MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

タコゲーム

2022-09-11 17:17:16 | 洋画未公開
前にここのブログでも「イヌゲーム 」って言う未公開作品のDVDを見たんですが
内容的にはまさにどこの誰ともわからん人物に拉致監禁された男女が犬の様に首輪手鎖で・・・
っていう作品だったので、時期的に韓国配信ドラマの「イカゲーム」人気に寄せてきたタイトルって言ういうことは一言も触れていませんでしたが
 
いやこの「タコゲーム」は寄せてきたっていう婉曲ではなく
全くパクではなく完全韓国配信ドラマ「イカゲーム」へのオマージュ作品でしたねぇ
まぁ配信ドラマは私は見られませんからなんとも言えんませんが
「イカゲーム」の“イカ”は海の生物の”烏賊“の“イカ”ではなく韓国語だろうっていう検討はついているんですが
 
この作品“イカ”ならそれに拮抗するのは”蛸“^_^だろうって
原題自体からして「The OctoGames」ってことで八本足がそれぞれ違う意思で動いたらっていう発想で8人のゲーマーがなんと8つのゲームに挑戦して各ゲームで負けたゲーマーは殺されるっていう作品となっているとこは完全にオリジナルの臆面もないパクり、
 
最初に集められたのは15人で本戦ゲームに参加できる予選が行われ
最初に七人が脱落(死)させられるという
もう死体ゴロゴロな作品
さらに主催者はフォロワー1億5000万人というインフルエンサーで、そのまま予選から本戦までを克明にビデオ撮影して
それをSNSに上げてっていう作戦で、本格殺人ゲームですから本戦優勝者が出る寸前にネットに上げて
彼のSNSを優勝者の賞品として、自分は司直の手が伸びる寸前に海外逃亡しちゃおうっていう寸法
 
まぁヒロインが優勝するっていうのは見えているんですが
気持ちいいほど敗者は殺されるし、ゲーム自体もうお子様ゲームという陳腐さなんですが
オリジナル見てないから何も言えませんが、多分臆面もないほどのオリジナル完パクな作品だと思われますが
 
主催者側の助手二人とリスだかビーバーだかの着ぐるみ殺人者の存在意味の説明もなく
予選では最初に人死にを見て逃げ出そうっていう人物を助手がライフル狙撃したりしていく人物の存在意義も見えないし
ヒロインが優勝してからの後付けみたいの豪邸生活の意味もわからない
けどやっぱなんだかんだ言っても無慈悲に人が意味もなく殺される映画ってやっぱ個人的には好きなんだっていうことが再確認できた作品
 
2022年製作、アメリカ映画
アーロン・ミルテス脚本・監督作品
出演:レイシー・ハートセル、アリソン・シュラム、ブラッド・ベレムジア、ヘンリー・ハガード、アリス・レイヴァー
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とんび

2022-09-10 22:52:42 | 邦画
日本映画を積極的に見て行こうって言う企画で視聴した作品
重松清の同名原作作品の映画化、私はいつも言ってる様に日本のドラマは見ませんから
噂とか耳学問で大体の話はこの作品に関しては入っていた
初映画化だとは思っていなくて何を勘違いしていたのか長渕剛さんで映画になっとるって思い込んでたらあちらさんは御自身の楽曲の「とんぼ」の映画化だったんですね
 
昭和の無骨なオトーサンを阿部寛さんが好演
まさにこの人ありきで映画化されたって言っても過言ではないほどのマッチングキャスト
ただ子供役の北村匠海が中坊から壮年までそれぞれ若作りからフケメイクまでしてきてるのに対して阿部寛さんは殆どフケ顔メイクされてはいるものの現在の阿部寛でしかなかったのが・・・
 
