MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

エスカレート・プレイ

2022-09-16 16:57:12 | 洋画未公開
まずは月一本洋画の未公開エロチック作品がリリースされていますが
今月の一本がこの作品
イスラエル映画っていうことで実にボカシがかかりまくり
何せヒロインは性行為中に首を絞められたいという変わった願望を持つ女性なんです
そんな女とSNSで知り合った男
その男の子の子を宿した女
 
性的に男女が出会うパーテイで女は男に身篭ったことを知らせようとするものの
ヒロインと今夜はやるからということで告白できずに・・・
一方男はヒロインとセックスするものの
日本では法律があるからもうR -15では擬似であっても腰接シーンはあかんということでもうボカシが
それもでっかいやつが・・・
これでわたし自身は気持ちが削がれ
 
さらに子も儲けた女ともその翌朝におっぱじめる
それを俯瞰で捉えているからでっかくぼかされてて何してるんだかみてるこっちはまるでわかんない
 
さらにヒロインは犬の散歩のアルバイトしていて
ある意味デラシネっていうかホームレス
中年じゃないな初老の奥さん亡くして犬と住んでる金主の家で
そのまんま寝入ってしまう
 
朝起きたら主人が帰ってきてて
怒られずに身の上噺してるうちにその気になってしまい
ってこの人とは直接的な性描写はないものの
気持ちが繋がって二人が裸でキスしてそのまま会話してるシーンで突然に映画は終わる
 
現代に生きるモラルなき若者たちの奔放で自堕落な日々を描いてるとか思って見てたら
完全にすかされたような映画
正直言って何がなんだかわかんないうちに終わる映画
ある意味性描写だけを見せる映画において
いくら法律とはいえ一番の見せ場にボカシだらけ残しても日本じゃ
なんの映画見てるか全くわかんないやね
 
2021年製作、イスラエル映画
ハダス・ベン・アローヤ脚本・監督作品
出演:エリシーヴァ・ワイル、リーブ・レヴィン、ヨアヴ・ヘイト、ハダー・カッツ
 
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侠勇の花道 ドス

2022-09-15 23:06:03 | 邦画
衛星劇場での<シネマセレクション田村正和出演作品>と言うプログラでOAされた
1966年製作の松竹の任侠映画
東映さんや日活さん、さらに大映さんと東映さんが発掘した任侠映画と言う金脈に
隙間風が興行界に吹き荒れているとこに松竹さんも乗っからなければ
っていわゆる松竹カラーからは実に対極の作品
製作体制が出来てないと言うことで、いわゆる買取作品として安藤昇の初主演映画「血と掟」がバカあたりしてしまい、次々と掟シリーズ4本に「男の顔は履歴書」とヒットしたことから買取ということだったので
松竹としては安藤と専属契約していなくて
 
なんと東映さんに安藤を取られてしまい
自前でヤクザ映画作ろうとするものの、日本人俳優でヤクザと刑事役は誰でもできるって言う格言がありますが
作風カラーの関係から竹脇無我さんしか役者さんがおらずに2、3本作ってはみたものの、やっぱ無我さんに任侠ヤクザは無理だったわけで
 
ってことっでなんとかヒーローとして持ってきたのがこの長門勇さん
こう言ったら失礼に当たるかもしれませんが演技力に問題も存在感にも問題ない役者さんではあるんですが
長門さんは月みたいな役者さんで、平幹二朗とか丹波哲郎という太陽のような役者さんとの共演によって月としては太陽の光を受けて輝く役者さんですからねぇ
 
一本立ちでの主演級になると急に輝けんしってことで
ある意味面白くない作品でしたねぇ
貫禄はあるんですがこのお方一本ではお客様を呼べないってことっでの
田村正和さんのがオファーだったのか
あまりに端正過ぎてこう言った作品には不釣り合いすぎる正和さん
 
この映画でなんと新東宝倒産で松竹大部屋に移籍したこのお方がかなり重要な役で出演されていました、もちろん悪役
 
松竹の上層部も見る目あったら彼を抜擢していったら松竹の任侠映画も代わり東映さんもあの名作は生まれなかったかも知れなかったんだよね
松竹でこれだけ爪跡残してもってことで東映に文太さんは東映に移籍してしまうんですね
全く人の運命なんてわかんないもんですよね
 
