できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

このたびの西宮市議会議員選挙に思うこと(その3)―「#地元西宮に女性議員を増やそう」というツイッターのタグ付け―

2023-04-22 19:57:47 | 国際・政治

〇以下の内容は、先ほどツイッターでつぶやいたことを整理しなおしたものです。

今回 #地元西宮に女性議員を増やそう のタグをつけて、何人かの「推し」の女性候補の情報を 西宮市議会議員選挙で積極的にツイッターで流しました。それがどういう結果につながるかはわかりませんが、でも、「やれるだけのことはやった」感はあります。これも政治参加です。

また、このタグをつけて「推し」の女性候補の情報を流していると、男性候補で「この人いいやん」って思う人も何人か見つけたりもできました。なのでそういう男性候補陣もできるだけ応援するようにしました。

逆に「これはさすがにアカンわ」とか「こういう発言はいただけない」という候補+支援者もいることも、たいへんよくわかりました。それはみんなこのタグをつけて、「推し」の女性候補を通してほかの候補の発信情報を見ていったからです。

少なくとも私がこのというタグをつけた候補は、どの方もみな「人々のいのちと暮らしへのサポート・ケアの豊かな西宮」「人と人のつながりの豊かな西宮」「困っている人が放置されない西宮」を創ろうとしている方です。「人権尊重の社会づくり」といえばいいでしょうか。

このことを反映してなのか。私がこのタグをつけた女性候補の街宣には、「多様性」にあふれた支援者がいましたね。また、子どもたちがいたり、ゆるふわ感があったり、今までの困りごとを正直に話してくださる方がいたり…。やさしい街宣ばかりでした。

ある意味、候補ご自身が支援者とともに創り上げたい西宮市のまちづくりの姿が、このタグをつけた候補の選挙活動のなかに、もうすでに現れていたように思います。少なくとも、私はそう感じました。

あすの選挙結果がどうなるかはわかりませんが…。その結果がどうなっても、私は今後このタグをつけた女性候補+支援者のみなさん、そしてこの取り組みのなかで「この人いいやん」と思った男性候補と支援者のみなさんとともに、西宮で過ごしたいと思います。

私が西宮のまちづくりで大切にしたいことは、この選挙戦のなかで #地元西宮に女性議員を増やそう というタグをつけた候補とその支援者のみなさんがつくりだしてきたもののなかにあります。


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このたびの西宮市議会議員選挙に思うこと(2)ーベッドタウンにおけるケアワークの課題―

2023-04-22 18:51:28 | 国際・政治

※下記の内容も、昨日フェイスブックに書いたことに加筆修正をしたものです。

もうひとつ最近思うのは、西宮市内から朝、通勤通学で大阪や神戸に出かけていく人は、昼間の街中でなにが行われているか知らない。

それを知っているのは地元・西宮で働いている人々や、子育て中の家庭の人、高齢者ではないかと。私から見たら、家庭内での「ケアワーク」に日々従事している女性層が、昼間の西宮の街中でなにが行われているかを「よく知る」立場にあると思う。

ついでにいうと、子育てや介護など、家庭でのこのケアワークの問題への対応こそ、ベッドタウンの自治体行政の担うべき最大の課題。ここに関心を向けられない候補は「全員、落選でいい」とすら思う。また、このケアワークを従来になってきた女性候補や、そのことに関心を持ち続けてきたおっちゃん候補だと、私は安心しているのだけど…。

だから今回「地元西宮に女性議員を増やそう」なんてハッシュタグをつけて、私が応援したい西宮市議会議員選挙の女性候補のつぶやきをリツイートして、ネットから励ましたりしてました。あるいは、直接関係のできた候補には、街宣でマイク握って応援もさせていただきました。

逆にいうと、まさに「ベッドタウン」という名前のとおり、西宮から朝、ほかの自治体へ通勤・通学して、夜は「寝るため」だけに帰ってくる人は、「地元・西宮の昼間の街中で、なにが行われてているのかを、何も知らない」で選挙に行くんですよね。それって、ものすご~く、怖いことのように思いますわ。

たとえば、街宣でヘイトスピーチやるような人を応援に呼んでくる候補や、留学生への社会保障の権利を否定するような発言をしている候補だって、今回の西宮市長選挙、候補者のなかにいるんですよ。私、ツイッターで何度も「ヘイトスピーチをする候補は西宮の風情を壊し、基本的人権の保障と多文化共生社会の実現に責任を持つ自治体行政の役割も理解できていない」という、そんな趣旨の発言を繰り返したのですが。

でも、平日の昼間、大阪や神戸に働きに出て、西宮には夜「寝に帰るだけ」の人には、そういう候補や支援者の姿、ぜんぜん見えません。そういう「夜、寝に帰るだけの西宮市民」にとって、選挙の情報源は、たとえば候補者がええかっこばっかり言ってる動画とか、ネット上の発信、あるいはチラシやポスター、選挙公報くらいですかね、情報源は?

こういうのも、ほんと「危ういことだよなあ」とか。「もっとおとなが日頃から、地元政治家たちが自分の暮らしている街中で、平日、なにが行われているのか。よく歩いて確かめておかないとあかんぞ」とか。そんな風に思った次第です。

ついでにいうと、ベッドタウンに「寝に帰る生活」しかしたことのない若い候補も、「あぶない」としか言いようがないですなあ。なにしろ「ケアワークの課題」ぜんぜんわかってないですから。


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このたびの西宮市議会議員選挙に思うこと(1) おとなの政治についての学びは大丈夫か?

2023-04-22 18:43:04 | 国際・政治

※下記の内容は昨日、フェイスブックに書いた内容を若干加筆修正したものです。

ちょうどお昼ごろ、JR西宮駅から快速電車に乗る前に、近くにいた同年代と思しき女性ふたりが、駅の前の信号で「市議会議員選挙近いけど、どの党のどの候補がどんな政策とか、よくわからないよね」なんて会話していました。

まあたしかに、議席に対して立候補者数がむちゃくちゃ多い、そんな市議選になってるのだけど…。それでも西宮市議選、ちゃんと自分でいろんな情報集めたら、わかることはいっぱいある。
それこそ…。

「だったらさぁ。まずは街宣やっている(おぶ~ちゃんが推してる)女性候補の話、聞いてごらんよ。その女性候補のチラシ読んだり、ホームページ見たり、SNSで情報集めたりしたらええやん。選管から選挙公報も配られてるしねえ。それも読めば?」

「それこそ、いまちょうど目の前で、おっちゃんの候補でよさそうな人が街宣してるし、チラシもらって帰ったらええやん。それ読むだけでも、わかることいっぱいあるで」

と、言おうかなと思ったけど、信号がかわって、そのふたりはすぐにどこかへ行ってしまった。

もちろん、西宮に引越ししてきてまもない人はさておき…。

でもね、「これ、あんまりいい状態じゃないよな~。おとながこんなにも地元の政治・行政に対して何も知らない、調べようともしないというのは、どういうことなんよ? 有権者としておとなが成熟できてないのは、ほんとにやばいことじゃないかな…」と思ってしまいました。

「そんなん、調べたらわかることやんか。なんでそのスマホ、地元の市議候補の政策とか主張とか調べるのに使わないの?」とか、「なんで目の前で候補が街宣して、支援者がチラシ配ってるのに受け取って読もうとしないの?」とか。「それ、わからないんじゃなくて、自分で<無関心>決め込んでるだけじゃないの?」と。いろいろと言いたいことが浮かんできます。

「このまちで暮らすおとなの政治や行政に関する学び、大丈夫か?」と、昨日の二人を見ていて、不安になりました。


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