横浜焼売(シウマイ)物語2024

2年ぶり再開。ハマっ子のソウルフードは崎陽軒のシウマイ。漫画書き柴犬溺愛。落語らぶ。晴れ時々ランニング、更新随時

灯りをつけましょ、お花をあげましょ。みんなでお祝い、雛まつり。

2012-03-03 | 日常茶話


我が家の雛人形です。
これは、母の友人の手づくりの木目込み人形。私の初節句のお祝いにと、頂いたものです。
良いお顔でしょ。気のせいかもしれませんが、年々表情が変わっています。今年はいつになくゆったり楽しそう♪


現代では実家の両親が最初の女子の誕生の初節句に雛人形一式を揃えるというのが一般的だそうですが、親族友人一同が飾りを少しずつ送りあって揃えるというが本来の姿だったとか。同じものがダブらないように、直接確認することで、コミニュケーションもとれます。この場合、欲しいものをはっきり伝えることは失礼にはならないそうです。
子どもの健やかな成長をみんなでお祝いしあうって、いいですね。

私の誕生を喜んでくれた人は両親や祖父母親族の他にもいた、ということが、大人になった今もとても嬉しくて幸せな気持ちにさせてくれるのです。みなさん、ありがとう。


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ところで親王飾りですが、あれ?逆じゃない?って思われた方いらっしゃいます?
あなたのお家の親王飾り、向かってどちらに男雛をおきますか?
関西では向かって右に男雛、左が女雛です。関東では右に女雛,左が男雛。
どちらも正しいのです。別に東西で張り合ってるわけでもありません。

理由をご存知の方も多いと思います。
ここからはただのうんちくですので、興味のある方は、どうぞ。













雛祭りが桃の節句として庶民にも定着したのは江戸時代。
これも、江戸幕府がみんなで元旦の他に五節句(奇数でゾロメの暦は、穢れを祓う日にピッタリ!という中国の教え)を御祝いしよう!と決定したことが発端。その中で今日まで残っているのが、3月3日(桃の節句)と5月5日(端午の節句)です。
で、桃の節句の雛祭りの話に戻ります。
それから明治時代に入るまで、雛のならびは全国的に向かって右に男雛,左に女雛(いわゆる関西並び)でした。
ところが日本が国として本格的に国際デビューすると(特に日露戦争以降、)欧米の席次は日本と逆であることを知ります。
夫婦同伴で公式の場に臨む際、男性は向かって左、女性は右が国際基準。もともと日本には夫婦同伴という意識はなく、役職でも右を格上左を格下席次が一般的でした。しかし、欧米列強の仲間入りを急ぐ政府は公式席次をこれにならうことを奨励します。
早速実践したのが明治天皇、皇后両陛下。そして大正天皇ご即位の時、報道写真を通じて広く庶民にも知らされることになりました。
これに敏感に反応したのが、北関東の人形協会です。関東一円の雛人形の供給を一手に引き受けていた協会は、ここに一大キャンペーンを展開。それまでの男雛女雛の並びを、この国際機順位に合わせて販売しました。時代のトレンドは男雛は左へ!というわけです。
一方この動きは関西にまで浸透せず、こちらの雛のならびは伝統的なまま。
こうして、関東と関西の2つの並び方が並立することになり、今日に至っているというわけです。チャンチャン♪