昭和37年。瀬戸内海に面した備後市で運送業に就く阿部寛演じる主人公ヤスは、麻生久美子演じる妻美佐子の妊娠に喜ぶ
昭和37年って言うたら日本が東京五輪の成功から、高度経済成長期にある時代ですからねぇ。
時は令和、昭和はもはや二時代も前のお話、瀬々監督も昭和ノスタルジーの「三丁目の夕陽」に引っ張られたのでしょうか
いくら備後っていう田舎でももうこの時代オート三輪は走っておらんかった時代
ただ荷物は確かに木箱や木枠の箱物だったよね
だから奥さんは子供を庇って死んでしまうわけよね
 
ここから無骨な男と母を亡くした物心つくかつかないかの息子との父子生活が始まって
薬師丸ひろ子演じる姉貴分のたえ子や、安田顕演じる幼なじみの照雲、麿赤兒演じる和尚の海雲や濱田岳を中心にした職場の仲間や町中の人々などに支えられながら、息子旭を育てる無骨な男ヤスの奮闘がメインのお話に
 
そういやそんなヤスを助ける職場仲間の一人に吉岡睦雄さん、「KAPPEI カッペイ」の時に書きましたがピンク映画界で活躍されてた俳優さん
本当最近はこう言った本編に出演されてて
ある意味ピンク男優四天王であった大先輩の大杉漣さんの道を歩まれている様な気がするのは私だけ?単に広島出身ということでの抜擢だったのかなぁ
でも演技的には安心安定印の役者さんではあります
っていうことで脇の俳優陣もそれなりの役者さんを配しての人情劇でした
 
旭が母の死の真相を知りたがるのに、ヤスは自分を助けて死んだって嘘をついてしまう
ここから反抗期に入る父と子の亀裂を修復していくのが町のみんな
劇中でも”男手一つではなく町のみんなの手で支えて育ててもらった“みたいなセリフもあったり
 
まぁ日本映画ですから、泣かせる映画がいい映画っていう判断基準に則って
劇中2、3回中盤であきらかに観客を泣かせに向かうエピソードをはさんでくるのがあざといけど、
まぁ仕方ないかな男親と女親との違い、さらには一緒に暮しているとかいないとかはあるものの親子の情愛に変わりはないわけで・・・

もうクライマックスは旭の結婚噺での一騒動の顛末に親子の絆を絡めていく
ここで終わってもよかった様な気がする
ヤスが死んだ後日譚の部分は蛇足でしかないって思ったのもやっぱ私だけかなぁ
そうすりゃ2時間以内で収まった作品になってたかもしれない

2021年製作、日本映画、「とんび」製作委員会作品
重松清原作、港岳彦脚本、瀬々敬久監督作品
出演:阿部寛、北村匠海、杏、安田顕、大島優子、濱田岳、宇梶剛士、尾美としのり、吉岡睦雄、宇野祥平、木竜麻生、田中哲司、豊原功補、嶋田久作、村上淳、麿赤兒、麻生久美子、薬師丸ひろ子
 
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ダーク・プロトコル

2022-09-10 17:31:25 | 洋画未公開
WOWOWのジャパンプレミアでは「モンスター・バレー」と言うTV用のタイトルでOAされた作品が
DVD用のタイトル「ダーク・プロトコル」に改変されてレンタルリリースされましたので
早速ジャケットから一目惚れでセットレンタルに組み込んできました
 
オープニング、とある研究施設に非常放送が入り“後○○秒で施設がロックダウンされる”と警告放送のリピートの中
出口に向かって走る血みどろの女
そいつに向かって出口では傭兵が待ち構えていて、女に向けて拳銃弾を見舞う
女ので腿に当たり非情にも出口ので扉はロックダウンされ
女は研究施設に閉じ込められなんとその女から外に向かってSOSが発信され、
 
これまた救助用の別口の傭兵たちが集められ
高額報酬でベケット、ジュニア、レイチェルの三人の傭兵は件の施設の女性科学者の救出に向かうが
入り口にはそれを阻止しようとする先ほどの傭兵たちが展開していて
彼らの妨害に遭い、ようやく別入り口からたどり着いた施設内では、
今度はなんとこの施設で培養されていたハイブリッドモンスターが跋扈していて・・・
 
