昨日は“ライブドア・堀江社長逮捕”のニュースばかりでした。
“IT時代の寵児”と言われ、若い人たちの憧れでもあり、メディア・IT・金融を自在に操って一躍時の人、成功者のお手本、となりました。
それが一転して今回の逮捕劇・・・。
これまでに彼が繰り返し述べてきた言葉、お金を儲けることが命!、お金で買えないものはない、というような価値観が災いしたのかもしれません。
私は若い人の成功はいいことだと思います。同じ世代、その下の世代に夢を与えられるようなヒーロー&ヒロインの登場は歓迎すべきことです。
でも、堀江氏には何かが足りなかった。それは何だろう?・・・と考えました。
それは、「公共の精神」「社会貢献の気持ち」「人の役に立てることの喜びを知ること」ではないかと思います。
私はいわゆる“道徳教育”はいいとは思いませんが、でも、たくさんお金を手にした人は、その一部だけでも困っている人に寄付をしよう、という気持ちが持てるような教育を、もし、彼がきちんと受けていたら・・・。きっと状況は変わっていたのではないか、と思うのです。
アメリカでは、著名な映画俳優、歌手、スポーツ選手などは、ユニセフや教会、児童施設、各種団体等々に多額の寄付をしているそうです。日本とは税制が違い、寄付に対する控除があって優遇されている、ということもあるでしょう。でも、それだけではなく、「地域社会に貢献する気持ち」というものが育っているからこそ、だと思うのです。
今、この日本に一番足りない教育はそれではないか、と感じます。
「人の役に立つことの喜びを知る」ような教えを学校でしてもらいたい!ですね。もちろん、学校だけでなく、家庭にも責任があります。学校と家庭の双方で、いま一度、社会貢献、公共の精神、というものを子どもたちに伝える努力をしませんか。