公園を一回りして、元来た道を戻る途中、葦原の一角に1羽の鳥が・・・・・
よく見ると、またまたルリビタキです。今度は、雄の若鳥(?)。光の具合で、背中部分にも少し青部分が出てきてます。
さて、前回、ルリビタキの雄が完全に成鳥の青い色に変わるには2年かかり、その間は、雌に似てることを書きました。
しかし、よく見て見ると、雄の2年未満の若鳥は雌の成鳥に比べて翼が青みがかり、体側面や尾羽の色味が強いことが分かります。
このように、性成熟に対して羽色の発現が遅れる現象を「遅延羽色成熟」というそうですが、他の鳥では、あまり見られないそうです。
同じ青い鳥のオオルリやコルリの雄の幼鳥は、羽の部分にしっかり色がついて、雌との区別がつきます。
オオルリなどの幼羽が見れるのは秋の渡りの時だけで、翌年の春~初夏に渡って来る時は、立派な青色に変身してます。
ルリビタキの面白いのは、この地味な色のまま翌年には繁殖が可能なんです。見た目は、雌同士がカップルになってるように見えますね。
当然、雌は、地味な雄でも、はっきり婚活相手だと認識してるんでしょうね。
何かいいことでもあるのでしょうか??
「YMAKEI Online」の「山好きのための登山情報サイト」の中に、ある鳥類研究家の方が丹念に調査された内容が載っていましたので、文章を引用して紹介します。
ルリビタキも、繁殖時期になると、縄張りをもつことになりますが、青い雄同士が争う時は、直接闘争になるのに、
青い雄と雌に似たオリーブ色の若い雄が争う時は、追いかけ合いだけで終わるそうなんです。
すなわち、「ルリビタキの1才の雄は、年上の雄に対してあらかじめ自分が弱い立場にあることを、羽色で発信することによって、
相手の怒りを和らげて強い攻撃を抑制し、無用な闘争を回避し、闘争による怪我などのリスクを減らそうとしているのだと思われる。」ということだそうです。
初めて知りました。ビックリですね。
しばらくすると、どんどん近づいてきて、レンズの最短撮影距離内に・・・・こちらが後ずさりするほどです。
陽の当たる場所に出出てくると、少し色味が違います。
このルリビタキ、一時は足元までやってきたのですが、人が来たので、そのまま藪の中へ・・・・・・
次の写真は、在庫からルリビタキの雌の写真を載せてみました。上の雄の若鳥と比較してみてください。
尾羽と背中部分が違うことが分かると思います。この雌と1年目の雄がカップルでいる所を想像してみてくださいね。
今回は、偶然にも、綺麗な青いルリビタキと、雄の若鳥を同時に見ることができましたが、両タイプ同時は久しぶりでした。
もし間違ってる部分がありましたら、ご指摘くださいね。
よく見ると、またまたルリビタキです。今度は、雄の若鳥(?)。光の具合で、背中部分にも少し青部分が出てきてます。
さて、前回、ルリビタキの雄が完全に成鳥の青い色に変わるには2年かかり、その間は、雌に似てることを書きました。
しかし、よく見て見ると、雄の2年未満の若鳥は雌の成鳥に比べて翼が青みがかり、体側面や尾羽の色味が強いことが分かります。
このように、性成熟に対して羽色の発現が遅れる現象を「遅延羽色成熟」というそうですが、他の鳥では、あまり見られないそうです。
同じ青い鳥のオオルリやコルリの雄の幼鳥は、羽の部分にしっかり色がついて、雌との区別がつきます。
オオルリなどの幼羽が見れるのは秋の渡りの時だけで、翌年の春~初夏に渡って来る時は、立派な青色に変身してます。
ルリビタキの面白いのは、この地味な色のまま翌年には繁殖が可能なんです。見た目は、雌同士がカップルになってるように見えますね。
当然、雌は、地味な雄でも、はっきり婚活相手だと認識してるんでしょうね。
何かいいことでもあるのでしょうか??
「YMAKEI Online」の「山好きのための登山情報サイト」の中に、ある鳥類研究家の方が丹念に調査された内容が載っていましたので、文章を引用して紹介します。
ルリビタキも、繁殖時期になると、縄張りをもつことになりますが、青い雄同士が争う時は、直接闘争になるのに、
青い雄と雌に似たオリーブ色の若い雄が争う時は、追いかけ合いだけで終わるそうなんです。
すなわち、「ルリビタキの1才の雄は、年上の雄に対してあらかじめ自分が弱い立場にあることを、羽色で発信することによって、
相手の怒りを和らげて強い攻撃を抑制し、無用な闘争を回避し、闘争による怪我などのリスクを減らそうとしているのだと思われる。」ということだそうです。
初めて知りました。ビックリですね。
お座り??
