横浜焼売(シウマイ)物語2024

2年ぶり再開。ハマっ子のソウルフードは崎陽軒のシウマイ。漫画書き柴犬溺愛。落語らぶ。晴れ時々ランニング、更新随時

亀甲縛りではありません

2015-04-13 | 横浜ラブ
野毛山住宅亀甲積擁壁

野毛山動物園に向かう急坂の入り口右手に見えるのがこの擁壁。


擁壁の下側にあるちょっとした段差が子ども心をそそる格好の足場で、わざわざここに登って坂の途中まで歩くのが定番。

おそらく地元の子どもなら必ずこれをしているはず。
今は歩道との段差が低くなっていますが、当時はもっと高かったなあ。
自分が大きくなったせいでもありますが、歩道もかさ上げされました。

この上に、今は分譲マンションが建っています。

このきれいな石積みは石材そのものの重さを考えて、時間経過とともに強度を保つという明治の匠の技。

その証拠に、マンションに建て替えられる時も補強なしでそのまま再利用されています。

そしてもう一つ注目すべきが擁壁の上に残された煉瓦罪の塀の一部。

ツタがびっしり絡んでいてわかり難いのですが、この厚さ!

かつては生糸で財をなした豪商の別邸があったのだそうです。
逆に想像すると、これだけ頑強な土台と塀を必要とした故人の別邸ってどれだけの邸宅だったんかい!!という感じです。

2006年横浜市の歴史的建造物に指定されました。

とはいえ、平沼専蔵ってだれ??って思うよね。
この素っ気ない説明がかねてから気になっていたので、ここで補足します。

その豪邸の家主だった平沼専蔵とは、
埼玉県から横浜に出て生糸貿易で財を成した横浜商人のひとり。
後に鉄道事業にも着手、池袋飯能間を結ぶ武蔵野鉄道(現在の西武鉄道)の初代社長となった方です。
ちなみに、横浜駅西に広がる平沼町とは関係ないそうです。
こちらの「平沼」はスポーツマンでもあった横浜市長平沼亮三(石坂浩二氏の祖父)氏一族の土地。
双方に血縁関係はありません。


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