って映画に関して何もここまで書いてきませんですが
なんと脚本は高岩肇なのにねぇ、こう言った映画内容に関しない感想しか浮かばないような作品でして
見てても任侠映画好きな私でもこれはあかん作品だったなぁ
 
脇でいい役者さんまで使っていても面白さと共感っていうか自己投影できる作品ではなさすぎる
そんなこんなで松竹は自ら金鉱を閉めるしかなかったものの
稼業違いの神農道のテキヤの売人車寅次郎という金脈を掘り当てるからやっぱ興行って水もんなんですねぇ
 
1966年製作、日本映画、松竹作品
松野宏軌監督作品
出演:長門勇、田村正和、香山美子、菅原文太、月形龍之介、佐々木功、安部徹、高橋とよ
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コーダ あいのうた

2022-09-15 17:03:14 | 洋画
ヒロインのJKルビーは“coda”である。
コーダとは聾唖の両親との間に生まれた健常者の子供のことである
従って毎朝三時に起床して兄のこれまた聾唖者と父親の漁船に乗っかって漁の手伝いをし
港に帰ってから仲買人との値段交渉をこなすものの
仲買人に足元を見られて思うような商売ができないままに、その足で学校にいく毎日を送っている
まさに両親兄弟と社会とのコミュニケーションの役割を物心ついた時からずーっとしてきた人物である
 
ある日片想いの彼がコーラス部に入部したため何も考えずに彼女も合唱部に入部してしまうと
なんと顧問の先生から彼女の歌唱力と声質を認められて
レッスンすれば音大のオーディションが受られると
個人レッスンを受けることに・・・
しかし彼女がいなくなれば親兄弟が社会とコミュが取れないって言う現実問題が控えている
 
現実ちょっとしたことで両親と口論っても手話ですが
その関係で漁についていかなかった関係で、沿岸警備隊の停船命令も聞こえないから
沿岸警備隊に船を接触停止させられ船舶航行違反で沿岸警備隊に捕まってしまい
裁判で高額罰金の判決を受ける
そんな現実から音大オーディションを諦めていたものの
なんと両親兄弟が車で送り届けてくれて・・・

まぁストーリーは完全に読めてしまうんだけど、そんなことよりもオーディションでルビーは両親が隠れてって言ってもステージから見える三階の観客席に陣取ってる家族を見て
ルビーは手話を交えて歌い上げる
その前提としては合唱部の卒業コンサートでは肉親が見に来てるものの周りに合わせで拍手してるって見せといて
なんと完全に音を消し絵だけで歌ってる姿を見せると言う演出が効果的に演出されてた

見てるうちになんとなく既視感を覚えて見てたんですよ
両親兄弟が完全聾唖で一人だけ健常者のヒロインって
そうわたしってデラシネのブロガーですからどこかに書いているんでしょうがもうサービス提供が終了しちゃってるとこもあって感想は見つけられなかったんですが
これってフランス映画の「エール!」のリメイク作品だったんですね
通りでは既視感ありまくりだったわけだけど・・・両親は漁師じゃなかったよなぁ多分オリジナルでは
 
2021年製作、アメリカ・フランス・カナダ合作映画
シアン・ヘダー脚本・監督作品
出演:エミリア・ジョーンズ、フェルディア・ウォルシュ=ピーロ、マーリー・マトリン、トロイ・コッツァー、ダニエル・デュラント、エウヘニオ・デルベス、ジョン・フィオーレ
 
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スレイヤー・オブ・ディザスター 妖術廻戦

2022-09-14 23:26:19 | アジア映画
まぁあきもせずに中国の時代劇ファンタジーアクション映画は量産されているんですね
これもそのうちの一本、普通に80分前後の作品が多い中この作品は90分の以上も尺がある作品
主人公はさほど剣に無術に強くはありません
代わりに巡捕司の隊長であるワン・フェイフェイ演じる瑛洛がアクションをr担当しており、かわいいお顔のかヒロインさんで
この映画ある意味彼女の存在感で持ってる映画と言っても過言ではない
 
