山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

インフォ-ムドコンセント

2006-09-27 01:58:35 | モモ
2ヶ月に一度、我が家の老犬モモは大学病院へ出かけます。
毎年受ける7種混合ワクチンが原因で緑内障にかかり、今では左の目が見えなくなりました。大嫌いな車に乗せられて家から病院までの40分間を堪え忍びます。
そして病院に着くと抵抗が始まります。



先ずは病院へのアプロ-チで、あちこちを嗅ぎまわり一向に進もうとしないのです。『私はいまお仕事だから邪魔しないでね』と言っています。
『いい加減にせいよ』とリ-ドを引っ張ると前足を踏ん張ってガンとして動こうとしません。結局だっこして病院の中へ。



診察室に入るときも同じです。
何故でしょうか? それはインフォ-ムドコンセントができていないからなんだと思います。先生方は皆とてもやさしくて、飼い主にはじっくり説明をしてくれて治療の選択肢を与えてくれます。多分、人を相手にするお医者さんよりも素晴らしいと思います。でも、モモにとってはこの上なくプライドを傷つけられるんですよね。訳も分からぬままサルグツワをかまされて具合の悪い目をむかれたり。

だから治療が終わるとルンルン気分で病院をあとにするのです。



でも、家に帰ってからが大変。大嫌いな病院に連れて行った私に対してはすねて口をきいてくれません。多分『もうくたくた、むかついてるんだからほっといて』。
こう言いたいんでしょうかね?



『あゝやだやだ、やっぱり我が家が一番だね。もう寝るからかまわないでちょうだいね』



いつだったか、聖路加国際病院名誉院長の日野原先生がおっしゃっていました。
友人から、どこの医者にかかったらいいかを尋ねられたとき『獣医さんにかかりなさい。獣医さんは医者や歯医者と違って全身を診る能力がある。おまけに人間も動物も使う薬は同じだし、動物病院の先生は相手が動物だから充分な時間をとって飼い主が納得するまで懇切丁寧に説明する習慣がついているから』と。勿論、日野原先生一流のブラックユ-モアなのでしょうが、でもこの言葉には含蓄が。




コメント (4)
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