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京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

いよいよ今日(2月28日)から新シリーズのプリキュアはじまりましたね。

2021-02-28 18:06:04 | プリキュア話

今日は2月28日(日)。いよいよ今日から新シリーズのプリキュア、「トロピカルージュプリキュア」がはじまりました。今日は放送初回。まずは初回の内容がだいたいどんな感じだったか、これからどういう展開になりそうか、要点を整理しておきたいと思います。

まず、主役のプリキュアは「キュアサマー」ですね。「夏海まなつ」という名前の中学生で、南の島の海の家で暮らしていたのですが…。母親が都会の水族館で仕事しているので、自分も都会に転校するということに。父親は引き続きその南の島に残るようですが…。どうやらこの一家は、まなつだけでなく父母も含めて「今、自分が一番大事だと思うことをやれ!」というのがモットーのようです。だから、父親も南の島でやりたいことをやるそうです。そして、島の人々に見送られ、まなつは船にたくさんの荷物とともに乗り込みます。

さて、まなつにとって、その母親からもらったリップが大事なアイテム。南の島から都会に向かう船のなかで、そのリップをぬって自分に気合を入れようとしたのですが、そのリップを海に落としてしまいます。それで少し気分は落ち込むのですが、都会の港について母親と再会。それで気分がなおって、いっしょに母の勤め先の水族館に行きます。そこで水族館の館長(平林まふね)にまなつは「人魚っているの?」と質問します。すると館長は「人は海のことをまだ5%くらいしかわかっていない。だから、人魚が暮らす国がどこかにあってもおかしくない」と言います。

他方で、人魚たちの暮らす海の底の街が、何者かによって襲われます。その街の女王が若い人魚のローラにコンパクトを渡し、それをもって人間の世界に行って、「きらめく太陽のような人に出会う」ことを求めます。その人がコンパクトを開ける鍵をもっていて、プリキュアに変身して、この世界を守ってくれるというのです。ローラは人間の世界に向かい、プリキュアになれそうな人を探します。その人間の世界に行く途中の海で、ローラはリップを拾います。

一方、まなつも荷物を母親の家に置いたあと、はじめてやってきた都会を散策に出かけます。その散策の途中休憩した海辺の岩のところに、なんとローラが休んでいました。人間に見つかってはいけないと思って岩のすき間に隠れて、抜け出せなくなったローラを、まなつはひっぱりだします。まなつは「本物の人魚に出会った」と大喜びです。ただローラはどうやら内心では「ここでプリキュアを見付けて、手柄をたてて、次の女王になりたい…」という野心を持っているようです。

ここでまなつは、その「次の女王になりたい」という話をローラから聴き、「メイクという素敵な魔法を使えばやる気があがる」と話します。でも、さっき船からリップを落としたばかりということを思い出します。「これのこと?」とローラがそのリップを出してきたので、「リップするとトロピカるぞ」といって、それをローラの唇にまなつが塗ります。この「トロピカる」とは、まなつ独特の言葉で「常夏の太陽みたいな気分になること」の意味だそうです。

「もしかしたら、この子が伝説のプリキュア?」とローラはそのとき思って、女王に渡されたコンパクトが明けられるかどうか、試しにまなつに渡します。でも開かないので、ローラは「この子じゃない」とあきらめて海に潜ります。そのとき、せっかく塗ったばかりのローラのリップが、全部落ちてしまいます。

さて、そのころ、ローラとまなつが出会った海辺の岩場に、男子のラグビー部員たちがランニングしていました。そこにチョンギーレ(青いザリガニみたいな怪物)と、ヤシの木から生まれたヤラネーダという怪物が現れます。このチョンギーレとヤラネーダは、「あとまわしの魔女」の手下の様子。この「あとまわしの魔女」たちが、ローラや女王といった人魚たちの暮らす街を攻撃していたようです。また、ヤラネーダは人々のやる気パワーを吸い取る力があるようです。

このヤラネーダとチョンギーレにローラは見つかり、つかまってしまいます。その様子に気付いたまなつは、「ローラを離して!」とチョンギーレとヤラネーダに言います。そして「何が大事なのかは、自分が決める。いま一番大事なことは…」と言いかけたときに、まなつの手にあった指輪がローラの持っていたコンパクトに反応します。どうやらその指輪が、コンパクトを開ける鍵だったようです。

ここからまなつは「プリキュア、トロピカルチェンジ」といって、プリキュアに変身。「ときめく常夏、キュアサマー」と言って登場し、ヤラネーダのパンチを止めて、投げ飛ばしたりして、ローラを助けます。そのあとヤラネーダに吸い取られたラグビー部員たちのやる気パワーのありかをローラが確認し、そのやる気パワーをローラの持っていたボトルにもどします。逆に、ヤラネーダはプリキュアのやる気パワーを吸い取ろうとするのですが、全く吸い取れません。そして、あのリップが「ハートルージュロット」になり、プリキュアの攻撃アイテムになります。それをつかって、キュアサマーはヤラネーダを攻撃。「おてんとサマーストライク」という技を出して、ヤラネーダを退治。無事にやる気パワーがラグビー部員たちに戻ります。

「なかなか、かっこよかったよ。これから私のもとでたたかってもらうわ」と、ローラはプリキュアから元の姿にもどったまなつに一言伝えます。「これで女王にひとつ近づいた、しめしめ…」みたいにローラは思っているようですが、まなつは「なんのこと?」みたいな感じでその話を聴いています。

最後に、プリキュアという「ややこしい存在が現れた」という報告を、手下から「あとまわしの魔女」が聴きます。「対応はいかに?」と手下に聴かれるのですが、「あとまわしの魔女」らしく「明日にするわ」と返答するところで、初回の物語はおわりです。

どうやらこんな感じで、新シリーズのプリキュアは常夏の島や、真夏の太陽がさんさんと降り注ぐ都会(水族館のある街)で、人々のやる気を吸い取る怪物とプリキュアがたたかう物語になるようですね。また、「海の生き物」や「人魚」が大きなテーマになるようですね。それから「あとまわしの魔女」たちがどういう存在なのか、なせ人魚たちの暮らす海底の街を襲うのか。このあたりも詳しいことを知りたいところです。そして、真夏の太陽の日差しのように明るい物語とともに、お子さまたちにはプリキュアのアイテムと関連づけながら、リップとか、コンパクトとか、コスメ用品みたいなグッズを売っていくようですね。CMでもさっそく、いろんなグッズが売り出されているようでした。

ちなみに次回は都会の学校に転校したまなつが、どの部活に入るのかがテーマの様子。そこから他のプリキュアたちと出会っていくのでしょう。と同時に、人魚のローラと真夏の関係、プリキュアの活動と部活がどう両立するかも見ものですね。


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