宝の地図を巡って
幻魔師鳳四娘、陰陽師諸葛直段、剣術師蕭人屠、悪列策士呂無涯の悪神四凶相を迎え討つのは木材と磁気を操る偃甲術師杜風波
実は杜風波の父親は彼が子供の頃悪神四凶相と一人で戦い命を落としていたものの
杜風波にはその記憶はなく偃甲術師の見習いとして木でできた鳥を操るだけ
 
因みにオープニングでの掴みとしての悪神四凶相と木材を様々の形として扱い
さらに彼の分身として虎の木のかおもちゃを駆使するものの彼は他勢に無勢での悪神四凶相に敗れていたのだった
 
そしてその子が成人して木の鳥遠分身として巡捕司と一緒にの悪神四凶相と戦うって言う運命的な作品
邦題の副題は人気漫画に寄せてきたようなタイトルではありますが
の悪神四凶相はそれぞれの得意技で巡捕司たちを次々と倒していく
そして宝の地図がなんとの悪神四凶相の一人鳳四娘の背中の刺青に隠されていて・・・
もうよう術合戦ですから見映えが良ければってことで剣術師蕭人屠の妖術謎は
数十本の剣があられのようにおそってくると言うようなCG頼りの作品
 
個人的には勧善懲悪の単純なお話であるというセオリー通りのプロットをいかに見映えがいいよう術をCGで描くかって言う
もうこう言った時代劇アクションファンタジー作品はそれぞれアイディア勝負の作品となっており
実に見ているだけで楽しくなる作品ですよね
 
人の名前とか覚えられないから字幕だけだと漢字の名前が読めないから
こう言った作品で日本語版がついてるものは日本語音声&日本語字幕の両方で見るのが一番ですねぇ
 
2019年製作、中国映画(日本未公開作品)
スー・シャオドン監督作品
出演:フイ・ウェン、ワン・フェイフェイ、シャン・ロン、グォ・ジユ
 
 
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エアポート2022 ザ・トップガンナー

2022-09-14 17:19:52 | 洋画未公開
アサイラムが製作して来てる航空パニック映画を配給元のアルバトロスが毎年“エアポート”シリーズとして年代を邦題に明記してもう数十年続いてるこのシリーズの最新作
今作は副題にトム・クルーズのあの名作の最新作に寄せて来たなぁって思いつつ
アサイラム作品のチープ感が大好きなので早速セットに組み入れて来ましたが
 
オープニングはなんと米軍F18戦闘機となんとどこか分からぬ架空の独裁国家とのミグ戦闘機との空中戦シーンから始まり
敵のAI攻撃と相まって米軍機は戦闘パイロットを戦闘機に閉じ込めたまま戦闘機の機能を無力化して撃墜させてしまう
 
そんな米国と架空の独裁国家とが戦闘状態にある中でNYのFBIはテロ組織のアジトを急襲しテロ要員を射殺するもののテロ組織の一人が被弾しただけで
その口から爆弾が仕掛けられていることを知るものの
その対象がわからぬまま特別捜査官の一人がテロ犯の呟きから
ダンテの『神曲』の一説と知り、そこからなんと爆弾はJFK空港発、ドミニカ行き2191便に爆弾が仕掛けられたことを知り
 
早速管制塔に連絡入れるが2191便はテイクオフしたばっかりで・・・
なんと爆弾は高度1300フィートで起動し、飛行機の高度がそれ以下になると爆発する構造だとわかるもの民間旅客機は折からの悪天候に向かって進み
ついに1300フィートを超えてしまう中でギリギリの飛行を続ける2191便
 
一応2191便乗務の航空警察官のマイケル・パレに知らされる
最近ではアサイラムでしか見ないパレさんですが、実は偶然に乗り合わせていた元陸軍爆弾処理班のギャレットも加わって二人で機内の爆弾探しを開始する
その前にパレは一人あやしい人物をその経験値で見つけていた
 
地上ではFBIがテロ犯の言質から冒頭の戦闘機のAI機能に関して開発した空軍関係者に接触していた
上空では貨物室で発見した爆弾を元処理兵士と航空警察官が見つけ、解体する危険な作業に挑む中で呆気なく別爆弾でパレは爆死する
 
