昨日(2月2日)、堺市で「おとなのための社会科教室」を開催しました。
これまで神戸の三宮でやった「居酒屋バージョン」と、西宮でやった「市民講座バージョン」の両方に出られた方が、ご自分の住んでおられる堺市でもやってほしいとおっしゃっていたので…。大学の3Q4Q(後期)の授業が終わった直後ならできそうだということで、昨日の開催ということになりました。
さて、昨日の教室の内容ですが、これまでと同様に、「選挙とメディアリテラシー、政治参加」の話と「地方自治」に関する中学校社会科公民的分野の教科書を「まずは読んでみる」ということを軸に組み立てました。その上で、いつもつかっている東京書籍版の公民的分野の教科書のなかに、架空の自治体の4人の候補者のなかから市長に誰を選ぶかを考える教材があったので、それをつかって参加者(だいたい20人弱)にグループ討論をしていただくこともしました。
実際にやってみて思ったのですが…。おとなのみなさんが中学校の社会科教科書を読むと、毎回いろんな発見があるようです。特に昨日集まったみなさんは日ごろ堺市で市民活動に取り組んだり、自治体議員や首長の選挙のお手伝いをしている人が多かったようです。なので、教科書のなかの架空の「4人の市長候補」の主張を見ても、中学生では思いつかないような発想で議論をふかめていましたね。このおとなたちの議論の様子を、実際に中学生たちに見てほしいと思いました。
また、終わった後も喫茶店で参加者のみなさんと議論をしたり、帰りに参加者の方と晩ごはんを食べたりもしたのですが…。そこでも「次は自衛隊のことかな?」「いや、在日外国人の人権のことがいい」「近々行われる参議院選挙の頃に、選挙広報などが理解できるようになりたい」等々、みなさん「もっと学びたい」という気持ちが高まっていたようでした。
そしてなによりも、この「おとなのための社会科教室」を続けていて思ったのは…。神戸でも西宮でも堺市でも、「おとなたちがまじめに、おちついて、政治や行政、社会のさまざまな諸課題について誰かとともに学んだり、落ち着いて議論できる場所を求めている」ということですね。このおとなたちのニーズをなんらかのかたちでキャッチして、今後も私なりにできることを続けていきたいな、と思いました。
ということで、参加者の方から提供していただいた教室の雰囲気のわかる画像と、帰りに食べた豚汁の定食とサラダの画像を、ここでアップしておきます。