関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

羽黒の学校給食守れ! 保護者の声噴出

2011年05月17日 | 子育て・教育

 5月16日(月)夜、羽黒四小の保護者を対象にした「羽黒地域の小学校学校給食の供給法式変更について」の説明会がおこなわれました。

 保護者18名が出席、他にPTA連合会役員・議員など8名が出席していました。
 当局側の出席者は、教育委員会参事・管理課長佐藤氏、同羽黒分室主幹佐藤氏、同給食センター所長板垣氏、同事務局員、羽黒支所長真田氏、一小教職員でした。
 主な内容を報告します。

 支所長から
  ○鶴岡は給食発祥の地。
  ○学校給食開始時は自校方式・部分給食だったが、その後、完全給食、学校改築などによるセンター方式に移行していった。
  ○市5地域はセンター方式、羽黒中はセンター移行を前提に改築中。
  ○羽黒の4つの小学校は、調理機器・施設が老朽化し、改修には多額の費用がかかる。
  ○市全体では行財政改革が取り組まれ、「羽黒だけ自校方式をいつまで続けていけるのか」などの意見が出されている。
  ○今後、児童生徒数が減っていく。
  ○将来に渡って安全安心な給食を安定的に供給するために、総合的に判断した。小学校も中学校新校舎オープンに合わせてH24年度からセンター化。
  ○変更に伴って発生する色々な課題については、関係者の皆さまと誠心誠意話し合う。必要な家庭とは個別に話し合う。

 給食センター所長から
  ○アレルギーを始め、健康状態で事情があるお子さんがいることは、羽黒の栄養士に聞いている。
   これまでアレルギー食材除去、代替食などおこなっているが、センター配送でも維持する。
  ○市センターは、「アレルギーに関わる食材をお知らせする」にとどまっているが、羽黒については対応する食事を作る。
  ○今までは給食の時間に合わせて教室に運べるが、今後は一定の時間かかる。
   現在配送車10台、「一回目配送して戻って二回目」というようにおこなっている。
   今は暖かい物が食べられるが、センター化後は、全く同じような暖かさでの提供はできない。
   ただ三瀬・小堅小など遠方に搬送している学校でも大きな苦情は出ていない。
   保温性の高い二重食管を使用している。

 

保護者から
  Q 配送にどのぐらいの時間を見ているか。「二時間以内」可能か。
  A 小学校は、早い車で11時出発、12時か20分でいただきます。
    中学校は、11時半頃スタート、12時50、55分に 〃 。
    一番かかっているのは豊浦。小堅小は55分かかる。
    藤島:長沼小35分、温海:山戸小35分、櫛引・朝日は時間かからない。
    羽黒は四小が遠い、一小は40分。
    市内でも突然の雪があれば5分、10分遅れる。羽黒も大幅には遅れない。
  Q 時間が甘い。実際走ってもいないで。  
  A 走ってみた。
  Q 冬は。                
  A 走っていない。
  Q 父兄としては暖かい物を食べさせたい。財政は理解できるので仕方ないのかと思う。
    統廃合もある。それまで続けられないか。「H24年度から」は変えられないか。
  A 今は明確な答弁はできない。統廃合検討委員会では最大遅れてもH28年度から。
    意見として承るが我々としては他の地域と同じように食べてもらいたい。統一献立月6回。
  Q 自校でも「他地域と同じもの」は作れるのでは。
  A これまで地域の特色ある献立・郷土食は、鶴岡センターの献立に加える。
  Q 一小の機材ですぐ使えないものはあるか。
  A 調理機器17中、修理を要する物7。一番古い物30年(ガス系)
    調理場設置がS56年。規模も違う。機器の中身も違う。修理も利くかどうかわからない。
    PTA役員会でも金額を聞かれたが難しい。一つ数十万~百万円。
    二小もS60年。三小S63
  Q 今まで修理してこなかったということだ。
  Q 業者が点検したは大部前になる。毎年のメンテナンスはしている。
  Q これからセンター化までの間に壊れた場合は直さないか。
  A これまでも今後も故障は直す。ただ修理が利かないものは修理できないものも。
  Q なぜ白山から。藤島・櫛引からにならないのか。
  A 検討はした。
    特に藤島は調理能力1500食だが給食特区で、幼稚園・保育園・障害者施設に出しているので余力がない。
    櫛引は1200食で現在800、調理能力に余裕はあるが、コンテナ等機材を収納する場所がない。
    「一部櫛引」も検討したが、「羽黒の中で違う」のはどうかと。
  Q 羽黒にセンター無いのはなぜ。
  A 構想はあった。「中学校建設に合わせて」。
  Q 今後も長期的に白山か。
  A 将来はわからないが今の考えはそう。
  Q 説明会で多くの反対があった場合は、再検討もあり得るか。
  A 明確な答弁できないが、これで説明会終わりということではない。まだまだ心配な面、とことん話し合って、理解を得る努力をしていく。
  Q 次回は、具体的資料を出してほしい。口頭だけでは理解できない。
  Q 例えば「羽黒中だけ試験的に一年間センター」。小学校はその状況を見てからにできないか。
    自校調理を続けて欲しいというのが大多数と思う。(外部席から「そうだ」の声あり)   
  A 「できるだけ自校で」が大多数ということだが、自校方式継続の課題を明らかにする(センター化と比較する)。
  Q 人件費とか、設備更新費とか、資料出せないか。
  A 白山の今の人員体制で羽黒の分が作れる。
    羽黒の小学校の調理員10人を合理化できる。配送・食管などの費用は増えるが小さい。
    古い方式の調理室は部屋から変えなければならない。
    一番心配しているのは、ガス釜が着火しなくなった時「修理2~3日かかる」(となれば給食出せない)
  Q センターの民営化は。いつから。
  A 今年度から朝日と櫛引の調理業務だけ民営化したが順調。市長説明の通り、調理部門は外部委託したい。年度は決まっていない。 
  Q「アレルギー食を羽黒だけ提供」という特別対応はできないと思うが。
    A 代替え食・除去食対応が無いのは、鶴岡と藤島。
    だが実態を見ると、櫛引朝日温海でも数名で除去すれば食べられる子ほとんど。牛乳は変わりの飲み物を出している。
    羽黒では「乳製品が合わず、豆乳」「卵除去」「ナッツ、ゴマ除去」など。
    鶴岡は対象児多く対応できていない。これから徐々に検討しなければならない課題。
  

 以上のように、保護者からは「自校法式を続けて欲しい」「説明会の案内も急で、資料も無く、不十分」などの声が強くだされました。
 当局は、「今回はまずご意見を聞き、次回、お答えしていく」という態度でしたが、センター化の根本は、「経費削減」「合併したのだから他地域と統一」ということであり、保護者の願いとの溝は深いと実感しました。


 なお、日中に私が傍聴を申し出ると、「保護者以外はお断りする」という回答があってビックリ!
 昼になって「出席してもらって結構です」という電話があって、アレレ??
 どうやら、羽黒の石井市議も傍聴を申し出たことから、方針を転換したようでした。
 教育委員会の閉鎖体質は根深いものがあります。
 私としては、会場に行って押し問答し、問題を拡大してやろうと思っていたのですが、出席できるに越したことはありません。


 保護者の皆さんも子どものためにやる気満々のようで心強く思いました。
 ご一緒に、子どもの立場に立って頑張っていく決意です。

 
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