いよいよ1月30日(日)。いまの「トロピカルージュプリキュア」も、今日が最終回ですね。さっそく、今日の放送分の内容、紹介しておきましょう。
まず、プリキュアたちの通う中学校で、部活動の3年生追い出しイベント「トロフェス」前日の夜。ローラ(キュアラメール)のもとに人魚の女王がやってきて、「次期女王候補」にローラを指名すること、そのためにあす戻ってくること、そして、人間の世界で生きるか・人魚の世界にもどるかは自分で決めることを伝えます。その様子をまなつ(キュアサマー)が見ていたこと。ここから物語がスタートします。ちなみに冒頭のシーンは、まなつがみんなでプリキュアに変身して部室に居る夢と、ローラに人魚の女王が申し渡しをしている様子をまなつが見ていた場面でした。
さて、翌日の「トロフェス」本番。ローラの様子がなんか変だと、みのり(キュアパパイア)・アスカ(キュアフラミンゴ)・サンゴ(キュアコーラル)は気づきます。また、まなつの姿が見えません。どうやらまなつはローラのために、トロピカルメロンパンのクッション(=先週あたりくじが入っていた)をもらってきた様子です。そのまなつのことを見て、ローラは女王に伝えられたことを、他のプリキュアに伝えることにします。
「あまりにも急すぎる」という他のプリキュアに対して、「あとまわしにしちゃだめ。私があとまわしの魔女みたいになる」というローラ。でも「ローラが人魚の世界に戻ったら、私たちのことを忘れてしまう」「でも、ローラが忘れても、私たちは絶対に忘れない」と、まなつたちは語りかけます。そして「ローラが今、いちばん大事だと思うことをやってほしい」と他のプリキュアたちは伝えます。そこで、「トロフェス」でやる劇のラストの場面を変更して、「女王になるために、プリンセス(ローラの役)は国へ帰って行った」という展開にすることにします。
さて、いよいよ劇の本番。5人での最後の部活ですが、学校中の生徒と保護者、教職員が見ています。変更したラストシーンがやってくるのですが、プリキュアたちは「セリフを忘れても、いまの自分のことばで言おう」と約束します。ローラは「伝説の灯台を見付けた。これで女王になれる。みんなとずっといっしょに居たい、毎日が楽しい。でも、私は夢をかなえるために国に帰る。みんなのことを忘れるかもしれないけど、でも、ありがとう」と伝えます。するとまなつがローラに、「やっぱり行かないで、帰るって言わないで!」と泣き出します。「ローラが一番大事なことをするのを応援するって決めていたのに、やっぱり…」とまなつが言うと、ローラは「ありがとう、まなつ」と言います。
ここで、劇のエンディングの「なかよしのうた」を5人で歌おうとするのですが…。なぜか灯台のセットをまなつが倒してしまいます。そこで観客席から大笑いが起きます。ローラが少し腹を立てたりもしたのですが…。もう一度あらためて、ローラは「なかよしのうた」を他のプリキュアたちと歌います。「私たち、ずっと友達!」と5人で言った後、ローラは観客席を前にして人魚の姿になり、人魚の世界での名前を伝えます。「本物の人魚だ!!」と観客席は大騒ぎになります。
「トロフェス」がおわったあと、海辺で他のプリキュアたちとローラのお別れの場面が描かれます。ローラは翌日、卒業式を迎えるアスカに「卒業おめでとう、高校でテニスがんばって」と伝えて、泣きだします。そんなローラにまなつは、自分のリップクリームを渡して「これで気合入れて。さみしくなったらリップ塗って」といいます。「みんなのこと、忘れるのかな?昔のプリキュアは記憶を消す道具をつくったとか」というローラに、サンゴは「忘れてしまったら、さみしいってことすら分からなくなる!」と。「私のこと、忘れない?」と聴くローラに、みんなは「一生忘れない」と。「ありがとう、また会いましょう」といって、ローラは海へ。人魚の世界へ戻っていくローラに、みんなは「また絶対会いましょう!」と声をかけます。そして、その日の夜、ローラがいた痕跡が、いろんな場から消えていきます。
いよいよアスカの卒業式当日。朝、まなつは母に「あれ、うちにもう一人いなかった?」と聴きます。部室では5人で撮った写真からローラが消えています。メロンパンもなぜか5つ用意してあって、サンゴやみのりが「あれ? 数え間違えたかな?」と言っています。
他方でローラは人魚の世界で、なぜか自分の手元にリップクリームがあることと、なにか暗号のような文章で落書きがしてあることに気付きます。そんなローラに、女王は「また人間の世界に行ってみたいか?」と聴きます。ローラは「行きたい」というので、女王は「人間に会わないことが条件」と伝えて、行かせます。
でも、ローラがたどり着いた島の海辺には、なぜかまなつがいます。どうやらローラは、敵であることをやめたエルダ・ヌメリ―・チョンギーレの3人に、「あなたたちの記憶だけは消えない。私が忘れていることを教えて」と頼んだようです。そして、ローラはまなつに出会って、お互いの名前を呼び合います。すると、ローラのもっていたアクアポッド(=今までやる気パワーを集めていた道具)から、たくさんのローラとまなつ、他のプリキュアたちの写真(シャボンピクチャー)が飛び出してきます。このあと、その後のローラとまなつ、他のプリキュアやチョンギーレ・ヌメリ―・エルダの様子が描かれて、このシリーズはおわりです。
結局「ローラは人魚の世界を選ぶのか? それともプリキュアと共に過ごした人間の世界に残るのか?」という二者択一ではなく、ローラは「いったん人魚の世界に帰るけど、再びまなつたちに出会える」という、うまく両方をなりたたせるようなエンディングになりましたね。また、そんなローラとまなつの出会い直しを支えたのが、かつては「敵」だったチョンギーレやヌメリ―・エルダたちだという点も、「この世の中に根っからの悪い人はいない」という、プリキュアの世界観をあらためて物語っているようです。子どもたちにとっても、子どもといっしょに見ているおとなたちにとっても、この最終回の描き方はすてきなかたちになったかな~って思います。
その上で、次回予告の代わりに…。あらためて活動中のまなつたちトロピカる部(そこにはローラもいる)のところに、ゆいちゃんという名前の女の子がやってきます。この子がどうやら次週からのプリキュア、「デリシャスパーティプリキュア」の主役、キュアプレシャスのようです。
そうそう、もう今週からデリシャスパーティプリキュアの妖精さんのおもちゃ、CMで売り出し始めました。今日「トロピカルージュプリキュア」が最終回を迎えたばかりなのに…。おもちゃ産業は切り替えが早いですね。きっとスーパーの食品売り場にあるプリキュアソーセージも、来週からパッケージ一新。デリシャスパーティプリキュアのパッケージだと定価で、トロピカルージュのパッケージだと「半額」とかになっているかもしれませんね。ちょっと「お買い得」かもしれませんが…。でも春の新入学・入園の時期までに、新しいプリキュアのグッズをひととおり売りまくるんですね、おもちゃ産業は…。そういえば、春の劇場版映画(たいがい毎年新旧のプリキュア引継ぎの話)は、やるのかな?
ということで、今日のプリキュアの話、おわります。