ってアサイラムですから貨物室で爆弾が爆発しても機体のか一部が破壊される訳でも処理元兵士が怪我するわけでもないと言うまさかの展開ですが
2191便の護衛についた米軍戦闘機二機になんとミグが急襲してきて
空中戦が始まるものの
なんと敵ミグにはパイロットが乗っておらずAIでコントロールされており
ミグはなんと2191便を狙って来たわけで
なんとか撃墜したものの第二波のミグがさらに急襲してきて
F18一機は2191便へ発せられたミサイルに体当たりでなんとか救うものの
 
もう一機のミグの機銃掃射によって2191便の二人のパイロットは射殺されてしまい
なんとスッチーと爆弾処理の元兵士二人が管制官の指示で着陸体制に入るものの
指示を与えていた管制官はFBIに逮捕され
そう着陸指示ではなく爆破できなかった航空機を落とそうってしてたテロ犯の一人だったんですね航空管制官まで
 
もう定番のパニック映画に独裁国家テロリストの狙いは、パレが怪しいと睨んだ乗客のパソコンにある極秘情報の抹殺だったって言うオチつきの作品でした
独裁国家のAIに操られた無人のミグ戦闘機とかの技術は全てアメリカから盗まれたものが彼のパソコンから、さらなる流出が防げてめでたしめでたし
今まで見てきた“エアポート”シリーズの中では屈指に面白く感じられた作品でした。
 
ただマイケル・パレはカッコいいだけでなんもしないうちにFOしてしまいましたねぇ
 
2022年製作、アメリカ映画
グレン・R・ミラー監督作品
出演:マイケル・パレ、マイケル・ブロデリック、アンナ・テルファー、ジャック・ピアソン、トリー・リチャードソン、エドウィン・モドリンⅡ
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重臣と青年将校 陸海軍流血史

2022-09-13 23:12:00 | 邦画
先に見た新東宝の1954年製作の「叛乱」と一緒に購入してきてた新東宝の作品
あちらは2.26事件に焦点を当てて青年将校たちの悲劇を描いた群像劇でしたが
なんとコチラはタイトルに”海軍“を入れてきてるってことっで
 
1928年6月4日、中華民国奉天市近郊で、関東軍が奉天軍閥の指導者張作霖を機関車ごと爆殺し、関東軍はこの事件を国民革命軍の仕業に見せかけ、それを口実に南満洲に進行し占領しようと実行に移したものの
参謀長斎藤少将に妨げられた。また張作霖爆死事件で内外の反感を受けた田中内閣は政権を放棄、代って内閣を組織した浜口雄幸は、中国との友好外交、軍縮政策を強行したため急進将校、右翼思想家の反感を買い、愛国社社員の佐郷屋留雄に東京駅で銃撃された、1930年のことである。
 
ところが、この機に乗じ橋本欣五郎中佐と右翼思想家・大川周明は、満州占領と軍政府樹立を計り、陸軍次官杉山元を通じ陸相宇垣一成へその具体案を提示、決起を要望した。が、宇垣陸相はこれを退け橋本中佐以下を満州や地方師団に転属させた。満州に転属を命ぜられた橋本中佐は、所期の目的完遂のため河本参謀に関東軍の協力を要請かくて関東軍は1931年9月のこと、政府の不拡大方針を無視して柳条溝事変が起きる
中国軍と戦火を交え、戦いは満州全土に拡がった。橋本中佐は、さらに内地へ戻り、今度は国内改造を目ざして海軍の青年将校と結び荒木中将の担ぎ出しにかかった。しかし計画の中止を命ぜられ、彼自らも憲兵隊に逮捕された。これが世に言うにいう十月事件、未遂に終ったが、関東軍は満州の占領を終え、
 
戦火は上海へと移った。しかし満州の確保で解決されるべき不況はさらに深刻化し農村は疲弊、一方では財閥、政治家が満州へと利権を求めて行った。こうした情勢に憤激した海軍青年将校は1932年五月一五日、牧野内大臣、犬養首相らを襲撃したいわゆる5.15事件である
この海軍側の決起は陸軍の若手将校を刺激し、相沢中佐が永田軍務局長を襲撃するという事件が起った。そしてこれを契機に1936年二月二六日、安藤大尉ら陸軍若手将校による決起部隊が陸軍兵を動かして、岡田首相、高橋蔵相、鈴木侍従長、渡辺教育総監、斎藤内府襲撃事件を起こす。これが2.26事件である。
 