しばらくすると、どんどん近づいてきて、レンズの最短撮影距離内に・・・・こちらが後ずさりするほどです。
陽の当たる場所に出出てくると、少し色味が違います。
このルリビタキ、一時は足元までやってきたのですが、人が来たので、そのまま藪の中へ・・・・・・
次の写真は、在庫からルリビタキの雌の写真を載せてみました。上の雄の若鳥と比較してみてください。
尾羽と背中部分が違うことが分かると思います。この雌と1年目の雄がカップルでいる所を想像してみてくださいね。
今回は、偶然にも、綺麗な青いルリビタキと、雄の若鳥を同時に見ることができましたが、両タイプ同時は久しぶりでした。
もし間違ってる部分がありましたら、ご指摘くださいね。
おはようございます。
大変勉強になりました。
以前ルリビタキのメスだと思ってブログアップしたのですが、雄の若鳥かもしれませんと指摘を受けました。
こういうことだったのですね。
雌にはよく出会うのですが、雄にはまだ出会っていません。
「遅延羽色成熟」って言葉も初めて聞きました。
いよいよ難しくなってきた感じです(笑)
鳥の世界、まだまだ自分には分からないことがいっぱいです。
初めて知ることばかりです。「遅延羽色成熟」という言葉ももちろん。
その理由もまた興味深いですね。そして納得いくものです。
無用な争いを避けるに越したことありませんもの。
若いルリ君とルリ嬢が仲良く巣作りしたり子育てしている様子、
想像してみましたよ~ より微笑ましく思えます♡
解説していただき少し分かったような。
まだまだ勉強しなければ、デスネ💦
一歳のルリちゃんカワイイです💛
きれいな色ですね^^。
そうなんですか、色で喧嘩を回避するとは・・・
シカも角が短いオスは、あんまり大きな角のオスに相手にされないようです?その隙きに角の短いオスがメスと交尾するという抜け駆けみたいな手を使うものも居るとか居ないとか?
K自然公園では、ルリビタキの若いオスがすぐ側までやって来て、羽根をしっかりと観察なさっています。
どの画像も素晴らしいです。
このように、ルリビタキをすぐ側で観察してみたいです。
自然界のこと、まだまだ未知のことが多いですね。
ルリビタキの雄の若鳥、こうして比較してみても難しいですね。
雄の若か?雌か?いつも迷ってしまします。
今回の子は、色がほんのり出てるので、分かりやすいほうかもしれません。
綺麗な青い雄に会えるといいですね。
>country walkerさん
そうなんです。
私も、「遅延羽色成熟」という言葉は初めてでした。
ルリビタキのほかにはこのような生態は少ないそうですから、何か理由があるんでしょうね。
こうしていろいろ調べてみても、まだまだ分からないことがいっぱいです。
長年、鳥を追いかけてきてますが、まだまだ不思議なことがいっぱいです。
無用な争いを避けるためとはいえ、何故このルリビタキだけが2年間も青い色にならないのか?
不思議なことがいっぱいです。
この子は、色の具合からして、来冬、平地に降りてくる頃は、きっと青い色に変身してるでしょうね。
またここに戻ってきてくれるといいのですが・・・・
>みいさん
自然界、面白いことがいっぱいありますね。
もしかしたら、ワンちゃんやニャンコの世界にも、未知の生態があるかもしれませんよ。
一度聞いてみてくださいね。(笑)
今冬は、この青い鳥も多そうなので、またどこかで会えるかも!
北海道でも、夏に高い山で繁殖してるようですが、山登りしないと会えないんでしょうね。
野生の世界では、こうした喧嘩回避行動が、他にもあるかもしれませんね。
生き残るための手段の一つでしょうか。
>ヒトリシズカさん
有難うございます。
今回はラッキーだったかもしれません。
連続して違うタイプのルリビタキに会えたのは、久しぶりです。
ここのルリビタキ、餌付けされた固体ではないですが、なかなかフレンドリーでしたよ。
今度会えるといいですね。
女の子っぽい外見だと、大人のオスはお手柔らかになるのですね。
完全に青い色にならなくても繁殖できると初めて知りました。
いろいろと詳しく教えていただきありがとうございます。
若オスとメスとの見分けも、次からはうまくできそうな予感・・・?
でも、そのまえに、青いオスの成鳥に会いたいです。