私が死んだあとであなたが読む物語

基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

「天地明察」 沖方丁

2011年08月31日 23時03分09秒 | 読書感想
沖方丁さんの「天地明察」を読みました。

前の非過食状態のときに図書館で予約していた本です。

それが遅ればせながら今になって順番が回って来て借りられる算段となったのです。


五日ほどかけて読みました。

騒音でまともに本も読めないなか読みました。

新しい暦を作るってお話です。

歴史小説です。

最初は完全な作り話の創作歴史小説かと思ってましたが、読み終えて軽く調べると、どうやら主人公の渋川晴海って人は実在の歴史上の人物みたいです。

よくこの人を採りあげたなって思います。

この人を主人公にしたら面白い小説が書けると思って書いたのか、誰でもいいからあんまり小説化されてない人物で小説を書きたかったのか。


私は今、ある意味において"人"というものに興味があります。

その人の"素"の部分といいましょうか、その人を支える本音の部分といいましょうか。

その人が行動を起こす際の原動力となっている部分、その人の一番人間臭い部分。

人としての営みとして生活している感じ。

人と接しない生活環境だからか、そんなことに興味があったりします。

この小説は登場人物が多いです。

主人公に協力的な立場にある登場人物が多いです。

そういった小説の中の人物にすら、僕の中にある「人への興味フィルター」を通して見ている気がしました。

個人的には酒井忠清なる人物が好きです。