5.15と違い2.26 事件の首謀者である青年将校は銃殺刑に処せられた
これらの流血事件・事変を経て強力な実権を握った軍首脳部は、日中戦争を誘発、太平洋戦争へとつき進んで行ったのである
 
79分の尺で張作霖爆死から2.26事件までの流血史をダイジェストにしておさらいした映画
相変わらずのオールスター出演の群像劇映画ではあるが
相沢中佐を演じた沼田曜一の狂気の演技がピカイチの作品だったかな
 
1958年製作、日本映画、新東宝作品
土井通芳監督作品
出演:宇津井健、細川俊夫、中山昭二、丹波哲郎、中村竜三郎、御木本伸介、沼田曜一、坂東好太郎、竜崎一郎、高田稔、松本朝夫、三村俊夫、伊達正三郎、浅見比呂志、菊川大二郎、杉山幸太郎、三ツ矢歌子、高倉みゆき
 
 
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二トラム/NITRAM

2022-09-13 16:51:52 | 洋画
1996年4月28日にオーストラリアのタスマニアの観光地ポート・アーサーダコ無差別銃撃テロで35人を射殺し23人を負傷させた
オーストラリア史上最大の単独犯による無差別大虐殺事件を引き起こしたタスマニア出身のマーティン・ジョン・ブライアントの半生を描いた作品
 
普通はオープニングに事実を元に云々とかスーパーが出るんでしょうが
オーストラリアでは衝撃的な大量大虐殺事件で国民の殆どが知ってる事件なので
エンドクレジットの後に
 
この事件によってオーストラリアの銃規制が事件後たった12日で全州での銃規制法案が成立して645万丁の銃が国によって買い取られるものの
現在ではこの銃規制法自体が無視されてる様なことが記載されていましたが
まぁ映画自体も銃規制に賛同してる側の視点に立って作られていますから
完全にクライマックスでの銃乱射にしても直接的なバイオレンス描写も全くない作品
 
非暴力描写映画でここまで我々に見させる監督の力量もすごいものがあるんですが
2時間本当に見入ってしまいました
一応先に説明しときますが表題の二トラムとは、主人公の名前の“MARTIN”を逆さまに読むから“NITRAM”
つまり彼の性格からくるノロマ感とか人とのコミュ能力の不足感からいじめ対象として“NITRAM”って呼ばれていたことからきてるんですね
 
マーティン・ブライアントは当初から精神的な問題を抱え、他人に対して攻撃的な行動をとり、人の安全に対する配慮が欠けていた
そんな姿をオープニングで騒音とか花火とかで近隣からも嫌われてる主人公の姿を表現しつつ
両親も彼を腫れ物に触る様に暮らしていたんですね

人と関わりが持てないマーティンですがサーフボード欲しさに近隣に芝刈りするって半ば押し売りの様に家庭訪問していく中で、これまた世間から隔絶な生活をしておりイヌ十数匹と猫とだけで暮らしていた大金持ちの中年おばさんヘレンと意気投合して
ついには同棲生活まで始めてしまう

マーティンとヘレンは、社会から疎外された存在であることをお互いに認識して二人だけの関係を築いていくんですがマーティンのちょっとした悪ふざけでヘレンは事故死してしまい
再びマーティンは孤独感を深めていき
子供の時に買ってもらった空気銃にのめり込んだいくものの
その破壊力に不満を感じていき
ヘレンが残した大金を持って銃を買いにいく・・・
 
当時の法律でも許可証がなくてもお金を積むと裏で銃を売るって言う無法がまかり通っており
マーティンは重火器から小火器を好きなだけ買えたわけで
最後の事件につながっていくんですが
大虐殺の前に資金不足で父親が買えなかった家を金に任せて先に買ってしまった老夫婦をまずは父の死を契機に殺している
ここでも家の引き絵に銃声4発だけで表現している徹底ぶり

