私が死んだあとであなたが読む物語

基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

「扉は閉ざされたまま」 石持浅海

2010年12月15日 17時47分12秒 | 読書感想
石持浅海(いしもち あさみ)の「扉は閉ざされたまま」を読みました。

これははっきりいって、おもしろいです。

これぞまさに推理小説です。

この小説は、推理小説の中でも「倒叙(とうじょ)」ものといわれるやつです。

犯人が犯行を行うところを先に見せてしまうパターンですね。

コロンボや古畑、などといえばわかりやすいでしょうか。

トリック自体は薄く、動機もアイデアとしては弱い。

決して画期的ではない。

それでもおもしろかったです。

やっぱり小説として、読んでてワクワクするってのが何よりです。

この小説は「このミステリーがすごい!」の2006年度の第2位になっています。

こんなに面白いのに、1位じゃないのか。

じゃあこの年の1位って何なんだって疑問に思って調べたら、東野圭吾の「容疑者Xの献身」でした。

私にとっては数少ない「再読した良質の推理小説」の一つですね。

2位もやむなし。