図書館で予約していた本がやっと借りられました。
映画化された「告白」という本です。
第一章の途中くらいから「ああ、これは面白いわ」と思いました。
でも、第一章でもう成立してしまってるというか、出来上がってるというか、こっから盛り上がるのかという感じもしました。
それもそのはず、最後まで読み終わって知ったことなのですが、この本、元々は第一章分しかなかったそうです。
短編だったそうです。
つまり、夏目漱石の「吾輩は猫である」パターンですね、はい。
それでも、最後まで読んでみて十分おもしろいと思える内容に仕上がってるのは、作者の作家としての力量なりゃこそです。
この小説は平たく言えば復讐劇。
全六章あり、一章ごとに中心人物が違っており、各章ごとにその人目線で事件が語られます。
あの人の目線からはこう語られたことも、なるほどこの人物にはこう見えるのか。
そんな具合に読む小説です。
この手法自体は斬新ではなく、他の小説でも使われます。
ただ、各章ごとで中心に立たされた人物の中で、誰一人として正しい人がいないというのが、この小説のおもしろいところなのかもしれません。
彼らはみな、「自分こそが悲劇の主役」面して間違ったことを語ります。
その中で、主人公の森口がある一部において妙に正しいように、かっこいいように思えるのが、この小説の醍醐味でしょうか。
なんせ、ミステリー小説特有といいましょうか、読んでてドキドキワクワク、テンションが上がる要素があったことが何よりよいです。
映画化された「告白」という本です。
第一章の途中くらいから「ああ、これは面白いわ」と思いました。
でも、第一章でもう成立してしまってるというか、出来上がってるというか、こっから盛り上がるのかという感じもしました。
それもそのはず、最後まで読み終わって知ったことなのですが、この本、元々は第一章分しかなかったそうです。
短編だったそうです。
つまり、夏目漱石の「吾輩は猫である」パターンですね、はい。
それでも、最後まで読んでみて十分おもしろいと思える内容に仕上がってるのは、作者の作家としての力量なりゃこそです。
この小説は平たく言えば復讐劇。
全六章あり、一章ごとに中心人物が違っており、各章ごとにその人目線で事件が語られます。
あの人の目線からはこう語られたことも、なるほどこの人物にはこう見えるのか。
そんな具合に読む小説です。
この手法自体は斬新ではなく、他の小説でも使われます。
ただ、各章ごとで中心に立たされた人物の中で、誰一人として正しい人がいないというのが、この小説のおもしろいところなのかもしれません。
彼らはみな、「自分こそが悲劇の主役」面して間違ったことを語ります。
その中で、主人公の森口がある一部において妙に正しいように、かっこいいように思えるのが、この小説の醍醐味でしょうか。
なんせ、ミステリー小説特有といいましょうか、読んでてドキドキワクワク、テンションが上がる要素があったことが何よりよいです。