そんなカナダ製のB級ホラーアクション映画、内容的には既視感満載な作品ではあるんですがオチに捻りが効いていて
そのオチがなければ全くつまんない作品
だって20数体あるって言うハイブリッドモンスターが低予算の関係からか監督ご自身が着ぐるみでの出演だからかの一匹単位でしか画面に登場してきいへんし
 
1人残されて救助要請した女科学者さんは傭兵よりもアクションに優れていたり、なぜかモンスターと遭遇しても襲われないしと
最初は矛盾に感じていたものが回収されると意外なオチにつながっていて
っていうか救助傭兵も外で中から出てこない様にしてる傭兵もある意味全滅してしまうと言う作品
 
モンスターに噛まれれるとモンスターになってしまうと言うゾンビみたいなネタであったりして一応見られる作品なんですが、アダムというモンスターの親が存在していて
この施設では人間と交配してハイブリッドモンスターを戦争兵器として開発していた施設で救出傭兵達と違い
敵である傭兵達は実はこの施設を守っていたチームだった様で
オープニング逃げようとした女科学者をなぜ施設に閉じ込めたかもわかる仕組みになっているんですが・・・
 
 2021年製作、カナダ映画
マシュー・ニネーバー出演(モンスター着ぐるみ)・脚本・監督作品
出演:ジェレミー・ニネーバー、イーサン・ミッチェル、クリステン・カスター、
 
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みな殺しの拳銃

2022-09-09 23:13:46 | 邦画
ピカンチサーカスからリリースされた日活映画のレア作品
今月は宍戸錠と二谷英明のこの作品
 
モノクロのフィルムノワール作品、この作品の前にエースのジョーは野村孝監督で「拳銃(コルト)は俺のパスポート 」を撮っており
モノクロ作品ということで多分にシスタームービー的な存在だったんでしょうが
この二本は完全にシスタームービーの域を越えた作品となっており
さらにエースのジョーはこの次の作品がなんと鈴木清順の「殺しの烙印」とくるんですね
明らかに無国籍アクションから日活映画が変わろうとしていた変革期の傑作の一本といえるだろう
 
実に映画としても斬新な構図で内容もある意味スタイリッシュで映画の世界観をみんなで試行錯誤していた時代でもあった様ですね
プロットは実に使い古されたような三兄弟が大組織に立ち向かっていくだけのお話
その長男を宍戸錠が寡黙に演じ次男に藤竜也、三男に岡崎二郎
宍戸錠ノロ役名は黒田、ライバルの二谷英明は白坂、敵組織の親分は赤沢と、二谷のバシタで昔宍戸を愛してた女沢たまきは紫乃、三男の恋人山本陽子の役名が藍子、そして客演の葉山良二が緑川
赤沢の子分たちには青木、金原、灰原、桃園、黄谷とモノクロに対してキャラの名前に色をつける遊びがいいよねそんな脚本は中西隆三と藤井鷹史
で監督はニューアクションの旗手と言われた長谷部安春さんのデビュー三作目
 
藤竜也が滅多撃ちされるシーンが最高ですよね
クライマックスの銃撃戦は時代的に工事中の高速道路を借りてのロケでしょうか、
何もないアスファルト空間を西部の荒野に見立てての撮影っていうのは当時の日活映画の独壇場
工事現場でのクレーンをそのまま使わせてもらっての銃撃戦をいわゆる二次元映画の構図に高低での立体化を図ったところがアンパルさんらしい見せ方だった様な

