(8月に切り戻しをしたブーゲンビリア、またたくさん咲いてきました。)
昨日、檀家の皆様がたに秋彼岸のお知らせを送付いたしました。
秋彼岸は9月20日(土)から26日(金)までです。
最近、この彼岸の時期に運動会やコンサートなどたくさんの催し物が行われるようになってきました。
昔は、お彼岸にはお墓参りに行くと決まっていたものです。
今は、ご先祖様より、自分の都合が優先される時代になってしまいました。
本来、彼岸とは迷い・苦しみの此の穢土(此岸)から悟り・安穏の浄土である仏様の世界(彼岸)へ渡るための年2回の仏道修行の期間なのです。
彼岸にいたるための仏道修行(六波羅蜜)とは以下の6つです。
<布施(ふせ)>人をいつくしんでなにか善い事をする
<持戒(じかい)>決まりを守り、約束を守る
<忍辱(にんにく)>がまんする
<精進(しょうじん)>努め励み、自ら努力する
<禅定(ぜんじょう)>心を落ち着けて静かな生き方をする
<智慧(ちえ)> 正しい行いができる智慧を持つ
仏道修行というだけでなく、日常生活を送るためにも大切なことばかりです。
一年中修行をしろと言われても難しいかも知れませんが、年2回だったらできるのではないでしょうか。
どれか一つでもいいでしょう。
たとえば、お墓参りをしながら、ご家族で精進について語り合うとか、お子さんに持戒(決まりや約束を守ること)の大切さをお話になるのもいいかも知れません。
最近の風潮を見ると、この六波羅蜜に反することがたくさん行われているように思います。
楽しく遊ぶことも大切でしょう、しかし、本当に大事なことをないがしろにしてばかりいると、あとで、大変な代償を支払うことになるかも知れません。
今一度、考え直してみる機会がお彼岸の時期なのでしょう。