続きますが「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」(Little Women) についてもう少しおつきあいを。
オルコットの故郷で「若草物語」の舞台となったマサチューセッツ州コンコードは、ボストンから車で1時間ほどのところにある小さな町です。私も14年前に訪れ、当時のブログに残しています。
コンコード - 「若草物語」が生まれた町 (2006-12-1)
上はその時撮った写真で、オルコットの家族が20年間(1857-1878)住んでいた オーチャードハウス (Orchard House) です。映画に使われたのは撮影用のセットだと思いますが、忠実に再現されていましたね。
オルコットの父がこの家を買った時、敷地にりんごの果樹園 (オーチャード) があったことから、名付けたそうです。オルコットは、父が彼女のために特別に作った机で、1868年に「若草物語」を執筆しました。
オルコットが住んでいた頃の調度や装飾が、大きく変えないままに保存されています。オーチャードハウスの内部を紹介する映像を見つけたので、よかったらご覧になってみてください。若草物語の世界そのものです。
Little Women: The House of Little Women
映画に登場する音楽は、アレクサンドル・デスプラによるオリジナル曲もドラマティックですばらしかったですが、私はピアノが好きなので、ベスが演奏するクラシックのピアノ曲の美しさに心を動かされました。
サウンドトラックには入っていませんが、映画の中で演奏されたクラシック音楽のリストをまとめているサイトを見つけたので、ご紹介させていただきますね。リンク先で曲を聴くこともできます。
Soundtrack.com/Little Women Soundtrack (2019)
ショパンのノクターン、ブラームスのワルツ、シューマンの子どもの情景と懐かしい曲が続く中、ベートーヴェンのピアノソナタ「悲愴」の第2楽章もありました。
その名にふさわしい、激しい慟哭のような第1楽章とは打って変わって、甘く詩情あふれる第2章。(余談ですが、ビリージョエルがこのメロディを This Song という歌に取り入れています。(^_-)-☆)
映画ではこの曲が2回演奏されます。1回目はベスによって。そして2回目は、フレデリックがジョーに会いにマーチ家を訪れる場面で。
Friedrich at Jo's House - Little Women 2019
(演奏の場面は 1:55 くらいから。映画を見てない方はご注意を)
音楽によって、そしてベスによって導かれた運命に、胸が熱くなりました。