最後の二谷、宍戸の決闘での結末のジョーさんの死を不明にして三男の岡崎二郎が駆けつけるシーンで後は観客に委ねている・・・
傑作と言える一本
 
1967年製作、日本映画、日活作品
長谷部安春監督作品
出演:宍戸錠、二谷英明、山本陽子、岡崎二朗、葉山良二、藤竜也、沢たまき、高品格、深江章喜、藤岡重慶、神田隆、ケン・サンダース、弘松三郎、玉村駿太郎、小泉郁之助、平田大三郎、瀬山孝司、前田武彦、中庸子、高瀬将敏
 
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王朝の死鬼

2022-09-09 16:48:17 | アジア映画
ついに出ました中国版のディザスターandパンデミックゾンビ映画
明朝・天啓6年、巨大な隕石群が地球に落下して、噴出したガスが付近一帯を覆い尽くし、そのガスを吸った人々は死鬼(ゾンビ)へと変化して、隕石落下に近い村ではゾンビが大量発生
って実は隕石群が地球に落ちてくる映像が昨日見た「ディープ・インパクト2022」と全く同じ構図のCGでして
アメリカ映画と中国映画でなければ使い回しでは・・・って思わざるを得ませんでしたが?
 
兵役に出ていた兄弟分二人の火消し兵士が故郷の村に帰ってきたら
村は死鬼が占拠していて
村の入り口には剣を抱かえた一人の若者が居て
中国ですから村はやっぱ砦みたいに作られていて一応入口の門が閉まっているために死鬼は村外に出ることはなかったようです
 
中国版のゾンビは人肉食うとかがあるのかないのかがちょっとわかりづらい
噛まれることがあるものの噛まれたらゾンビ化するのかも不明だが、一応人を襲ってくるし、彼らが音に反応して動くとこは完全ゾンビ。そしてノロノロの動きのゾンビでしたねぇ
頭部を破壊せずともやっつけることができる様です
 
でヒーローは退役兵士二人だが、ゾンビ以外に隕石から生まれた触手の巨大植物とか
蝶々だがトンボだかの巨大生物とか
なんだかいろんなものを一つの映画に突っ込みすぎ、ゾンビが霞んでいた様な
色々ぶっ込みすぎてるんで、ヒーローとなるはずの兵士二人って言うほど、ほとんど役に立たないんですね
逃げた先で赤ん坊が泣いたために地方長官によってゾンビの集団の中に追い出されて行くのも助けないし、弟分がゾンビに噛まれていて娘が助けてと言っても動こうともしない
最後には爆弾でゾンビ殲滅に誰が行くって言う時も娘抱かえてそっぽ向いてるし
でまさかの優柔不断なヒーローでしたねェ
 
代わりに村の酒場の踊り子さんである傀儡姫がその傀儡手技で一人でゾンビと戦っていて剣の若者と一緒に爆死するけど
このヒロインがじつに美人でしたねぇ
ヒロインとしては完全合格点でした
って結局件の退役兵士が愛娘を残して自分の命の代わりに一人火薬爆発させて娘と村人を救うなら
あの途中での優柔不断はなんだったんだろう?
って言う作品だった
 
2021年製作、中国映画(日本未公開作品)
チャン・ボーウェイ監督作品
出演:ドゥ・イーハン、チャン・イーロン、チュー・シーユエ、パン・シーチー、ハン・ドン
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悶える美人若妻

2022-09-08 23:11:20 | OV
チャンネルNECOで2020年の12月にOAされた「世にもエロスな物語〜悶絶〜 」の三話あるエピソードの一つ
大槻ひびきさんが主演されてる「悶える美人若妻」を単体プログラムとして6日の深夜枠でOAされたこの作品

オルガでの本編AVは「若妻の秘密-隣のお兄ちゃんに恋して…」と言う100分の作品を
まだこの時期では28分に換骨奪胎して完全にプロットだけを残していた時代ですから

