術・文化人らがNOをつきつけたそうです。

まぁ、次世代育成というのか、青少年育成施策にも、こうやって多くの文化人や研究者らがNOと言ってほしいものです。もちろん、青少年会館条例の廃止問題についても、です。

ちなみに、大阪市の市政改革推進会議の委員長は、自分の所属大学の大阪市への進出が決まったという新聞記事を見て、「市長のトップ外交が功を奏した」とか、「これで創造都市戦略に弾みがつく」というようなことをブログで書いていますね。この人、関東が本拠地なので、この毎日新聞の記事はきっと読んでいないんだろうな、と思いますけどね。


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アクセス履歴からわかってきたこと

2007-01-15 18:04:12 | ネット上でのバッシング考

やっぱり年末年始の休暇があけて、本来の仕事が再開されると、忙しくてなかなか更新できませんね。おまけに風邪を引いたようであまり体調がすぐれず、更新にまわるエネルギーが出なくて困っております。

まぁ、そういう状況なのですが、この間も私のこのブログにはアクセスが続いています。アクセス解析からそのアクセス履歴をたどっていると、ある大阪市内の青少年会館の陶芸教室に「障害」を持つ子どもを通わせている保護者らしい方のブログに行き着きました。

その詳しい内容を書くことはここでは控えますが、そのブログを読んでの私の印象を言えば、造形活動に興味・関心を持つ子ども、特に「障害」を持つ子どもの保護者にとって、材料費程度の負担だけで、自宅からそう遠くないところで、放課後や土日・長期休暇中に子どもが何かに取り組める場所としての青少年会館がなくなるのは、とても残念だということ。特に今、青少年会館に通っている「障害」を持つ子どもとその保護者にとって、青少年会館にかわる放課後の「居場所」や、学習・文化活動の場所を見つけ出すことは、なかなか難しいのではないか、ということを感じました。

大阪市は、こういう保護者や子どもの存在をどう考えているのか。あらためて問いただしたくなったことは、いうまでもありません。この子どもや保護者たちの「居場所」を奪うな、と言いたいです。また、このような形で、現在、青少年会館に子どもを通わせている保護者や、子ども自身が、ネット空間上で積極的に「ここをなくすな」「こんなことをされたら困る」と、何らかの形で意見表明していくことも大事なことだと思います。

そして、今後の大阪市の青少年施策は、「障害」を持つ子どもとその保護者にとっても「充実」したものになるべきだということは、あらためて言うまでもありません。だから、これも繰り返し言ってきましたが、これまで青少年会館が取り組んできたことをふまえて、大阪市は青少年施策を今後展開すべきだと思うのですが。


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