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京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

5月21日のプリキュアの話(やっと書けた…)

2023-05-27 09:11:34 | プリキュア話

5月の中旬を過ぎると、毎年のことですが、本学4年生の教育実習シーズンに入ります。学生たちの教育実習シーズンは、私たち教職課程担当教員にとっては「実習校訪問」のシーズンでもあります。今週は月曜日に鳥取県の中学校、火曜日に静岡県の中学校と、教育実習校訪問の日帰り出張がありました。これに加えて水曜日~金曜日は、定例の学内会議やいつもの授業。その間に、実習校でいろんな課題に直面した学生から「ヘルプ!」という連絡が入りますし…。今日も休日出勤ですけど、実習先で対応に困っている学生(まあ、「学習指導案がうまく書けない」という学生ですが)の相談に乗るために、大学に午後から出勤します。近場の学校での教育実習でよかったです、この学生…。

ということで、5月21日の朝に見たプリキュアの話、書くのが遅れました。今、ちょっと時間があるうちに書いておきます。

5月21日放送分のプリキュアは、スカイランドから人間界(ソラシド市)にプリキュアたちが戻ってきたところから話がはじまります。当然ですが、プリキュアたちの仲間でもあるアゲハさんや、ましろちゃん(キュアプリズム)の祖母・ヨヨさん(=実はスカイランド人の科学者)に、まずはプリキュアたちから、これまでのスカイランドでの経過を話すところから物語がスタートします。具体的には、スカイランドにもバッタモンダーとランボーグが現れて、青の護衛隊・シャララ隊長の力添えでなんとか退治したけど、シャララ隊長は行方不明。プリンセス・エルの両親は、バッタモンダーのかけた「のろい」のせいで寝たままになっていること。そして、バッタモンダーやランボーグは「アンダーク帝国」からやってきているのだが、その「アンダーク帝国」ってなんなのかがわからないこと。こんなことを、プリキュアたちは話します。

ヨヨさんの話では…。どうやら大昔から、光の国のスカイランドと、カゲの国のアンダーク帝国、ふたつの国が交わることなくずっと存在してきたけど、今頃になってなぜ現れたのかがわからないとか。ただ、バッタモンダーのかけた「のろい」は、プリキュアたちがランボーグを倒すたびにたまってく「キラキラエナジー」をミラーパッドにためて、そのエナジーで薬をつくれば治るとか。そこで、これからランボーグ退治をプリキュアたちががんばろうとするのですが…。そんなときに、プリンセス・エルが両親を思い出して、泣き出します。そんなエルを見て、アゲハさんが「エルが喜ぶことをしよう!」と提案します。

ここから、なぜかこの5月21日放送分では、アゲハさんが中心になって、「エルの好きな昔話を劇にしよう」という物語が展開されます。どうやらアゲハさんが通っている保育の専門学校で、いま、昔話を人形劇にするという課題をやっているようで…。そこで「ももたろう」ではなく「エルたろう」という物語をプリキュアたちはつくります。ちなみに、「物語のなかでたたかう」とかいう展開は、一昔前のプリキュア5gogoを思い出させるような展開です。

この「エルたろう」ですが…。雲から生まれたエルたろうが、アゲハ姫が鬼に連れていかれたので、そのアゲハ姫を助けるために島に行く話。そのときに「くもパン」をお供のイヌ(ソラちゃん=キュアスカイ)、サル(ましろちゃん=キュアプリズム)、キジ(ツバサくん=キュアウィング)にエルたろうがあげることに。

そしていよいよ港について、鬼ヶ島に渡ろうとするところになったときに、「鬼ヶ島がアンダーク帝国みたい」「シャララ隊長はいま、どうしているのか…」とソラちゃんが思い始めたようで…。そんな不安な気持ちを察したのか、エルが泣き出します。どうやらプリキュアたちが不安を抱くと、エルにもそれが伝わってしまうようです。

でも、プリキュアたちは「大丈夫」と言って、エルたろうの物語を続けます。実際に鬼ヶ島にわたって、エルたろうが「アゲハ姫を返せ」という話をしたときに、なぜか人形劇の舞台が倒れます。あらら…と落ち込んでしまうプリキュアたちに、エルが「ソラ、ましろ、ツバサ、アゲハ」と声をかけて、「バア~」ってします。どうやらエルは、プリキュアたちの名前を覚えたようです。そしてプリキュアたちは、エルを励まそうと劇をはじめたけど、ほんとうは元気がなくて、エルに励まされているのは自分たちだということに気付きます。

そんなとき、ソラシド市にバッタモンダーとランボーグがあらわれます。スカイランドの青の護衛隊からも連絡があり、「こちらの住民は大丈夫、プリンセスを守ってほしい」と、プリキュアたちは頼まれます。もう人形劇はおしまい、ここからはランボーグ退治…というとき、街中の鳥たちがツバサくんのところに、ランボーグのいる場所を知らせに来ます。どうやら公園にバッタモンダーとランボーグがあらわれたようです。

そこで、プリキュアたちは公園に行くと、そこに鬼のランボーグとバッタモンダーがいます。プリキュアといっしょに居たいというエルは、アゲハさんが抱きかかえて連れていきます。ここでプリキュア3人は変身しますが…。「弱いってかわいそう」というバッタモンダーは、鬼のランボーグのおなかから野球のボールみたいなものを次々に飛ばして、プリキュアたちを攻撃します。

そんなとき、プリキュアたちにエルが「スカイ、プリズム、ウイング」って声をかけます。その声に励まされて、プリキュアたちは「私たちもがんばる」「スカイランドは弱くない、みんながんばっている」と言い返します。「強さの前には意味はない」というバッタモンダーに対して、キュアウイングは「ぼくたちにはできることがある」と、キュアスカイは「希望の光は無敵」といって反撃を加え、最終的にはキュアプリズム・キュアスカイで鬼のランボーグを浄化します。「いつかオレの前にひざまづかせてやる」という捨て台詞を残して、バッタモンダーは去ってきます。

ラストの場面ですが…。結局、プリキュアたちは「自分たちこそ、エルに元気をもらっている」ということに気付きます。そんなプリキュアを前にして、エルは自分を抱いているアゲハさんに「おろしてほしい」といいます。そして、エルはプリキュアたちの前を歌いながら歩きます。「まるで、エルたろうの劇みたい」とプリキュアたちは笑います。そんなときプリキュアたちは「おなかすいた」「くもパンたべたい」と思う…というところで、今回の話は終わりです。

ということで、「幼い子どもを支えているつもりが、実はその子どもたちに支えられている自分に気付く」という、そういうプリキュアの物語として、この5月21日放送分はできあがっていました。なかなか、いいストーリー展開ですね。ちなみに次回予告では、ましろちゃん(キュアプリズム)が学校の運動会のリレーに出るので、特訓をする話。また、エンディングに登場するプリキュアは、キュアウイングでした。ということで、5月21日分のプリキュアの話、おわります。


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