大槻ひびきさん演じる若妻が旦那の出世転勤のために実家に仮住まいしにきたときに
子供時代隣のお兄ちゃんに可愛がられて成長してきたら

なんとなくその後お兄ちゃんに恋心を抱いていたことを思い出し
今ではその後お兄ちゃんは離婚しかつリストラされての引きこもり人生を送ってることを知り

彼の元を訪ねて彼女の肉体で昔の想いを堪能するとともにお兄ちゃんをも再生させると言ったお話になっていた

大槻ひびきさんはエロチックOVでかなりおなじみになってる女優さんで
演技的にも艶技的にも安定感を見せてくれてる安心安定の作品でした
相手役のお兄ちゃんもトニー大木さんですし
ってキャストスタッフクレジットなしだったんですねぇ

切り口の違う記事はコチラ




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ディープ・インパクト2022

2022-09-08 16:44:49 | 洋画未公開
私のレンタル基準はジャンルを問わずジャケット借りが基本です。
ってことでこの作品もタイトルとジャケットから、SFディザスターパニック映画かと思ってレンタルしてきたんですよ
 
で円盤回したらアルバトロスじゃなかったから西暦タイトルであってもまずはアサイラム作品では無かった
もうタイトル前から隕石が地球に降ってきて地球はその隕石たちによって壊滅状態で
地球の文明は崩壊して人類は一握りのお金持ちたちの新世界と
難を辛うじて逃れた貧困層とに分かれてなんとか生きていた時代のお話に
 
そうその新世界に入れずに牧場で一人で暮らししているカウボーイハットのおっさんがライフル片手に牧場を歩き回ってるだけの映像が・・・
そんなおっさんの元に何者かに追われる女性ハンナが一人逃げてきて
不用意にハンナを匿ってしまったのがが運の尽き
傭兵三人組が追って来て脅されるもののおっさんの方もただの老人ではなく
彼らを追い払う
 
ハンナは兄を訪ねて新世界へ行こうとしていたところなんとその新世界の人たちのために娼婦としてハンナを狙った三人組だったわけで
結局80分強の作品でこの人たちの闘争を描いた作品
どこが”ディープ・インパクト“やって言う作品
 
おっさんはハンナに銃の扱いを教えたりとかして三人と対決していくだけの作品なんですが
おっさん実は最後に命を落として
ハンナは一人残されるんだけど
そこには変な男が現れてハンナを新世界に連れて行くと言うんで
そのおとこについていくとこで映画は終わるんですが
このハンナ人を信じすぎだろう
たまたまおっさんがいい人だっただけで・・・
でもまぁこれで銃だけは扱えるし一人じゃない二人殺してるしねぇ
一応銃の腕は成長してますからねぇ
 
2021年製作、アメリカ映画
ブレット・ベントマン脚本・監督作品
出演:アリン・キャレル、トム・ハルム、ロバート・キース、ティファニー・マクドナルド、オリヴィア・ナッシュ
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叛乱

2022-09-07 23:13:38 | 邦画
日本映画界が6社で映画を作っていた昭和30年前後
なんと新東宝がオールスターで佐分利信監督で“二・二六事件を真面目に撮った作品
この”二・二六事件“自体はいつの時代でも映画の素材として結構扱われてきており
東映の「動乱」や松竹の「226」とか私も結構いろんな媒体で見てきてますが
時代的に娯楽作品として描かれていますが
 
この映画はある意味ドキュメンタリー風に撮られていてなんと2時間に5分足りない尺なのに結構見いらされた作品となっていましたねぇ
一応立野信之さんが原作としてクレジットされており、それを菊島隆三が脚色してるのも今考えればすごいことですよね
”二・二六事件“に至るまでの陸軍内部の葛藤相克を回想形式で刻明に描いている
まさに佐分利信さんの性格が映画にも反映されていたような気がする
さらに1954年製作ですから、関係者の中に一部生存者がおられたようで
そこいらは実際の名前ではなく表現されていたような気がする