ジャスティン・カーゼル監督は、完全に非暴力の映画で観客の脳裏にバイオレンスシーンを描かせることに終始してこの作品を作ることで
なぜ、このような事件が起こったのか
どうすればこの無差別大量虐殺を止めることができたのか、
その答えを観客それぞれに投げかけたんですね
しかし、いくら銃規制してもしなくてもオーストラリアではないけどアメリカでは銃による無差別テロが絶えることがないのも現実
 
2021年製作、オーストラリア映画
ジャスティン・カーゼル監督作品
出演:ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、ジュディ・デイヴィス、エシー・デイヴィス、ショーン・キーナン、アンソニー・ラパリア、アナベル・マーシャル・ロス
 
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ホテルアイリス

2022-09-12 22:56:13 | 邦画
なんなんだろう
って1時間40分、私はヒロインの妄想を見させられていたのだろうか
そんなオチですよね、だって最近死んだっていうはずなのに永瀬さん演じる中年男の水死体はかなり腐敗してる
昨日や今日水死した死体でないんだもの
 
映画自体その辺を明確にしていないで2、3日前までヒロインは中年おっさんと倒錯したセックスしていたはずなのに
次に出てくる死体の腐れ加減はいい加減水に浸かっていたものだし
まぁ原作読んでませんからねぇ
映像的にはここまでの全てがヒロインの幻想であるって言うことを知らしめたって感じで
ある意味夢オチみたいな騙された感というのを禁じ得ない作品であり
 
ヒロインの中年男以外の若者とのセックスにしてもこれまた鬱屈したヒロインの幻想というか妄想であったと見ることができるし
父親が、そう死んだって言われてた父親とヒロインが旧交温めていたシーンで
そこいらに気づくべきだったのかもしれない
 
台湾女優さんだから脱がないってことはないっていうのはちょっと古いけどビビアン・スーとかスー・チーさんが映画でヘアヌードまでみせてることから
ないだろうし
引き絵ではこの作品でもヒロインのルシアの全裸でのセックスシーンがなんだか微妙
いわゆる脱いでることをあえておっぱいとかを見せないことで作品を高尚化しようとしているのか、それとも女性客の集客のためなのか
こう言った中途半端感は個人的に腹が立つ
おっぱい=エロという安易な考えもそうだし、そもそも裸になっているのにおっぱいさえ映さないのは
やっぱり映像的にも無理がある
最近では女性用のAVまである時代にある意味逆行してるように思うのはわたしだけ?
 
この作品自体のメインがSM的なセックスであるのに
そこが見せるものを見せないで作るってことで主題が薄まって来てるし
先にも書いたけどピンク映画館にも女性専用席を設けているような時代に
役者さんご自身は脱がれているのにあえて画角で見せないっていうのは役者さんにも失礼だって思うのも私だけ?
 
裸をありがたがる映画がある一方で、ギリで見せないことで日本映画の品位を守ってるって言うような悪い思い違いが完全にこの作品を壊していたように思ったのもやっぱりわたしだけ?
そんな作品でした。
 
2021年製作、日本・台湾合作映画
奥原浩志監督作品
出演:永瀬正敏、ルシア、菜葉菜、寛 一 郎、マー・ジーシアン、パオ・ジョンファン、大島葉子、リー・カンション
 
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シン・オクトパス

2022-09-12 17:28:09 | アジア映画
タコゲーム」と“タコ”繋がりで「シン・オクトパス」ってコチラは本ものの”タコ“ではあるものの、実際は
こんなおっきな”タコ“ってもこの絵だと比較する対象がないからデカさは絵面じゃわかんないよね、一応ジャケット見といてくんなまし
 
ってことで相変わらずのここんとこ盛んに輸入される中国産モンスターパニック映画だったんで原題がまんま「大章魚」
中国だかどこだかわからない海っペリのリゾート地
っていうのも中国は右側通行左ハンドルなんだけど、この映画では左側通行で右ハンドルだったんだよね
そんなリゾートで海鮮レストランを営業してる主人公フォンは、漁で珍しいタコを捕獲する
こんな可愛いタコですので
このタコをダシにして、元恋人の遺伝子科学者のズーモーとよりを戻そうと画策しきり
 
