ここ、どうしてこうしなかったのかな?と、あとから思うことは山ほどあります。
当時の自分の世間の狭さと弾けきれなさを物語るのが、この一本(だけじゃないけどね…)
一コマ目のギジェの台詞
「悪徳不動産屋なみだな」にあるように、当時はバブルの絶頂期。動かない物件であるはずの不動産が、驚くほどの高値で売買され始めていました。高層ビル群が建ち始め、高級リゾート開発で日本中が沸き立っていた時代背景が、あります。
後に宅建の恩師からきかされたのですが、この当時、法的な規制も緩くおおざっで、地価はうなぎ上り、悪質な地上げも横行。ちょっとした広さの土地を持っていれば、誰でも不動産屋に転身できたそうです。
とは言え、まだ自分的に『高いビル』というのはせいぜい8階クラス。恥ずかしながら、マンションに住んだこともなく、独り暮らしも経験なし。このころは実家でゆるゆる、今で言ったらニート、あるいは引きこもり。頭でっかちのくせに、妙なところが常識的。(今もあんまり変わらない、とはカゲの声)
だから、ここで問題なのは2コマ目。
元は、こう。
単純に4コマ目を効かすなら、5階って高さはどうよ?!って思うでしょ?
当時モデルにしたト◎ムリゾートだって、完成すれば十数階建てのホテル群(予定)
にもかかわらず、当時の自分の尺度に拘り過ぎですね。
さらに突っ込むと、そんなに高くしては、エレベーターがないなんてありえない、みたいな、
リアルとフィクションを脳内混同させているのが見え見えです。
ああ、本当にネームは奥が深い、です。