面白いのはこの映画で”二・二六事件“を決起する皇道派グループを演じてる若手将校を細川俊夫、
安倍徹
 
山形勲は磯部中尉
丹波哲郎
近藤宏
たちが演じていたこと、皆さんお若いお若い
このあと彼らは悪役として活躍していくんですよね
 
あ、叛乱将校ではありませんが、松竹専従のままこの人も
そう戦後を引きずって生きてきた鶴田浩二さんまで
 
そんな皇道派の若手将校をサポートする西田税を演じるのが佐々木孝丸
二・二六事件の主要人物である北一輝が出てきてなかったなぁ
 
二・二六事件のきっかけとなった永田鉄山惨殺事件が描かれているが、その永田少将を暗殺した相沢中佐を辰巳柳太郎が演じていて、そして銃殺されるとき、”目隠しなんか要らない“と目を向いたまま銃殺される絵が凄まじい
っていうか東映の「日本暗殺秘録 」ではこの相沢中佐を健さんが、そして若手将校の磯部中尉には鶴田浩二さんだったなぁ
 
歴史のお勉強としては最適な映画だと言えるんじゃないだろうか
 
1954年製作、日本映画、新東宝作品
菊島隆三脚本、佐分利信監督作品(応援監督阿部豊)
出演:藤田進、菅佐原英一、細川俊夫、山形勲、安部徹、清水将夫、沼田曜一、丹波哲郎、近藤宏、津島恵子、香川京子、小暮実千代、鶴田浩二、島田正吾、辰巳柳太郎、佐々木孝丸、野村清一郎、石山健二郎、清水彰、外崎恵美子
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トジコメ

2022-09-07 17:14:01 | 洋画
2022年のシネマカリテの恒例企画興行<カリコレ2022>で上映された一本
ワンシュチュの密室トジコメ映画でしたが見終わったら
なんだこれってSDGs映画だったのねって言うオチの映画だった
 
ヤク中からカウンセリングでなんとか立ち直り実母の家で4、5歳の娘とまだ立てない赤ん坊を抱えてシングルマザーのジェシカ
このままここにいるといまだにヤクから手を切れないでいる別れた夫の問題と
経済的な問題で生活できないから実母は亡くなってしまっているから
この家からも夫からも
そして麻薬からも離れるために引っ越しの準備をしていた。
 
娘のレイニーはおばあちゃんっこだったようで常に木から落ちて半分腐ったリンゴを拾ってくる
それをちょっと疎ましく思うジェシカですから、レイニーが拾ってくる落ちて腐ったリンゴを引越し前にみんな捨ててしまう
これがまさかの伏線だったとはねぇ
 
引っ越し準備で全てを車に入れて最終点検で倉庫にしてる小部屋のものを確認に入ったジェシカでしたが
抑えが外れて中に閉じ込められてしまう
このまま部屋は外からでないと開けられない
ってことでここからは映画は全てトジコメられたジェシカの視点で語られる
扉の下部にちょっとした隙間があって
まだ4、5歳のレイニーに工具とか色々もって来いと指示を出すのだけど
レイニーが何をどうしてるかまるっきりジェシカには見えない
赤ん坊は泣くしで指示出すんだけど、お腹空かしたりとかおむつとかの問題が発生するもののみんなレイニー任せ
ここいらの演出は上手い
 
そんなときにヤク中の元夫が小児性愛者の友人連れてきて
これで助かったって思ったら
この町去ることに怒った元夫になんと今度は本格的に閉じ込められ
わずかの金と車のキー入りのハンドバッグを持っていかれてしまう
そしてしばらくしたら小児性愛者がなんと一人で戻ってきて・・・
この小児性愛者を演じてるのがなんとヴィンセント・ギャロ
頭フル回転させてクスリで釣って身動き取れなくさせるジェシカでしたが
そういや最近マッチ全く見なくなりましたねぇ
 
身動き取れぬジェシカはこの小児性愛者と密室で対峙せねばならなくなり
ここいらと、どうこの密室から抜け出したのかは本編観てもらうとして
掌品の密室ワンシュチュ映画としては合格点な作品
 