そんな時突然フォンの食堂が海から現れた謎の巨大生物によって破壊されてしまう。
そう全体像は表さないものの吸盤ツキのタコ足が自在に人々を襲い殺しまくる姿に
ズーモーは、巨大生物が件のタコを取り戻そうとしていると気付き、タコを海に放すようにフォンを説得するものの
なんとこの騒ぎでタコは奪われてしまい
ここでタコを追ってのカーチェイス、これはズーモーの先輩科学者でグリード社のリンが奪ったものだがなんとか取り返すことができた
 
グリード社のリンは、今度は金でフォンの横っ面を引っ叩くんだが何せ全財産失った
フォンは金のためにリンにタコを売ってしまう。
リンは、傭兵たちと組んでそのタコの遺伝子実験をしようとしていた
怪物のタコはズーモーの遺伝子研究によってなんと推定年齢75歳のメスで、どうやらあの可愛いタコの母親らしいとわかってくる
 
一方売られたタコを解放するためにズーモーはグリード社の船に乗り込むが、逆につかまってしまう
 
そうなんです75歳っていうのがミソでこの南海の地下研究施設でリンの祖父は第二次大戦でのモンスター戦士を作るために遺伝子研究を続けてあのタコモンスターを作り出していたのだった
その試薬が現在も地下研究施設に残されてて、それを巡ってリンと傭兵が今度は対立して
ってことで
傭兵が裏切ってしまいリンは命を落とす
が今際のキワで試薬が傭兵に渡らぬ様にズーモーに頼んだいて
傭兵たちはオオダコによって殲滅されてしまう
傭兵のボスの最期です
 
まぁ傭兵が仕掛けた爆弾によって研究施設と共にオオダコも爆死したようで
でも平和になった今あの可愛いタコは生きていたんですね
 
中国映画ですからサービス精神旺盛にオオダコ子ダコだけでなく海の王様
もちょっとだけよ”って出演しておりましたです
 
2020年製作、中国映画(日本未公開作品)
フランク・シィァン監督作品
出演:リウ・ムー、キャンディス・ツァオ、チャン・ハオチョン
 
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続・色暦大奥秘話 -淫の舞-

2022-09-11 23:19:54 | 邦画
今月9月2日に日活ロマンポルノ50周年記念プロジェクトとして一枚三千円で未発売作品のリリースが始まり、その一環で「悪女軍団 」と小川節子さんのデビュー作「色暦大奥秘話 」の正当続編のはこの作品を購入してまして
この作品にくるまでに小川節子さん6本ものポルノ時代劇に主演されています
 
当時ピンク映画に対抗して後続のハンディを元5社っていう矜恃と自前でスタジオ持っているし活動屋と言ったスタッフがリーマンとして温存してて
時代劇のセットは組める、衣装はある、床山までいるしで
ピンク映画との選別とロマンポルノの日活っていうことでポルノ時代劇を
その古風なお顔でポルノ時代劇を一人で支えて来ていた小川節子さんの1年でなんと6本目の主演作
 
まぁ大奥での中老たちの権力争いという、作品として製作された作品ながら、今作ではまだ事件を起こしてない花柳幻舟さんがヒロインの上﨟で完全なる味方
敵役には真湖道代さんだった、彼女の部下に山科ゆりさん
小川さんとは中臈の代理戦戦争みたいに将軍様のお胤争奪をする役所でしたが
なんと大奥差配の中老は鉄漿(お歯黒)なんですね
なんか時代考証してるNHKでも今ではそこは完全無視での大河ドラマですけど
 
個人的にも鉄漿見て逆に感動してしまいました
まぁ見てもわかるようにちょっと口が黒いとグロテスクですからここいらを考慮して映画ではお歯黒使わなくなったのかなぁ
 
花柳幻舟さんの本職の日本舞踊も見られる作品でしたが
権力争いの大奥での刃物三昧で大奥で暴れてる場面は忠臣蔵松の廊下でしたねぇ
この時代は今みたいなCGないから本火での火事シーンだったんですねぇ
 
切り口の違う記事はコチラ

1972年製作、日本映画、日活ロマンポルノ作品
林功監督作品
出演:小川節子、山科ゆり、真湖道代、花柳幻舟、大泉隆二、雪丘恵介、三川裕之、橘田良江、玉井謙介、小森道子、原田千枝子、横田楊子、大谷木洋子、金井千恵、森田蘭子、浅井麻千子、深町真樹子
 
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