今日は午後から加古川市教委主催の生徒会・児童会代表者ミーティングに出てきました。
市内の小中学校40校から2名ずつ、主に生徒会や児童会役員さんが中心に出てきて、子どもたちの立場から「いじめ」防止のあり方について話し合う場が、この生徒会・児童会代表者ミーティングです。また、付き添いで各校の生徒会・児童会担当の教職員も来ていました。
今日の司会進行は、兵庫県立大学の竹内和雄さん。また、兵庫県立大学の学生さんたちが、子どもたちのグループに1人ずつつくかたちで進行していました。
あと、途中から中学生のグループと小学生のグループに分かれて話し合いをしていたのですが…。
小学生のグループでは、千葉大学の藤川大祐さんが監修した「私たちの選択肢」という動画を見て、「傍観者でいること」について大学生にお手伝いしてもらいながら話し合ってみる…ということをやっていました。
中学生の方は竹内さん+大学生といっしょに、簡単な「いじめ」についての参加者アンケートをふまえて、加古川市内や各小中学校で、自分たち子どもなりにどのようにして「いじめ」を防いでいくことができるか、考えてみる作業をしていましたね。
まぁ、そんなわけで、はからずも以前、姫路でお話をさせていただいた竹内さんや県立大の学生のみなさん、あるいは藤川さん等々、いろんなご縁を今回、加古川で感じることができました。
ちなみに小学生の方も、中学生の方も、どちらもけっこう話し合いがもりあがっていて、いい意見がたくさんでていました。結局、全体で今日のふりかえりをする時間が足りなくなって、予定よりも時間オーバーしてしまうくらい、意見が出た感じです。
そして、付き添いに来ていた教員たちに何人か話を聴きましたが、「似たようなことを自分の勤務校でもやってみたい」「いきなり全クラスではむずかしいから、まずは勤務校の生徒会の子どもたち全員とやってみようかと思う」というような意見も出ていました。
いま、こんな感じで、加古川市教委なりに子どもたちの声を聴きながら、重大事態が生じたあとの再発防止に、地道にこつこつ取り組んでいます。もちろん、再発防止策のすべてがうまくいっているわけでもなくて、たとえば、まだまだ対応の難しいケースもあると聴いています。でも、こんな感じで、やはり加古川市教委なりに何か考えて、動きはじめている部分があるということ。そのことは忘れてほしくないなあって思います。
なお、今日の生徒会・児童会代表者ミーティングの報告は、次の日曜日、9月1日の14時~16時に、加古川市の「第2回いじめ防止市民フォーラム」の場で報告されます。詳しいことは画像で確認してください。
私も前日(8月31日)は日本スクールソーシャルワーク協会の学習会で東京出張ですが、それをあえて日帰りにして、9月1日は一参加者としてこの市民フォーラムに出ようと思っています。今日は「加古川市いじめ防止対策評価検証委員会」なる会議体のメンバーとして顔を出したのですが…。
<追記>
マスコミのみなさん、重大事態の起きた自治体教委がその後、こういう地道な活動やっているところに取材に来てほしいですね。他の問題を追いかけるのには熱心ですが、ここにはあまり来ないですから。そういう意味で、いじめ関連報道のあり方には最近、私、いろいろとひっかかるところがあります。だんだん「マスコミのみなさんには、もう、つきあってられね~よ」と言いたくなってきております。