抜け出せたら一難去ってまた一難、なんと拳銃持った元夫が戻ってきて・・・
サスペンススリラーではあるんですが
密室に閉じ込められてる時に実母の自分に対しての便りを見つけ
なんとレイニーが腐ったリンゴを拾ってきてたのはおばあちゃんから育てられたことで
腐った部分は破棄して使える部分を煮込んだアップルバターを作って
これが地元じゃ評判の・・・
まぁそれで引っ越すのやめるって言うことに
 
そう腐った男二人は排除して、食べられる部分である母子三人が生き残って新たな生活の糧も手にしてって
そこを私はSDGs映画って言ったんですがねぇ
 
2022年製作、アメリカ映画
D・J・カルーソー監督作品
出演:レイニー・クアリー、ジェイク・ホロヴィッツ、ヴィンセント・ギャロ
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ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード

2022-09-06 23:23:23 | 洋画
実は見終わって調べていたら「ヒットマン・ボディガード」という映画の続編だったようで
じつにイカれた派手な作品だった
だってサルマ・ハエック演じる詐欺師ソニアがとびきりぶっ飛んでの演技が実に刺激的な作品
 
まぁアクション映画という名を借りたドタバタ劇だったような
っていうのも殺し屋じゃない、えーっとなんだっけボディガードだった
そんなライアン・レイノルズがボディガードの年間ベストガイ賞を取り損なっただけでなくボディガード協会から破門されそうになってるとこに
サルマハエックが彼氏の殺し屋キンケイドを演じるサミュエル・L・ジャクソンの救出依頼にくるものの
 
突然なんと殺し屋軍団に襲われて逃げる逃げる
でもカウンセリングに言われて休暇中だからってレイノルズは銃も握らずに
まぁハエックの銃撃独壇場って言うことで前半サミュエル救出してもレイノルズは銃も持たずにただただ愚痴愚痴って言う出演だけ

その銃撃戦のきっかけはクソ野郎共がソニアのお尻を触ったことが発端だった
カウンセリングで言われた通り銃と血は避けようとするマイケルに対して、むしろかかってこいとばかりに騒ぎを起こすソニア
無事キンケイドを救出できたのも束の間、今度はインターポールに攫われることに
なんと殺したマフィアがインターポールの情報屋だったって言う不幸が重なりすぎで
今度は殺した情報屋のが代わりに謎のサイバーテロを阻止することにって言う展開

なんだかんだもうはちゃめちゃで、後から知ったんですがインターポールから表題の三人にレイノルズの育ての父であるボディガードの師匠であるモーガン・フリーマンが
ラスボスバンデラスのボディガードであると言うことから
モーガン・フリーマンとレイノルズとの対決もあったりで
後半はちょっと泣かせどころもあったりと
目先をしっかり変えてくれてる作品
 
海に陸にハイスピードのチェイスやクラッシュに爆破と
どんだけお金を使ったら満足するんだという作品
っていうかやっぱこう言ったアクションコメディの原点はハリウッドだよねって
最近外資にやられっぱなしのハリウッド映画の原点回帰した作品でもあったような
 
個人的には前作見てませんがもう派手に暴れまくってくれる主演三人を見てるだけでも
前作見てなくても十分楽しめる作品となっていましたかね
ただ血液型の性格から前編は機会を設けて見なくてはあきませんねぇ
 
2021年製作、アメリカ・イギリス合作映画
パトリック・ヒューズ監督作品
出演:ライアン・レイノルズ、サミュエル・L・ジャクソン、サルマ・ハエック、アントニオ・バンデラス、モーガン・フリーマン、フランク・グリロ、トム・ホッパー、リチャード・E・グラント、キャロライン・グッドオール、ゲイリー・オールドマン、ジュリオ・ベルーチ、ブレイク・リットソン
 
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