@本書は2012年出版だが、2025年の現在、予測通りも多い。特に経済の低迷、その要因は、やはり長年国の経済成長を促す政策等が実現性が乏しく脆弱で、最後には先延ばし、国民の要望に適っていない。それどころか税金は赤字国債を連発させ使途不明で多大な無駄使い、何かやるごとに国民には増税に次ぐ増税を課す状態になる、となる予測はバッチリ当たった。20数年前からの予測でも日本経済の立て直しなど現在の政治家もほとんど考えていない、それどころか政治家と官僚が自分たちの為に如何に国家予算を年内に使い果たすかを気にしている、のが延々継続しているのだ。本書にある現状の行政活動は下記の通りで、まるで胡座をかいている悪代官に見える。
・投資の知識と技術を持たない人が、年金などの運用をする(年金破綻)
・返すアテがあるかどうか不透明なのに借金を重ねる(大量の赤字国債)
・企業経営の経験がない人が、ビジネスに関する規制を作る(思惑規制)
・人を雇ったことのない人が、労働規制を作る(雇用労働不安)
・自分のお金すらうまく使えない人が、国民から集めたお金を使う(無駄使い)
本書の「日本脱出」の要は「備えあれば憂いなし」如何に一歩先を踏み出すかが課題であり、国に頼らず自分自身で選択すべきだと言うことだ。国はいざという時、国民を守ることなどできるはずがないと言うことだ。
『日本脱出』午堂登紀雄
失業問題、給与減、超増税、高齢化にともなう社会保障の負担増……お金に関する不安は高まる一方ですが、「日本破綻」ともなれば、あなたが必死に貯めた預金は紙くずに……!それに加え、再来がおそれられている大地震、原発の問題と、いまの日本に住む人々は、非常に多くのリスクと不安を抱えています。本書では、日本破綻、「その日」がきたときに、安全に逃げのびるか、破綻に巻き込まれ路頭に迷うか。それを分かつのは、「今すぐ、備えるか」「心配しながらも、そのまま過ごすか」だけ。
ー「あなたの資産を国は守ってくれない」だから何事も用意周到で一歩先を進む事とある。その一歩先とは、「日本脱出」と言うことを主張している。
・重税国家(経済低迷・自然災害・為替変動)
社会保障・国民保険・復興特別所得税・住民税・所得税(全て増税・増額)
復興増税法案(25年間)所得の2.1% (使途不明金が多発)
法人所得課税・世界比較(日本40.69%、韓国24.20%、中国25%)
年金の破綻・生活保護世帯数増大(高齢者一人に対し現役世代二人で支える)
日本人の働き口の減少・給与は下がり続ける(少子高齢化・人口減少・経済低迷)
為替相場変動(物価上昇・可処分所得減少
ー隠蔽工作 (国や企業の隠蔽が多発)
原発事故、企業不祥事などに対する捏造や隠蔽が多発
自然災害などへのリスクを過小評価、省庁の都合で発表する
大都市での自然災害対策の脆弱さ(物流網などの過小評価・脆弱)
政治家の「注意深く見守る」は「指をくわえて眺める」(変化を嫌い・現状維持)
ー資産運用(低金利・銀行補償の不明確さ)
日本NINJA志向(No income, No job or Asset=収入無し仕事も資産も無し
銀行の国民預金は「赤字国債」に化けている事実(破綻した場合全て紙切れとなる)
政府に国債残高を減らす意思など全くなく、次世代に負わせる(国家破綻は目の前)
ー日本脱出計画(国は国民を守らない・国は借金を返金しなくても良い・全て国民負担となる)
働き口の減少と労働時間の短縮、賃金の低下(労働不安:賃金・補償・退職金など)
外貨準備をしておく・外貨預金・現金を用意しておく(為替相場との兼ね合い)
「金」と「不動産」で資産形成しておく(不動産も家賃が稼げる物件必須)
各国の永住権・投資・税金への勉強(投資家入国)ニッチビジネスで複数の収入源を保つ
身軽になる(雇用されない仕事・保管場所に資産を預け、紙書類等はデータ化して保存)
固定費を下げておくこと(家賃・光熱費等の生活費の工夫・自給自足も視野)
海外での生活:租税条約の「外国税額控除」で二重課税を防ぐ
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