Amazon Prime Video のオリジナルドラマ。ジョン・カーニーが総監督を務め、ニューヨークを舞台に繰り広げられる8話のロマンティック・ストーリーです。
モダン・ラブ ~今日もNYの街角で~ (Modern Love)
思いも寄らない人物との友情。失恋のやり直し。転換期を迎えた結婚生活。デートとは言えないかもしれないデート。型にはまらない形の家族。これらすべては、ニューヨーク・タイムズ紙の人気コラム「Modern Love」に実際に投稿されたエッセーに基づく、愛の喜びや苦悩についてのユニークな物語だ。(Amazon Prime Video サイトより)
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長く続けて見るのが苦手でドラマは基本見ないのですが、本作は1話30分前後の8話からなるアンソロジーということで、私でも続けられるかな?と見始めました。アイロンがけをしながらさくっと見られる手軽さがちょうどいい。
何より総監督が、”シング・ストリート” ”はじまりのうた(Begin Again)” のジョン・カーニーというのに期待していました。オープニングからもうおしゃれ度全開でうっとりです。すてきな主題歌もジョン・カーニーが手掛けているんですよ。
Modern Love Opening Song | Amazon Prime Video
さて、本作は豪華キャストも魅力のひとつで、私は特にアン・ハサウェイ(第3話)とデヴ・パテル(第2話)のエピソードを楽しみにしていましたが、正直期待したほどではなかったかな?でもアンのファッション(ピンクのコートにスパンコールのトップス!)は最高でした。
代わりに私の心を射止めたのは、本作に登場するすてきなおじさまたち。というわけで、おじさまに注目して?ベスト3を選びました。おつきあいいただけたら幸いです。
1.私の特別なドアマン (When the Doorman Is Your Main Man)
親の代からマギーをずっと見守ってくれていたアパートメントのドアマン、グズマンとの心温まるエピソード。寡黙だけれど深い愛情と鋭い洞察力をもったグズマンがとにかくすてきなのです。東欧出身の元スナイパー?という設定も想像力を刺激して楽しい。
人生は迷うことの連続ですが、答えはいつも自分の中にある、ということに気づかされる作品でした。
8.人生の最終ラップは より甘く (The Race Grows Sweeter Near Its Final Lap)
いわゆるシニアのラブストーリーですが、清潔で落ち着きがあってとてもチャーミングな2人でした。年齢的に、いつか死が2人を分かつことを意識せざるを得ないからこそ、限りある時間を大切にすごしたいという2人の思いが伝わってきました。
笑顔が柔らかいケンジさん。穏やかで誠実で、ふるまいや言葉の選び方、パートナーへの思いやりなど、すべてがジェントルマンですてきでした。
6.パパみたいな人とデート? (So He Looked Like Dad. It Was Just Dinner, Right?)
子供時代に父親を亡くしたマディが、職場で父親ほど年の離れたエンジニアのピーターに惹かれて...という物語。マディはピーターに理想の父親を求めて彼に近づいたわけですが、ピーターとしてはそうは思わないわけで...
でもマディの気持ちを尊重して自ら身を引き、最後にとっておきのことばをプレゼントするピーターがすてきでした。本作の監督は ”オペラ座の怪人” のエミー・ロッサム。彼女も両親が離婚して父親をほとんど知らないそうで... 自身を重ねて撮ったのかもしれませんね。